クラゲ荘『逃亡ヒーロー』観劇っ♪
またまた素敵なお芝居に出会ってしまいました![]()
クラゲ荘『逃亡ヒーロー』@中野ザ・ポケット。
お目当ては、主演の三元雅芸さん。
三元さんを初めて知ったのは、2005年のドラマ『ホーリーランド』の吉井役でした。
オールバックでナイフを振り回すヤンキー役で、以来ずっと怖いイメージがあったのですが
2008年8月のアロッタファジャイナ『ルドンの黙示』のカソーミのシアロン役、
そして同12月の『今日も、ふつう。』で生の演技を観せていただき、
その迫力ある演技(と8つに割れた腹筋w)が気になって。
たまたま仕事が早く終わったので、当日券で観に行ってきました![]()
クラゲ荘という劇団は全くの初見で、名前からしてちょっとアングラぽいのかななんて思ってたのですが、
全然そんなことはなく、むしろ今すぐ劇場公開の映画化が出来そうな垢抜けた演出のお芝居でした。
音楽や照明もカッコ良く、主人公が時を行き来する際の「フラッシュバック→叫び」の演出は最高にクール。
決して特定の層を狙ったのではなく、観る人全員を楽しませるために作られたこの作品は、
まるでエムキチビートを彷彿とさせるかのような、スタイリッシュで楽しいお芝居でした。
で、三元さん!!最初から熱い演技で飛ばしていくので体力的に大丈夫なのかなと思ったのですが、
さすが並外れた身体能力の持ち主。全然疲れを見せません。(見せないように頑張ってる、とご本人談。)
そしてものすごい勢いで汗をかきながらも、高熱でうなされて徐々に憔悴していく役なので
その汗がとてもいい演出効果になってるんです。
もちろん、熱さと共に見せる繊細な表情の演技も素晴らしく。
クライマックスでは涙に塗れて弟と対峙する場面に、感動![]()
これはもう、絶対に三元さんでなければ出来ないお芝居だなと思いました。
三元さん以外の方々の演技もいい意味で安定した弾け方で、しかも皆さん楽しそう。
観ているこちらも楽しい気分になれる、素敵なお芝居でした![]()
そうそう、三元さんはゲーム『龍が如く』シリーズで、主人公のモーションキャプチャをされていたり
声優をされていたりするそうです。
あとは、映画『デスノート』でミサミサのマネージャーを演じていたり。
前述の『ルドンの黙示』では、素晴らしい前方宙返りを披露してくれてます![]()
それにしても、ホリランを観たときは、まさか数年後に吉井役の方のお芝居を観るとは思わなかったな![]()
ホリラン、今でも録画を時々見返すほど大好きなんです。
特に最終回は、死ぬほど観てますねー。
神代ユウと最後に戦うのが、三元さん演じる吉井なのです。
ボロ負けでしたけどね![]()
細かいことは割愛しますが、ホリランのおかげで今の幸せな観劇生活があります。
ですから三元さんには感謝感謝、なのです
アロッタファジャイナ第12回公演『溺れる家族』観劇っ♪
アロッタファジャイナ第12回公演『溺れる家族』を観てきましたっ![]()
どこぞの演劇ポータルサイトでの感想を読むと、これ以上ないってほどの賛否両論![]()
でも、アロッタを観続けている私から見ると、この賛否両論の理由はちゃんと説明のつくものであるんですよね。
松枝さんの作風や、作品作りの姿勢が今回は裏目に出てしまったのだと思います。
アロッタの特長であるチャレンジ精神が、伝わる人と伝わらない人の明暗を分けてしまった。
このブログはあっさりとミーハーチックに更新しようと思っているのでその辺は割愛しますが 笑
超真面目な感想も書いているので、そのうちどこかに載せるかも知れません。
と、いうことで![]()
ミーハーチックな部分の感想を書いていきます![]()
今回、アロッタファジャイナ所属の役者さん達がすっごく光ってました![]()
中でも好きだったのが、井川千尋さんと、青木ナナさん![]()
ナナさんは、仕事のできる素敵な上司と付き合っているにも関わらず、
太田守信さん演じるエリート崩れの誘惑に徐々に落ちていくOLを演じました。
その過程が、女としてすっごく共感できる。
(脚本の松枝佳紀さんは、女心を本当によく分かってるなと毎回思わされます。)
精細な表情の動きに、そして素敵な笑顔に、観ていてこちらも自然に笑顔。
千尋さんは、兄・峯尾晶くんとの歪んだ愛情で結ばれた妹を好演。
彼女自身の闇を引きずり出して演技に反映させているのがありありと分かって、
