ほどよい酸と果実・・ペルテス | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ピエール・ペテルス ブリュット・ロゼ ”フォー・アルバーヌ” NV
購入日    2014年1月
開栓日    2014年3月14日
購入先    フィッチ
インポーター 中島薫商店 
購入価格   4820円

同時に購入したペルテスの3本目である。
これだけがロゼなのだが、色が薄いピンク色である以外、ロゼだから内容が大きく変わる
わけでもなく、だから何なんだ、と思って開栓した。

例によって店のHPから。
 硬質でストラクチャーのあるグラン・クリュ"メニル"(100%のシャルドネ60%と、
 フルーツ感とチャーミングさを重視して選定したセニエのロゼ(ピノ・ムニエ100%)40%を
 アッサンブラージュ。
  ドザージュ7~8g。アルバンヌとは娘の名前。

要するにシャルドネとセニエのムニエをアッサンブラージュした、というだけのことだが、
ところがどっこい、このロゼが今回のペルテスシリーズでは最も美味しい。
先般のブラン・ド・ブラン2本よりほのかに甘く飲みやすい(この言葉禁句)のが面白い。

しかも泡も細く繊細で、5000円以下のシャンパーニュとしては相当いい線を行っている。
この価格帯だと、神の雫で持ち上げられたアンリ・ビリオや、最近安くなっている
ボランジェのスペシャル・キュヴェと同じくらいだが、内容はこちらが優る。

ここ数年でいろいろ泡物も飲んではいるものの、結局のところラブワインさんや
スカルさんのような泡の達人が愛でるところと同じ造り手に落ち着いてしまうようである。

当然といえば当然、面白く無いと言えばその通りなのだけれど、
佳き造り手のものはすぐに市場から姿を消す。
結局残るのは駄作とグラン・メゾンの量産品だけである。

ようやくシャンパーニュの世界の果てが見えてきたような気がするなあ。
不遜な発言であることは重々承知してはいるが、そう思うようになってきた。