![ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~](https://stat.ameba.jp/user_images/20101129/08/griotte/e6/24/j/o0400034910887908516.jpg?caw=800)
ペルソン ローデスゥイーズ ブリュット NV
購入日 2010年7月
開栓日 2010年11月29日
購入先 ブル魂
インポーター W
購入価格 5200円
相変わらず本業が忙しくて目が回るようだ。
おまけにプロトコールの出来が悪い治験を並列して行っており、ストレスが溜まる。
メーカーの開発の面々は理詰めで物を考えているようだが、現場の意見を聞かないと失敗するぞ。
考えようによっては、大学病院で専門性を追求している医師より、
町医者の方が経験と能力が要る。
この年になって,本気でそう言えるようになった。
「町医者は1日にしてならず」
さて、ブル魂さんからいろいろとりまぜて送っていただいたもののうちの1本を、6月に1本開けた。
これが非常に気に入ったので、あとで数本注文した。
そのうちの1本を夏頃に開けたのだが、これがシャバシャバしていて期待はずれだった
(ブログ未記載)。
要するに、新しいロットのものだったため、落ち着いていなかったのである。
そこで3ヶ月以上寝かせて開栓してみたら、1本目と同じ印象で大喜びである。
とにかく酸が細身でシャープできれい。
熟成までにまだまだ間がある若いラフランスの果実香や、青リンゴの香りがする。
上品で洗練され、軽やかで清楚。
10代前半の女性みたいな、色香が漂い始める前の初々しさが感じられる。
1本目でそう書いたのだが、まさに今でもその通り。
熟成させて何かを獲得するようなシャンパーニュではないと思う。
いや、変身するかも知れないが、その時にはきっと今の清楚さや新鮮さを失っているだろう。
この潔く凛とした姿は、いつまで保たれるのだろうか。
1本だけ取っておいて、老いた姿を確認してみたいとちょっと思うが、
失望することはあっても、感心することはないだろう、という気がする。
このシャンパーニュを5年ほど置いておいて開栓する際の心境は、
「10代の頃憧れていた美人と、20年後に待ち合わせて再会する時の気分」そのものだろう。
そんな後ろ向きのことを考えるより、清楚さが保たれている今のうちに、
より多く開栓する方が良さそうではある。