マルメゾンにて | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

現在5人の同業者で協力して某メーカーの治験を行っている。
いちおう音頭取りはわたしなのだが、5人が5人とも個性豊かなベテラン医師で、
ほぼ同世代ながら、全員出身大学が異なるのが面白い。

依頼者のメーカーの呼びかけで、本治験の報告と今後の見通しを、という趣旨で
10月29日(月)の夜8時過ぎから会合を持った。
場所は梅田のホテル阪急インターナショナルのフレンチ、マルメゾンである。

もちろん単に飯を食う会ではなく、熱い議論もあり、実際にシャンパーニュで乾杯して
食事にありついたのは午後9時である。
遅くまで仕事をしている開業医が一堂に会するのは、こんな時間からしかない。

この店にはこれまで2~3回しか行ったことはないが、料理もワインも充実している。
実は今回の会議、当初北摂にある同じ阪急系のホテルのフレンチで開催する
予定だったのだが、あそこは料理が不味いとわたしが言ったため変更になった。
担当のK女史、お手間を取らせて申し訳ありませんでした。


柿を使ったアミューズ
活才巻海老と鴨のフォアグラ・テリーヌ 甲殻類風味ポワロー葱とリー・ド・ヴォーの
エテュ・ヴェ・プレッセ など


トュリフの芳香活甘鯛のムースとセーブ茸風味ブランダード
シャンビニオン風味の軽いクレームコンソメ・カプチーノスープ


活鮟鱇のポシェ カスピ海オシェトラキャビア添え


和牛フィレ肉のノワゼット・ポワレ


フランス産フロマージュ
季節のガトー ソルベ グラスのグランデセール


ブルジョワ ブリュット・ロゼ NV
カピタン・ガニュロ ラドワ1er Les Hautes Mourottes 2001

ピノ・ムニエだけを使ったというロゼ・シャンパーニュ。
多人数での乾杯には、このキレイな桜色が映える。甘すぎず切れが良く好評であった。

白はマイナーなアペラシオンのものをチョイスした。
ずいぶん濃くて甘みがある。個人的にはもっとスリムなワインが好みだが、
このようなフレンチの席では料理に負けない力があって良かったと思う。


シャトー・レフォール・ド・ラトゥール 1995

この1本だけ自分で持ち込んだ。
ブルゴーニュには当たり外れはあるがボルドーなら大丈夫だろう、と思ったのだが、
残念ながらピークを過ぎていた(涙)・・・
3年前に開けた同じワインは、まだ若くて硬かったのにぃぃ~

5人の同業の医師はどいつもこいつも、じゃなかったどの面々も猛者揃いで、
仕事の話をあ~だこ~だと言い合っていると非常に勉強になる。
勤務医時代には、他の大学の面々とこんなに親密になることなど想像だに
しなかったが、町医者になって6年余、ずいぶん交友関係が広くなった。

現場の最前線で活躍する開業医にも、大学の研究者に負けないレベルの
医師が多くいるのである。
良い意味でライバル関係にある面々と丁々発止の言いたい放題、
料理もワインも(1本を除いて)美味しく、大変楽しい会議であった。