趣味のCD集め | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

半年以内に家内の実家の築53年のコンクリート住宅の内部を改装し、

新たにワイン庫を作る予定である。

新しいワイン庫ができたらそちらにワインを移動させる予定にしている。

 

最近ワイン購入を止めているが、ワイン棚を作って整理できるようになったら

再び買い始める、ということにはならない。

今後どうやって在庫を減らすかを優先したいと思っている。

 

ワインをあまり買わなくなってお金が余り、最近HMVでCDばかり買っている。

ブルックナーの交響曲全集など未発売予約分を含めて22組もある。

おそらく入手可能なものは全て揃っていると思われる。

 

もちろん全部は聴いていないが、第3、第2、第1の順に聴く機会が多く、

初期作品はあらゆる演奏者の演奏をほとんど聴いている。

昔ダメだと思ったカラヤンの演奏は今聴いてもやっぱりダメだった。

演奏評(感想)はいくらでも書けるが、今回はここで止めておく。

 

流派がかなり異なるマーラーの交響曲全集も数組あるが、こっちはあまり聴いていない。

第2や第7や大地の歌などはそもそも好みではなく、第9は普段聴くには疲れる。

脳天気な第8など第2部のほとんどは退屈だし、やっぱり第3を選ぶことが多い。

完全主義者ブーレーズがウィーン・フィルを振った3番の演奏を聴いたところ、

終楽章でテンポがブレるのに気づいて、少々唸った。

最近亡くなったブーレーズだが、京都の浜作に料理を食べに来たことがあるらしい。

 

こうなると愛好家ではなくて、ただのCDコレクターだが、

流派がまったく異なるラフマニノフの交響曲第2番も何故かお気に入りの作品で、

これも今数えたら19種類の演奏があった。

これは全部聴いている。かなり恥ずかしいが、聴き始めると止まらない。

 

わたしの得意分野はバッハ以前の音楽だと思っていて、ジョスカン・デ・プレのミサも

全曲の録音があるが、年を取って気が短くなり、最近あまり聴いていない。

 

バッハの本分は宗教作品(受難曲やカンタータ、ミサなど)だと若い頃から思っているが、

やはり日本人で無宗教のわたしはカンタータを楽しく聴くことはないし、

マタイなど辛気くさくて最近は敬遠気味だ。

こんなものを通しで聴くには今は忙しすぎる。

 

一方軽い音楽だと半分バカにしていたバッハの管弦楽作品だが、最近改めて聴いてみると実に楽しい。

新しい録音はほとんど古楽器による演奏で、硬い音質で愉悦感に欠ける。

やっぱりわれわれの世代はカール・ミュンヒンガーやジャン・フランソワ・パイヤールに

親近感を覚える。

今思い出したが、2人のサインをもらって自宅においてある。

 

エラートレーベルのパイヤールの録音の多くがすでに入手困難になっているのは悲しい。

テレマンの協奏曲集など名盤の誉れ高いものと思うのだが、CD化もされていない。

バッハのブランデンブルク協奏曲など、最初から聴きだしたら身体が動き出して止まらなくなる。

 

大学生の頃などは、ハインリヒ・シュッツの「十字架上の7つの言葉」などをしかめ面して

何度も聴いていたが、今考えるとキリスト教信者でもない日本人として相当おかしい。

何かに感染していたのだろうか。

 

年齢とともに、作品に対する好みが相当変遷してきているのを自覚している。

理屈っぽさが薄れて軽薄な人間になってきたためだと思うが、

ハインリヒ・シュッツやヤニス・クセナキスを聴いていた自分が

ラフマニノフの交響曲を愛聴するようになるとは思わなかった。

時間というのは恐ろしいものだ。