堂々たる風格・・ドニ・モルテ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ドメーヌ・ドニ・モルテ ジュブレ・シャンベルタン・メ・サンク・テロワール
購入日    2008年2月
開栓日    2014年-月
購入先    ウメムラ
インポーター ヴァン・シュール・ヴァン・マスモト
購入価格   11800円

しばらく前に開けたワインなのだけれど、アップをしていなかったので
遅ればせながら記録しておく。
ずいぶん前に購入したものと思っていたが、まだ6年半か、と思うくらい記憶から飛んでいた。

ドニ・モルテが畑で拳銃自殺したのがたしか2006年1月30日だから、
最後のヴィンテージは2005年ということになるのだろうか。
何を間違えたのか、2004のこのワインだけ数本自宅にある。

以下ショップのHPから
  2003年ヴィンテージまで、下記5つの畑を別々に生産していましたが、
 2004年ヴィンテージはワイン名を”メ・サンク・テロワール”としてボトリングしています。
 ・アン・モトロ(モノポール)
  ・コンブ・デュ・ドシュー
  ・オー・ヴェレ
  ・アン・ドレ
  ・アン・シャン

いずれも村名格と思うが、オー・ヴェレだけ2~3本開けた記憶がある。
いちいち畑の位置は調べていないが、おそらくそれぞれの所有分は狭いのだろう。
この2004は、オー・ヴェレの記憶をはるかに上回る大当たりボトルであった。

女王ボルドーに対して、ワインの王と言われるブルゴーニュだが、
実際のところ男性的さを感じることは滅多にない。

しかし、この村名格ワインは違う。
堂々たる風格があり、いかにもジュブレ・シャンベルタンらしい、力強いワインであった。
そこいらのグラン・クルですら敵わない長熟さ、伸びの良さがあって、
開栓後もへたらない。
この1本のボトルだけの特徴ではないことを祈る。

残念ながら、2004以降のドニ・モルテはもう手元にはない。
大きな理由はないが、2005以降に暴騰したために買う気が失せてしまったのだろう。
この造り手に限らず、2006など便乗値上げで2005と変わらない値付けだったので、
手持ちのワインは少ない。

濃くて重くて堂々としたグラン・クルは、対価を払えば出会えるがお洒落ではない。
これはありそうで滅多にないピノ・ノワールであり、久々に飲んだ感動を伴う美酒であった。