DEIについて | シャムの連絡網

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私もつい最近知ったDEIとは、「Diversity(多様性)」「Equity(公平性)」「Inclusion(包括性)」の頭文字をとったもので、従業員一人ひとりの個性を最大限に活かすことで、企業の価値創造につながると言われています。この3つの言葉の意味は以前から理解はしていましたが、こうしてムーブメントとして世の中が動いていると知ったのがつい最近のことです。ネットで調べてみるとどこも以下のように説明されています。



Diversity=多様性は、性別や年代、国籍だけにとどまりません。育ってきた環境や文化、性的指向、能力、価値観や信条等の様々な要素を含みます。


Equity=公平性は雇用機会や情報資源といった機会や資源の配分において、従業員が公平に扱われることを意味します。単純に平等に接することではなく、不均衡に配慮したうえでの公平性が求められます。


Inclusion=包括性は企業において、スタッフ一人ひとりが仲間を認めながら一体感を持って働いている状態。


トンサイが所属するホテルグループが掲げている課題の一つということで、このDEI委員会メンバーとなるタイ人、日本人、ミャンマー人、老若男女、仏教徒、イスラム教徒、ゲイ、レズビアン、トランスジェンダーという色んな背景のあるスタッフ達を集めることができました。が、色々あって初めての会合を開くこてがでなたのがつい先月でした。

会合でまず最初に投げた質問はDEIとは何か?でした。リクルートの際に各スタッフにに、この委員会を持つ意味を伝えておりましたが、会合では皆さん自信のない表情で無言でした。

それは予想できていたので予め簡単なプレゼンを用意しておきました。私も勉強中なので極基本をまとめました。

プレゼンを用意する過程でハッと気付かされたのが平等と公平の違いでした。公平性を説明するのに以下のスライドを利用させて頂きました。頭上に果物が実っており、それを採るのに各々に箱が一個ずつ与えられるのが平等。それぞれ背の高さに応じて異なった箱の数が与えられるのが公平。この考えがあればお互いにサポートする心を持って、チームワークが向上しますね。

スライドを使った説明が済んだところで、自分たちの職場でDEIに関することで感じたこと何でも良いのでシェアしようという時間を設けました。


そこである問題が発生しました。


発言の中で、全体的に英語が達者ではない国(中国語やロシア語)のためのレストランメニューの作成、新入社員へのハラスメント防止、等はDEIに関することで、これらは今後への課題とさせて頂きました。

しかし従業員用トイレの増設や、古くなった社員寮の改装、社員食堂のメニュー向上といった発言がありました。そうなんです。スタッフの大半がDEIと福利厚生を混同してしまっていることが判明しました。

そこで今年一年はDEIの認知度を広げることに専念することで、会合は決まったメンバーではなく、毎回異なったスタッフに参加して頂くことにしました。

そもそもタイは前述の様に仏教徒とイスラム教徒が混ざっていたり、ゲイやレズビアンも社会的地位が認められている国です。ただDEIという言葉にピンと来てないだけだと思います。