新酒と古酒 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

ルー・デュモン レア・セレクション サントネ 1990
購入日    2016年1月
開栓日    2016年9月
購入先    湘南ワインセラー
インポーター ヌーヴェル・セレクション
購入価格   4480円

 

ドメーヌ・フィリップ・シャルロパン・パリゾ ヴォーヌ・ロマネ 2010
購入日    2013年2月
開栓日    2016年9月
購入先    かわばた
インポーター ヴァンシュールヴァン・マスモト
購入価格   6780円

 

今月に入ってエキサイティングな飲み会・食事会が続いている。

その最たるものが、ラブワインさんがすでにアップしておられる10月8日の

ポワンにおける旧ミネラル研究会であった。

 

おなじみのラブワインさんと緑家さんと3人の会であったが、

ラブワインさんから連絡が来たのが2日前で、予定していたセントレジスホテルのフレンチ

「ル・ドール」で食事をパスして泡ものと水だけ飲んで、会議終了後に駆けつけた。

 

この2人とワインを飲むのはものすごく刺激的で、わたしは相槌を打つくらいしか

出番がないのだけれど、会話が途切れることがない。

この人たちのワイン知識は半端でない。

 

2日後に日本ソムリエ協会名誉会長(前会長)の岡昌治さんと一緒に飲んだのだけれど、

岡さんは文字通りわが国トップのソムリエだから、ワインの知識があるのに違和感がない。

しかしこの2人は病的なくらいのこだわりようだと思う。

 

さて、9月に自宅で開けたブルゴーニュの2本。

1990年と2010年だから、何と20年もの違いがある。

一口で20年というものの、赤ん坊が成人するくらいの年が経過しているのだから

よく考えると大した時間である。

そのワインたちを連続して開けてみたというわけだ。

 

購入したのは古い方のサントネの方があとで、ごく最近である。

一方のヴォーヌ・ロマネはリリース直後に押さえたもので、

他のキュヴェも入れて何本か購入したもののうちの1本だ。

こちらは若開けを承知でパイロット的に開栓してみたものだ。

 

いずれも素性の良いワインではあるが、特にサントネの古酒の状態の良さは光っている。

単なる村名もので、どこに保管されていたものかも明らかではないが、

古酒の風情を持ちながら今でも若々しい。

あと5年置いたらもっと良いだろうなとか思いながら空けてしまった。

 

一方のパリゾだが、これは若すぎた。

パリゾは今でも買い続けるブルゴーニュの数少ない造り手の1人だが、

さすがにまだタンニンが解けていなくて、ヴォーヌ・ロマネの特長も出ていない。

 

同じヴィンテージのワインの多くはすでに開けられてしまっているかと思うが、

もっと置いておかないと勿体ない。

これら2本を比較すると、サントネは掘り出し物でお買い得であったと思う。

 

ブルゴーニュのピノ・ノワールに限ったことではないが、適切な保管と

適切な開栓時期の見極めは非常に重要である。