やはり実力派 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


アンリ・ペロ・ミノ ジュブレ・シャンベルタン 2000
購入日    2006年1月
開栓日    2006年1月12日
購入先    ウメムラ
インポーター サントリー
購入価格   3650円

開栓当初から「明日まで待とうほととぎす」とワインが語る。
その言葉に従って今日味わうと、その通りになっていたが、明日はもっと美味しいかも知れない。

開栓当日には酸味や甘みが少なく、コクだけが舌の上を滑り、アタックが乏しい感触であったが、
1日経つと旨味が中心に集中してきて、明らかに美味しくなってきている。

非常にコントロールの良いピッチャーが、コーナーギリギリを突いて投げたら、微妙にボールだった、
という感覚が少し残るのだが、まちがいなく名投手である。

線の細い酸味は感じられず、何となく奥行きがあり、懐が深い余裕を感じさせる。
それがわたしの思うペロ・ミノの特徴で、期待を裏切らない信頼感がある。

この造り手の、2001あたりまでのジュブレ・シャンベルタン村のグラン・クル
(マゾワイエールやシャルムなど)は、7000~8000円で手に入ったのだが、
2002になると1.5倍くらいになっており、2003になると30000円近い値で売っている店もある。

2003は収量が少なかったらしいが、それだけでここまで暴騰するとは考えられない。
どこかの誰かが高い点数でも付けたのだろうか。

手元に2002までのワインはいくつかあるが、もはやこのドメーヌも、
ルーミエやヴォギュエなどのように、高嶺の花になってしまいそうである。

ちょっと良いと思ったドメーヌのワインが、あれよあれよと高騰していくのは何でやろ~~