豊富な果実味乏しい酸味・・デュジャック | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


デュジャック(ネゴシアン) モレ・サン・ドニ 2001
購入日    2005年8月
開栓日    2007年11月5日
購入先    ウメムラ
インポーター ラック・コーポレーション
購入価格   4180円

1年以上前に開けた1本目は、たいへんバランスの良いワインであったが、
まあ当たり障りがなく、それほど個性的であったという記憶はない。
直前に開けた同じ造り手の特級クロ・ド・ラ・ロッシュが、開栓後30分で
あれれれれ~と落ちていく、まるで花火みたいなワインであったから、ホッとして
楽しんだのであった。

さて、例によって同じものがもう1本あるので開栓した。
この1年でいささか自分の好みも変わってきているのか、ずいぶん濃く感じる。
開栓当日は、残糖分が多くてしっかりと甘く、酸が少ない。
こんなに濃くて甘いワインでは、あっさりした食事には合わない。

驚くのはヴィンテージが2003ではなくて2001であることである。
ネゴシアンものなので、どこの畑か分からないが、こんなワインに出会うと、
ヴィンテージの特徴なんかより畑のブドウの熟し具合、造り手の技量しだいで
ワインが大きく変わることが分かる。

2日目になって酸化が進み、少々酸が出てきて、3日目になって果実味が後退すると
贅肉が取れて、食中酒としてなじみやすくなる。
かなりパワフルな果実から造られたワインのようだ。
キレイな酸を期待するとして、あと2~3年後が飲み頃であったと思う。

2001のネゴシアンものの村名の飲み頃が、2010年か・・・
やっぱりワインは開けてみるまで分からない、ということか。