峯尾くんと共にスパイラルで堕ちていく様子は、観るに耐えなくて号泣してしまいました![]()
峯尾くんも、以前にも増して繊細で。細かい目の動きや仕草が、本当に病んでいる人に見えました。
このお二人の兄妹、本当に大好きだったのですけれど、
あまりに深い闇に没入していってしまい、お二人の精神状態が不安定になると思ったので
早く千秋楽を迎えて役から解放させてあげたいな、なんて思ったものです。
そして、青木ナナさんの弟役を演じた斎藤新平くん。
彼は本当に弟役がよく似合うんだけど、今回は混沌とした物語の中で唯一ホッとさせられる存在で、
その温かさが自然に演技に現れていていい雰囲気を出していたなと思います。
彼がいつもお姉さんのために作ってるハンバーグ、かなり食べてみたいです 笑
さすがの演技力、は安川結花ちゃんとナカヤマミチコさん。
結花ちゃんは、父親を知らずに育ち、その父親に会いに行く26歳の女性を演じたのですが
彼女の父親の持つ、実際の家族が徐々に崩壊していく様を見ると
血のつながりの家族を求めることは感情的には理解できても、
実際そんなに欲するに値する家族だったのだろうか、家族って何なんだろうなって疑問を持たされました。
その疑問は、最後の彼女のシーンに凝縮されていました。
血のつながりもなく、心の痛みを共有した男性に対し、「家族」という言葉を使うシーン。
多分、このシーンが理解できるかどうかでこの物語に共感できるかどうかが決まるのかなと思います。
それを結花ちゃんは素敵に表現できていたと思いますが、
実はもっとよくなるシーンのはずだったんじゃないか、と・・・。(なぜそう思うかは想像にお任せ。)
ナカヤマさんはもう、経年の夫婦の疲れや絶望を的確に表現していて。
その末の逃避行の彼女の心理が痛いほど伝わってきました。
そしてあのキスシーン
すっごい素敵でした![]()
このシーンを観る為に、千秋楽は席を選んだほどでした 笑
まあこれも、結花ちゃんのシーンと同じ理由で、もっと良くなる可能性のあったシーンだとは思いますが。
あ、ここまで書いたら、観た方には理由分かっちゃいますね![]()
そしてそして。客演の太田守信さん。
元々彼の演技力にハッとさせられたのは、MUの「戦争に行ってきた(反転)」を観たときで、
ギリギリエリンギやエムキチビートでのギャグ部分での神演技もかなり好きな反面、
MU以降、エキセントリックで繊細な演技を観てなかったので今回はかなり期待していたんです。
その期待は充分に満足させていただきました![]()
繊細な演技も、面白い演技も、アドリブも。
その演技力は、相手役のナナさんを巻き込んで、良いスパイラルで物語を引っ張っていました。
特に千秋楽では、すごい一発芸を入れてのアドリブ
客席がどよめきました。
これはきっとまたどこかで披露されると思うので、内容は内緒 笑
そしてそしてそして。
特筆すべきは、照明と舞台セットの美しさ。
DVDの発売予定がないのがすごく残念なのですけど、
蛍光灯を使った効果や、シーンごとに選ばれる色合いが絶妙で。
この物語の世界観にとっても合っていたなーと思います![]()
そして・・・。
これははずしちゃいけない、「スナックみちこ」。
終演後に、ナカヤマさんの手作り料理と共にお酒やソフトドリンクが振舞われて
役者さんやスタッフの方々(木田友和さん率いるナグラチームの皆さん!)と、
飲みながらお話が出来るのです![]()
しかも、運がいいと、お客さんとして来ていた役者さんとも飲んで話せたりして。
(「ルドンの黙示」に出演していた植木紀世彦さんや、
「農業少女」で満島ひかりちゃんと共演していた伊藤紗代さんとか。
「今日も、ふつう。」の菅野貴夫さんとは日がずれて残念
)
このイベントのおかげで、とってもとっても楽しい気分で帰れました![]()
あ、もう一つ。
太田さんの特典として、エムキチビート「L・I・V・E vol.3 “変・速・機!”」の手描き予告チラシをいただきました![]()
太田さんのプロ級の自画像入りです。
この公演、主宰の元吉庸泰さんが不在ということで、私としてはいろいろ思うこともあり心が痛むのですが。
どうか太田さん&若宮亮くんの両プロデュースで盛り上げていただいて、
主宰を初め沢山の人々に、エムキチビートの存在意義を知らしめていただきたいなと![]()
客演も、アロッタの峯尾くんやナグラチームの木田さん、加藤沙織さんと、大好きな方がいっぱい![]()
8月末が心から楽しみ、なのです![]()
