しみつの神戸・・隠れた?名店 ル・レストラン・マロニエ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

連休さなかの05/05(日)、またしても家内と娘に連れられて、今度は神戸を訪問。
もちろん観光地には行かない、いや、行くもんか。

目的はただ1つ、家内が友人から最近紹介され、2週間前に初めて行ったレストランを
ランチタイムに訪問すること、それだけである。

そのレストランは、三宮から西南方向、大丸百貨店近くにある
「ル・レストラン・マロニエ」である。

小さなビルの2階にある、わずか20席ほどの小さな店だ。
もちろんわたしは初めて行く。家内の舌を信じて。

前菜、魚料理、肉料理、デザートは2~3品からチョイスできる。
以下に、3人で適当に頼んだ料理をアップしておく。

見た目だけではなく、そのレベルはよく知る大阪の名店にも劣らない、
素晴らしいものであったことを特筆大書しておく。

それが何と3,900円である。
こんなにレベルが高くてコストが安い店は、そう滅多にあるものではない。
ラッキーにもこの記事を読まれた方には、決して口外されないようにお願いしておく。

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小さなビルの2階に店がある 入り口はやや分かりにくい

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店内の風景 気がつけば全席満席であった

家内が気付いたのだが、さりげなく飾られているのは、宮永岳彦の絵画である。
イケメンメートルに聞くと、オーナーが集められた絵画だとか。

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前菜 かつおの泡をまとった鮎など 下の皿は、エルメスである

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1品目の1つめ トマトのクリアスープ レモングラス風味

水が注がれた左上のグラスはバカラである。

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1品目の2つめ キャロットのムースとコンソメジュレのカクテル 北海道産甘エビと生雲丹添え

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2品目 北海道産オヒョウの何ちゃら  3人同じものを注文

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3品目1つめ 甘鯛のポワレ フォワイヨ風(よ~わからん)北海道産アスパラガスのプリン添え


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3品目2つめ スズキのポワレ ホタルイカと貝類のリゾット

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メイン料理1つめ 鴨料理 八丁味噌のソース

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メイン料理2つめ 牛肉の赤ワイン煮 白菜ボール

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デザート1 ホワイトチョコと空豆のブランマンジェ ピスタチオのアイスクリーム

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デザート2 イチゴと黒ごまのミルフィーユ フランボワーズソルベ

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デザート3 アーモンドのやわらかスフレ 旬の柑橘とバニラアイス 美味しい!

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持ち込んだワイン ドメーヌ・フーリエ ACブルゴーニュ(白) 2009

ワインを語るのはヤボだからやめておくが、少しだけ。
やや早開け。男性的でストイックであり、トロピカルで素人受けするなシャルドネの対極にある。
質が高いのは認めざるをえないが、遊びが少なすぎて色気に乏しい。
シャルドネとしては、北に位置する畑であることの宿命かも知れない。

ワイン持ち込み料は,何とたったの1000円である。
これまた信じられない。
オーナーは趣味で経営しているのだろうか、とさえ思う。

現時点でのこの店に、ミシュランの☆がないのは非常に不自然だ、と正直思った。
だからミシュランはいい加減だ、と食通から言われるのかも知れない。

接客の良さもさることながら、最後にお会いしたシェフは36歳だと聞いた。
予想通り繊細で神経質そうな、そして才能に溢れていそうな若者であった。

わたしの今回のレポートは、単に1回だけ訪れた客の感想に過ぎない。
このシェフは、繰り返し訪れるウルサイ客をどれだけギャフンと言わせることができるのか、
どれだけ冒険をして新しいものを出してこれるのか、まだまだ分からない。

でも、将来は、ものすごく楽しみではある。
また注目すべき店が増えたことを、素直に喜びたい。