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テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


コート ド ベルジュラック トゥール・ド・ヴェルドー モワルー (貴腐100%) 1997
購入日     2005年2月
開栓日     2006年9月17日
購入先     ヴェリタス
インポーター  ヴェリタス
購入価格    2180円

フランス南西部のヴェルドーの貴腐ワインである。
多分ヴェリタスの辻さんが発掘してこられた、旨安ワインの1本だろうが、
黙って飲まされたら、何と答えるだろうか。

まずリースリングでないことは明らかなので、ソーテルヌの某、としか言えないだろうなあ。
ブドウ品種は、セミヨンとムスカデルだそうである・・・

価格からすると、信じられない。
冷蔵庫で保管して、数日しても、当たり前だが大きな変化はない。
5000円以上もするベーレン・アウスレーゼあたりでも、数日で馬脚を現すものが
多くある中で、これは立派ではないか。

ちょっと気の利いたフレンチ・レストランで、デザートワインとしてこれをグラスでサービスしたら、
若い女の子がうじゃうじゃと集まってくることうけあいである。
難を言えば、もうちょっと気の利いたエチケットを張っておいて欲しいなあ。

これがソーテルヌの高価な1本とどう違うのか、と追求されるとちょいと困る。
ペンデレツキとクセナキスと武満徹の特徴の違いについて、簡明に述べよ、
と問われる方がまだ答えやすい(ウソ)。

ヴェリタスでこれまで一番感心したのが、こんな価格でかなりのレベルの貴腐ワインが買える、
ということである。
これに触発されて、ソーテルヌを何本か開栓して勉強してみよう・・・という気には、ならないなあ。

このワイン、1人で1本開けるには、1ヶ月では無理です!