![ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~](https://stat.ameba.jp/user_images/20131112/21/griotte/77/b2/j/o0400043212747357953.jpg?caw=800)
ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール オート・コート・ド・ニュイ 1998
購入日 2005年12月
開栓日 2013年11月6日
購入先 割田屋
インポーター 土浦鈴木屋
購入価格 1990円
自分で自分の首を絞めるとはこのことで、趣味が高じて本など書き出したものだから、
そちらに時間と精力を取られて、ブログを書いている時間が無い。
酔うと書けないので、飲酒量も減っている。
われながら愚かしいとは思うが、今さら後へは引けず、締め切りも迫っている、いや過ぎている。
図表も入れてだが、原稿用紙500枚分というのはかなりの量だ。
今では家内も巻き込んで、おとぼけなイラストで笑いとページを稼ぐ思案をしている。
専門書の類だから、発行部数もたかが知れているし、本になるだけもありがたい。
原稿料などさして期待もできないし、本業収入があるので、どうせ税金で持って行かれる。
きっと講演料2~3回分くらいの収入にしかならないだろう。
何のためにやっているのか分からないが、これも趣味だと思うしかない。
ということで、話題にもならないようなワインだが、アップしておく。
このワインは、かねてからブルゴーニュのまともなワインでは最も安価な部類に入る。
いまネットで調べてみたけれど、2010や2011でも2000円台前半で手に入る。
これは実に良心的な価格である。
ただし酸が強くて線が細くて痩せたワインだから、開け頃がちょっと難しい。
ピークの前では酸がきついし、後では痩せてしょぼくなる。
1999や2002はとても美味しかったが、良年ではこのピークの期間が長くなるので有難い。
それでこの1998だが、購入した時期にはもうすでにピークを過ぎていた。
どういうわけか今ごろ1本残っていたので、ひょっとして柔らかな古酒にでも
化けていないかと思って、ダメもとで開栓したが、予想以上にダメであった。
保管が悪かったとは思えないが、まるで醤油みたいな香りになっており、
明らかに酸化が過ぎた状態である。
シャルドネはシェリー香を発するが、ピノ・ノワールは醤油香を発するようだ。
やっぱりこれが畑の限界であり、ヴィンテージの限界でもあるのだと
あたりまえのことを確認しただけだった。
ポテンシャルの低いワインの開栓を先延ばしにするのはまったく無意味な行為である。
待てど海路の日和無し。