秋の日の灘めぐり | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

秋晴れの1日であったが、地元医師仲間とともに、小さなバスで酒造りで有名な灘を訪問した。
これまで小さな酒蔵訪問は何度もしたことはあるが、
恥ずかしながら灘五郷と呼ばれるこの地には行ったことがなかった。
ブルゴーニュにも行ったことはないけれども。

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まずは「浜福鶴」へ

阪神大震災で多くの蔵が倒壊したが、建て直して今でもここで酒造りを続ける蔵である。
不覚にしてここの酒は知らなかった。
これは不覚中の不覚。

「まだまだ甘口の酒が多い」とわたしも嘆いている一人である。
先日酒好きの方から、石川の菊姫大吟醸を頂いた。
骨太の一家言ある酒だとは思うけれども、こんなベトベトで洗練されない酒は
何に合わせたらいいのか分からない。

ワインを好むようになってますます酸性人になり、日本酒から少し疎遠になっているが、
今日は嬉しい発見であった。
予約しておいて名案内人の米次さんの話を聴いた後、何種類も試飲した。

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思わず酒蔵で5本も購入 

ちなみに右端は黒糖梅酒。
他の酒を多く試飲して、甘い酒も信用して購入したが、思った通りいやな甘さは無し。

細かい感想は書かないけれども、案内人の名を冠した「米次」が最も気に入った。
誰がこの蔵の味を決めているのか知らないが、相当味覚の研ぎ澄まされた人がここにはいるようだ。
試飲コーナーにおられた若い方かも知れない。

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桜正宗

次に浜福鶴から100m位しか離れていない桜正宗へ。
ここの経営するレストラン「櫻宴」で昼食となった。
料理は普通だけれど、メニューにある吟醸酒等を楽しみながら盛り上がった。
ここの酒も気に入ったが、先に買いすぎたので買わなかった。

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白鶴美術館

住吉側に沿って灘から北にクルマで10分ほど上ると、白鶴酒造の元社長のコレクションを
収める白鶴美術館がある。
海を眺める高台にあるが、ここも初訪問である。

青銅器の重要文化財が目白押しの美術館で、建物そのものも重厚で時代を感じさせる。
別館には年代物の中東の絨毯が展示されている。

周囲の環境と建物と庭と展示物の醸し出す雰囲気に圧倒され、ほろ酔い気分で帰宅したのであった。