さすがのカランドリエ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

UTAさんに遅れること数日、改装が終わった新しいカランドリエに訪れた。
数日前にミシュランの☆がついたばかりだが、予約は少し前から入れていた。
今の雰囲気と内容なら複数☆でも当然と思うが、まあ他人の評価などどうでもよい。
3つも☆がついてしまったら、きっと客層も変わるし予約も取れなくなるので困る。

今回は仕事場の職員たちと総勢8名で、わたし以外は全員女性で20代から50代まで。
独身者も多く、自画自賛をすると、みんな舌が肥えている。
少なくともわが市医師会の平均的な面々より、ずっと味にうるさいと思う。

遅めのランチだったが、入り口側が個室になっており、内装も変わってずいぶん落ち着いた店に
変身していた。
この点だけでも大いにポイントアップである。

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~
まいどのスープ入りコロッケ

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静岡産手長海老 下にひかれているのは茄子

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甘鯛のポアレ

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シャラン産鴨の胸肉

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わたしが選んだのは鹿肉

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デザート ワゴンで供されて、好きなものを好きなだけ選べる

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ドミニク・ドゥランヴァン・ムスー “シュ・デュラン” メトード・トラディショネル ブリュット NV
マルク・ペノ ラ・ボエーム 2007


秋とはいえまだ暑い午後に仕事を終えて駆けつけたので、1杯目にはまずお店の泡ものから。
森松ソムリエのお勧めに従い、ちょっと珍しいアリゴテで造られたヴァン・ムスーである。
自然派の造り手らしく、シャンパーニュほどの格調はないが、いかにもナチュラルな口当たりで
好感が持てる。

2本目はお馴染みのペノさんで、ブドウはムロン・ド・ブルゴーニュ(ミュスカデ)だから、
極めて個性的な白2本だったことになるが、カランドリエの料理と合わせても
まったく違和感はない。

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ドメーヌ・ロベール・グロフィエ ブルゴーニュ・ルージュ 2003
購入日    2007年2月
開栓日    2009年10月15日
購入先    湘南ワインセラー
インポーター 八田
購入価格   3680円

デュジャック(ネゴシアン)ジュブレ・シャンベルタン 2003
購入日    2005年8月
開栓日    2009年10月15日
購入先    フィッチ
インポーター ラック・コーポレーション
購入価格   4000円

今回は赤は2003で合わせてみた。
1本目はごく常識的で外れにくいグロフィエのACブルだが、わずかにピークを過ぎている印象だった。
無難と言えばそれまでだが、外れてほしくないときには良いチョイスかも。

最後のデュジャックが大当たりで、分かりやすいデュジャック香がプンプンと漂う。
森松ソムリエも「香りだけでデュジャックだと分かりますね」と言われるほどである。
村名で、しかもネゴシアンものである、というボトルとしては超上出来で、
大当たりの1本だったと言えるだろう。

料理とワインの相性も大満足で、職員全員大喜びのランチとなった。
遅くに訪れたので、すでにわれわれ以外に客はなく、帰り際に店内とスタッフの写真を
撮らせていただいた。
ご承諾を得たので、ここに掲載しておく。


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間接照明になって、天井が高く感じる室内


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言わずと知れた店の顔 長身の名物ソムリエ森松善和さんと、ギャルソンの原武秀行さん

2人とも知的で、爽やかを画に書いたような人であります。
UTAさん、何かコメントおまへんか。

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門口良三シェフ
30歳すぎで独立してはや12年。ええお顔してはると思いまへんか。