素直な果実・・ブロック5 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~
フェルトン・ロード ブロック5 ピノ・ノワール 2008
購入日    2010年3月
開栓日    2010年12月8日
購入先    Wine & Wine
インポーター ヴィレッジ・セラーズ
購入価格   9980円

今日の午前で今年の診療は終了したが、残務山積である。
論文とテキストの書き上げや、レセプトのチェック、1月末の山形での講演の準備など
自業自得とも言える仕事が待っている。
おまけに今年後半分の経理の入力も控えている。

講演予定は1月から毎月のように入っており、4月には大阪府女医会でワインの講演を
することになっている。

今日大学医局から連絡があったが、来年9月から母校の学生相手の教壇に立つことになった。
基礎の教官時代から数えると20年ぶりだが、保健学科の講義は5年くらい前までやっていた。
先日酒の席で、新教授と冗談半分で「わたしが講義して数人リクルートしてやろう」
と大見得を切っていたら、話が具体化したのである。
要するに学生の頃からわが科の魅力を教えて、人材を確保しようという魂胆である。

開業後10年も経つと、いろいろなものが壊れる。
今月はまずオートクレーブが壊れて、さらに部屋の加湿器 それに続いて、
今日になって受付の電話線が突然断線した。
すでに光電話だが、電話の室内回線の引き直しなど、NTTに頼めばやってくれるのだろうか。


さて、滅多に見かけないピノ・ノワールのブロック5である。
ブロック2のシャルドネのように樽香はしない。
若開けだがタンニンも強くなくて、輪郭が明瞭であって、現時点ではずいぶん素直なワインに思える。

まだ熟していない純粋な果実に好感を覚えるものの、裏返せば妖艶さや魑魅魍魎さには乏しい。
しかし、ブルゴーニュ以外のピノ・ノワールとしては出色のものだろうと思う。
2日目、3日目になると突っ張っていた果実が丸みを帯びて、ちょっと優しい表情を見せ始めた。

もちろん現在の姿は途中経過だと思っているが、ブロック2のように
ある日突然老人になっていて驚嘆する、なんてことがないように祈りたい。