金沢の酒と北陸新幹線 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

金沢大学教授・病院長の退職記念祝賀会に招かれて、昨日から金沢である。
本日盛大な祝賀会を済ませ、明日東京で開かれるパーティーに出席するため、
今はもう東京に移動している。

昨晩に前夜祭として教授主催の食事会があるとのことでお誘いを頂き、
診療終了後に大阪からサンダーバードに乗って金沢に行った。
同じ車両に、2日前に会ったばかりの大阪医会会長・名誉教授も乗っておられて、
少し話しながら金沢まで行った。

この名誉教授と金沢大教授とわたしと悪友の4人は、若いころの研究室での盟友で、
一昨年亡くなられた病理学の松本圭史名誉教授の弟子である。
ついでに今の教授も弟子であり、今日の祝賀会では同じテーブルの隣であった。

昨晩の食事会に誰が来られるのか知らなかったが、部屋の半分は韓国の大学の先生方と
中国の先生で、芸妓さんが最初は言葉でちょっと困っていたみたいだがすぐ打ち解けていた。

あとの半分の日本人は、有名な熊本悦明札幌医大名誉教授夫妻、うちの名誉教授、
名古屋市大学長(阪大の先輩)、聖マリアンナ医大前教授とわたし。
錚々たるメンバーなので、何で町医者のわたしが入っているのかよく分からない。

昨年一緒に金沢で講演したまいどの悪友は、夫婦で翌日参加のため昨晩は不在だった。
明日東京であるパーティは、向かいに座っておられた熊本先生が主役の祝賀会だ。
今日の祝賀会の参加メンバーのうち、少なくとも10人は明日東京で再会予定だ。
(実際にそうだった)

隣にホスト役として金沢大の講師で酒好きなK先生がいてくれて、
金沢の日本酒の話で盛り上がった。
会がはねたあと、そのK先生が聖マリアンナ医科大学の前教授とわたしを2次会で
居酒屋に連れて行ってくれた。

駅から近くの「のんき」という店だったが、ここでも酒を飲んで
世代が違う3人(45歳と72歳とわたし)で盛り上がり、酔っ払ってホテルに帰った。

ホテルから3分位歩いて帰る途中でK先生が、酒を買うなら駅の構内よりここが安い、
と言って酒屋を教えてくれた。
今朝に散歩がてら行ってみたが、昨晩酔っていてどこを歩いたいたか分からない。

今日の昼の祝賀会の席で、K先生にどこやったかなあ?と聞いたら
「えぇ~!昨日歩いたじゃないですか。武蔵の方へ行くんです」
と呆れられたが、酔っていたものは仕方がない。

そこで今日の祝賀会終了後、新幹線の発車時間まで小1時間あったので
もう一度店を探しに行ったらすぐに見つかった。



店内には地元の美味しそうな酒が並んでいる。
何か推薦してもらって送ってもらおうと物色していたら、昨晩の居酒屋の大将が
酒を買いにやって来た。
「やあ大将、夕べはごちそうさん。どれが美味しいの?」
とか言いながら、酒屋の店主夫妻の勧めもあって、一升瓶2本を購入した。

菊姫の黒吟、平成11年もの300本限定酒、などと言われると欲しくなるのであっさり購入。
何と25000円もするのだが、今楽天で調べてみたら1本だけ同じ価格で残っている。
もう1本は「常きげん山廃大吟醸酒」だが、これまた15000円もする酒である。

ワインと比べると安いものだと思ってしまう時点ですでにビョーキで、
後で考えるとものすごく高い買い物であった。
わたしは酒の値段に関しては、0(ゼロ)が1つ少なく見えるようである。





無事酒を送ってもらう算段をして、初めて乗る北陸新幹線に乗りに行った。
昨年から走っている新型車両だが、東京行きの最後尾1両が18席しかない
「グラン・クラス」である。
こちらも大奮発して、指定券を事前に購入しておいた。

専任のアテンダントの女性2名(美人・写真なし)がついてくれて、
軽食が出て飲み物は飲み放題である。



スパーリングワインと洋軽食を所望したが、これが梅酒でほとんど泡のないスパークリングで、
梅シロップみたいな酒であった。
はっきり言って食前酒で小量舐めるための酒で、わたしにとっては飲めたものではない。
あとでブラックコー匕ーで口直しした。

グランクラスとは要するに飛行機のプレミアムシートみたいなもので、
椅子がゆったりして快適である。
長野で満席になったが、今日は普通車もグリーン車も満席とのことだった。
結構飲み物を飲まれるお客さんが多く、赤ワインやビールをお姉さんが頻繁に運んでいた。

これに乗ってしったので、またしてもJR線完乗率99.9%になった。
料金だが、特急券6260円プラス13370円で19630円。これに乗車券代が7340円である。
新大阪ー東京間のグリーン料金よりだいぶ高いが、1両にわずか18人だから
こんなものかなと思う。

酒と鉄道の事になると、どうも良識が飛んで金銭感覚がおかしくなるようである。