遅開けだった | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ドメーヌ・ヴァンサン・ドニ・ベルトー ブルゴーニュ ルージュ レ・プリエール 2000
購入日     2004年12月
開栓日     2006年4月25日
購入先     ヴェリタス
インポーター  ヴェリタス
購入価格    1580円

ワインは生ものだから年をとる、ということをまたも再認識させられた1本。
こんなスタンダードのワインでも、3本買って半年ごとに開栓すれば、新しい発見はある。

1本目は一年くらい前に開栓。
2本目は昨年夏に開栓。
この4ヶ月ほどの間に、若くてピチピチしていたワインが、それなりに落ち着いていた。
で、今回の3本目だが、当然ながら相当に老けていたのであった。

これら3本で最も印象深かったのは最初の1本である。そのあと続いて開けときゃよかった。
後悔先に立たず、なのだが、まあ老けていくさまを目の当たりにできたので佳しとするか
(負け惜しみ)。

感動するほど美味しいACブルゴーニュに時に出会うが、ほぼどれもピークの期間は短く
少し早まると若くて渋いし、遅くなるとかつての美貌を想い起こしながら杯を傾ける、
ということになる。
ベルリオーズの心境だな。

もちろん今日のワインが不味かったわけではない。
しかし開栓時がピークで、1~2時間で古酒っぽくなってしまった。翌日にはかなり枯れている。
元々素性の良いブドウでできていると思われるのだが、もうこれ以上引っ張っても、
美しい古酒へと変身しそうにない。

同じワインの2002もあるが、そちらはそろそろ飲み頃かと思われる。
個性的なビオワインと比べると、何とも俗っぽい、個性に乏しいワインかも知れないが、
こういう素直で愛らしいブルゴーニュは、どの時代にもきっと愛飲されるだろう。
実際、肉をメインにした食事の食中酒としては最適であった。