熱い学会・電子カルテの速度は上がった・・ようだ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

向島のお茶屋にて

 

自分の専門領域である排尿に関する薬剤データをまとめて、排尿機能学会に演題を

ほぼ毎年出している。

今年は新しい薬剤も発売されたので、データが2つ揃って2題応募した。

 

今年の学会は東京で開催された。

発表日が12日と13日になったため、2日間診療所を休診にせざるを得なかった。

この学会は錚々たる教授の皆さんが参加されているが、アットホームな雰囲気で、

規模が大きすぎる総会より楽しい。

 

東京の大学の女医さんから、12日に向島で飲み会をするから来ませんかと誘われた。

きっと排尿機能学会の偉いさんが集まるお堅い会だろうと思って行ったら、

総勢8人中男性はわたしを含めて3人(親しい教授2名)で、あとの5人全員女医さんであった。

 

要するに「向島で芸者遊びをする」女医の集まりなのであった。

もちろん一見では入れないのだが、教授の実家の繋がりで入れてもらえたようで、

よくもまあこんな敷居の(値段も)高い店に入れたものだと思う。

 

全員仕事熱心な女医ばかりで、大まじめで芸者さん達の前で仕事の話ばかりしている。

男3人は恥ずかしくてコメントもできない。

 

何故かって?

実はこの5人は女性○機能の専門家の集まりで、その内容はとてもここでは書けない。

テレビだったらピーが出まくり。

 

酒に強い女性医師ばかりで、うち1人の開業医の有名な先生(高校生の子どもあり)

とは初めてワインの話をしたが、

「ジャイエが飲みたい! ルジェを集めるぞ! ルロワも欲しい!」

などと言われる。

 

「ジャイエとルジェのエシェゾーを並べて飲んだら同じ香りがした。同じ畑だから」

と言ったら絶叫され、

「ひえ〜! ○○○(とても書けない)の気分でしたかぁ〜〜」

と言われたので、穏やかに

「先生、今頃からそんなバカみたいな値段のワインを探すのは止めなさい。

 せめてグロフィエとかミシェル・グロにしたらどうですか」

と諫めておいた。

 

5人の女医さんのうち2人は以前からの知り合いで、2度京都のお茶屋さんに

お連れしたことがある。

京都の文化に関心が深い知的な女医さんだが、もし今回の5人セットで

京都のお茶屋さんに行ったら、間違いなくわたしは以後出入り禁止だ。

 

今回の学会は新薬発売後の最初の学会だったので、セッションでの盛り上がりが凄かった。

口演で7演題が提出されていたが、いずれもインパクトのあるデータを示された。

会場には立ち見の参加者も多く、

「まるで記者会見みたいですね」

という一言からわたしの発表は始まった。

 

治験責任医師であるY先生ももちろん会場におられ、プレゼン後も発表者数人で

有意義なディスカッションができた。

前夜の宴会も含めて久しぶりに熱い学会だったが、こんなところで自分はこの分野の

第一人者だと感じるのである。

 

2日も休診にした翌日、土曜日にはいつもの2倍近い患者さんが押し寄せ、

その後の2連休を挟んで週明けの本日は、これまたいつもの2倍近い患者さんがやってきた。

学会準備は大変でしょうと言われるがそんなことはない。

休診後の診療が一番大変なのだ。

 

電子カルテの話に戻るが、学会前日の11日水曜日の午前診療終了間際、

診察室のパソコン(最新の27インチiMac)の動きが悪くなり、ソフトのプレビューが

まったく反応しなくなった。

 

電子カルテソフトをだましだまし使いながら、何とか午前の診療を終了。

休み時間に予備のiMac(6月末まで使っていたもの)に置き換え、午後の診療を終えた。

 

すべてのソフトをクリーンインストールした新しいパソコンがなぜ2か月も経たないのに

不具合を起こすのか、まったく理解不能だが対処するしかない。

ディスクユーティリティを立ち上げ、First Aidをかけてみたが問題なしと出る。

 

やむを得ないのでネットワーク起動し、OSを再インストールした。

そうしたら不具合は改善し、パソコンの速度も改善した!

 

ネットワークの問題や回線速度の問題もある程度は関与しているようだが、

結局はパソコン本体に最も大きな問題が存在していたようである。

 

クリーンインストールした上に、不要なソフトは入れていないはずだが、

なぜたった2か月で問題が起こったのか、まったくの謎である。

とりあえず回復したので、夜になってまたパソコンを入れ替えて学会に参加した。

 

やはり常に非常時に備えておく必要がある、ということである。