シャンパーニュほど繊細でなし・・クレマン | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ルー・デュモン クレマン・ド・ブルゴーニュ・ロゼ 
購入日    2006年8月
開栓日    2007年12月14日
購入先    ウメムラ
インポーター ヌーヴェル・セレクション
購入価格   1980円

このところ年末のせいもあって本業が忙しいが、それはわたしに限ったことではない。
しかし、自分の仕事場人事で大きな変革がこの1週間にあって、
非常に落ち着かない状態であった。
外目には何も分からないだろうが、町医者というのは水面下でいろいろ
気を遣うものではある。
どんな職場でも最も重要なのは「人」である、とよく言われる通りだ。

紆余曲折の後、来年からの体勢も固まったが、日曜日は市の休日診療所に
出務するなど、相変わらず時間がない。
夜はワインを開栓して酩酊して寝ているだけ、という不毛な日々である。
これでは家族から評価されようもないが、世間のお父さんも同じなのか。

さてこの泡もの、4本購入したが、1本はUTAさんたちの会合に持ち込み、
今は亡きル・ペガーズで開栓(家内はいたがわたしは不在)。
自宅での1本目は昨年9月。
今回のボトルは1年前に開けた2本目に続いて3本目である。

昨年の2本はずいぶん泡が暴れていたが、今回のはかなりおとなしい。
コルクには異常は全くなかったが、1年経ったからなのか、ボトル差なのか分からない。
泡がちょいと少なくなると、ワインとしての本性が分かりやすくなるが、
香りや深みは、3000円台のシャンパーニュには及ばない。

写真のように色はキレイなエンジかかった桜色だが、相変わらず泡の粒子は粗く、
軽やかな甘さは単純である。
1年前は泡もの音痴と書いていた自分も、今年の泡もの攻勢で相当判断できるように
なったと自己満足する。
やっぱり良いものを多く体験しないといけないなあ、と思った次第。

ただし、一度知ってしまうともう元には戻れない。
georgesさんたちとご一緒した先週末の天然ふぐもさることながら、
ワインの世界もあまり若くして良いものを知る不幸もあるだろう。
わたしの場合その逆で、もっと若くから良いものをバンバン開けておくべきだったと
後悔している。