中身はエチケットより重い・・ペウ・シモネ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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ペウ・シモネ ブリュット・ロゼ NV
購入日    2010年11月
開栓日    2011年3月22日
購入先    ブル魂
インポーター オーレ・ジャパン
購入価格   5400円

先週も例によって自業自得の忙しさであった。
木曜日は旭川医大の教授と近畿大の若い先生の講演を聴いたあと、2人の演者の先生方と
ホストの近畿大学教授(ボルドーワイン党)とまいどの事務局長とで、
亀谷シェフが腕を振るうビストロ&ワインエムズにて晩餐。

昨日は自分で企画した南山堂の月刊誌の企画で、岐阜大教授と地元医師会の内科の先生と
座談会をしたあと、久々にエテルニテで晩餐。

どちらの会もワインを持ち込んだが、メインはフーリエの2003の1級ものとした。
あまり大書したくないが、フーリエの実力は大したものである。

最近時間も体力もなくて、なかなかこういう大晩餐会のレポートを書ききれていない。
今日もまた、先日自宅で開けたシャンパーニュの記録でお茶を濁してしまおう。

これまた昨年11月にブル魂さんから送って頂いたものの1本。
ブドウ品種はピノ・ノワール80%、シャルドネ20となっているが、
色はかなり濃くて、オレンジ色を帯びているロゼシャンパーニュである。

グラン・クルを名乗れるヴェルズネイ村の造り手だそうで、クリュッグのピノ・ノワールは
すべてこの造り手から買っている、と資料には書いてある。
そんなにピノ・ノワールの質が高いなら、何でブラン・ド・ノワールをもっと造らないんだ、
とシロウトながら思ってしまう。

昨年9月にこの造り手のグラン・クリュ・ブリュット・セレクシオン NVを開けている。
それよりは今回のロゼの方がコクも腰あり、味わいも深かったが、やはりこれといった特徴に乏しく、
地味であることに変わりはない。

昨年のグラン・クリュ・ブリュット・セレクシオンのエチケットと同じように、
この原色に近いエチケットには高級感が皆無である。
シャンパーニュは雰囲気で開ける人が多いのだから、せめてエチケットだけでも
もうちょっと金をかけたら、と思うのだが、こんな少量生産品は
マニアックな人間しか開けないから、そんなことはどうでも良いのかも知れない。

個人的には、もっと妖艶な香りがあって、かっしりとしたミネラル感が付いてくる方が
好みに合っているようである。

元々少量生産者なので、ほんの少ししか市場には出回っていないが、
ブラン・ド・ノワールもわずかに残っている。
わざわざ購入してまで試してみるか、ちょっと迷うがあまり積極的にはなれそうにない。