エチケットは体を表す・・クヴルール | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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デヴィッド・クヴルール ブリュット・ブラン・ド・ブラン・ミレジム 2005
購入日    2010年11月
開栓日    2011年3月28日
購入先    ブル魂
インポーター ヌーヴェル・セレクション
購入価格   6400円

昨年11月にブル魂シリーズで届いたもののうちの1本。
1985~86年のブドウで造った同じ造り手の古酒を今年初めに開栓したが、
これは2005年もののブラン・ド・ブランである。

ショップのHPによると、アラン・クヴルールというのがオヤジで、デヴィッドは
醸造家の次男の名前なのだそうだ。

重々しい銅色のエチケットをまとっており、高級感があるのだが、
エチケットの文字が読みづらく、一体誰が造ったシャンパーニュなのか、判読するのに苦労した。
2008年に金賞を受賞したとかで、場違いなシールがエチケットの上に貼られているが、
年産たった3500本のシャンパーニュが、金賞もらってどうするんだ?

さて中身だが、単純に言えば濃厚でインパクトがあり、余韻も長くてエチケット通り中身も重々しい。
ちょっと造りすぎていてわざとらしいのではないか、
まるで朝比奈隆が振ったチャイコフスキーの第5番の第4楽章のように、
芝居がかっていてやりすぎではないか、
という疑心暗鬼が1日目には消えず、2日目まで持ち越した。

2日目にも馬脚を現さず、1本開けただけの印象では、このシャンパーニュの果実は
きちんと造られている、という事実を確認できたように思う。
個人的には、大見得を切ったクサイ演技で目立つ演奏家やワインは好みではないのだが、
このシャンパーニュ、数人で開ける際には個性的で印象に残ると思う。

これを好むかどうかは今後数本開けてから考えるとして、
これは十分再検証の価値ありと確信して、ネット上に残っていたものを少し追加注文した。
ひょっとするとこの造り手、自分が知らなかっただけかも知れないが、
隠れた名手かも知れない、と思った。

Whisperさんやラブワインさん、ドニエクさんやスカルさんの評価を、ぜひ知りたいものである。