2001より細身・・グロの2002 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ミシェル・グロ ニュイ・サン・ジョルジュ レ・シャリオ 2002
購入日    2005年5月
開栓日    2007年12月16日
購入先    ヴェリタス
インポーター ヴェリタス
購入価格   3680円

忙しいのか暇なのか分からないような毎日だ。
わたしは内科の町医者ではないので、インフルエンザや風邪の患者は来ない。
しかしインフルエンザワクチンの接種はしているし、毎日メタボの話ばかりしている。

来年4月から市民検診が大幅に変更される予定だが、その理由は国が補助していた
検診費用を放り投げたためらしい。
これからは保険者が検診の義務を負わされることになる。
40~74歳の国民の検診を義務化し、栄養指導によってメタボ患者を減少させ、
医療費を削減する、というのが目的なのだそうだ。

メタボ患者を栄養指導によって改善させる、というのはいかにも頭のよい役人が
考えそうなアイディアだが、現場の医師は実現不可能だと良く知っている。

そもそも、過食の患者は決して自分が過食だと思っていない。
患者のためを思ってその点を鋭く指摘したら患者と口論になるだけで、
結果的に患者は自分の元を離れていく。
それでは患者のためにならないので、怒らせない程度に指導して、クスリを投与して
高血圧や高脂血症を改善しておくのが、結局は患者の利益になるわけである。

現実には、指導が功を奏してクスリを離脱できるケースなどほとんど無いのである。
しかし悪意を持った人々やマスコミには、医者が儲けたいから指導をおざなりにして
投薬しているのだという風に映っているようである。
指導さえすれば多くの患者は自己を律することができる、という楽天的な仮定に基づく
論調は、医療崩壊の一助となっていることを自覚すべきである。

脱線するが、そんなに医療費を削減したいのなら、なぜタバコを一箱1000円に
しないのだろうか。
ここで詳述はしないが、タバコによる医療費の損失はあまりに過小評価されていると
わたしは考えている。


さて、つい先日同じ造り手の村名ニュイ・サン・ジョルジュ2002を開けたばかりだが、
意外なことにややピークを過ぎた印象があった。
こちらは同じ村名格だが畑名入りである。

同じワインの2001は2本開けたはずだが、何故かブログに記録がない。
もう2年半もこのブログをやっているが、それ以前に開けたのかも知れないし、
記録を忘れているのかも知れない。
ん~、ずいぶん前(2004年秋頃)にパイロット的に開けてみて若かったボトルが
あったが、あれがこのレ・シャリオの2001だったのか・・・

今回の2002のレ・シャリオも、ずいぶん痩せていて貧相なワインである。
決して枯れているとは感じさせないが、2001の村名ニュイと比べてもそう感じる。
2002でありながら、わたしが持っているグロの2001村名に対する平均的な印象より
大きくふくよかさを欠く。

小さめのフルーツにちょっとギスギスした酸味。
もっと置いてもそんなに魅力をまとうとは思えない。
むしろもう少し若開けで新鮮さを楽しむ方が良かったかも知れない、と感じる。

2002の村名は、あとはモレ・サン・ドニとシャンボール・ミュジニーがまだ未開栓である。
プルミエレベルはそれ以外にもあるが、きっとまだ早いだろう。
近日中にまた開けてみるか・・