正統派か凡庸か・・アルヌー | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ドメーヌ・ロベール・アルヌー ニュイ・サン・ジョルジュ 1999
購入日    2006年7月
開栓日    2007年10月30日
購入先    ウメムラ(オークション)
インポーター 成城石井
購入価格   3717円

一昨日には、あこがれのブルゴーニュ魂さんからお誘いを受けて、ワイン会に参加した。
ooisotaroさんのブログの動画でお顔は拝見したことがあったが、
お会いするのは初めてである。

ブルゴーニュ魂さんのワイン会はとても楽しかったが、それはまた後日記載したい。
同席されたまんぷくぶるごーにゅのKONAさんは、すでにこの会の模様を
アップされているので参照されたい。

さて今回のワイン、昨年購入して1本目を開けてからもう1年が経つ。
こんなペースで開けていたら、自宅のワイン約500本を飲み終える頃には
100歳くらいになっていそうだ。
前回の記事はこちら

前回の1本は、優等生だがなにぶん平凡である感がぬぐえなかったが、今回の印象も
そう変わりはない。
神経を集中しないと、ただのぬるくて凡庸な酒であると思ってしまう。

良ヴィンテージである99の美点はちっとも感じられない。
もっさりして酸味が乏しく、一体いつがピークなのか、はなはだ分かりにくい。
ほんの僅かながら、余韻にちらりと気品を感じるが、美点はそれだけである。
正統派と凡庸のはざまにあるようなワインで、一歩踏み外したら何の取り柄も
無くなってしまうかも知れない、という危うさがある。
要するに、上質なブルゴーニュに不可欠な奇麗な酸に欠けるのである。
ただし今回の1本は、3日目でもけっこう健在で、しっかりした果実を感じた。

「あまりにも冒険心がなさ過ぎる」これがこのワインに対する修辞である。
大阪弁で言えば「おもろないぞ」ということになる。
おもろいワインて何や?という突っ込みはしないように。