最大公約数的か? | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


シャンパーニュ リッツ キュヴェ ブリュット ロゼ NV
開栓日    2007年1月11日
インポーター ボンド商会
購入価格   ?

ワイン好きの同業者の親友から昨年頂いたもの。
百貨店経由で届いた盆暮れの挨拶、という意味なので、それほどマニアックな意味を込めて
送ってくれたものではないと思う。
だって、彼は非常にマニアックな飲み手だから。

ホテル・リッツのハウスシャンパーニュだそうだが、その種のワインの例にもれず、
造り手はよく分からない。
しかし、欠点はなく非常にツボをこころえた造りであると思う。
薄めのキレイなロゼ色で、開栓早々は泡が多少暴れるが、1時間でほどで落ち着いてくる。
セパージュは、シャルドネ40%、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ20%とある。
グラスにちょいと飲み残した液体の、開栓5時間後の味わいは、開栓直後より
ずっとまろやかで美味しかった。

わたしは勉強不足で、まだ泡ものがよく分からないが、個人的にはもう少しドライな方が
好みである。
最近飲んだ泡もので、心底感心したのは、昨年弘屋で飲んだフィリポナ クロ・デ・ゴワセ
ブリュット モノポール 1991くらいか。
まあこれは格が違うのだが、こんなものを飲みつけたら、他のシャンパーニュの大半は
飲めなくなってしまうだろう。

ホテルで多くの人に振る舞われる、という目的のシャンパーニュなら、今回のようなスタイルの
最大公約数的なものが良いのだろう。