THEATRE GRENAT ~てあとる・ぐれな~ -11ページ目

ろりえ「三鷹の化け物」観劇♪♪(2011.10.5)

ろりえ「三鷹の化け物」観てきました@三鷹市芸術文化センター 。

場所が三鷹ということで。しかもバスに乗るほど駅から遠いとのことで。会社帰りに向かったら痛恨の遅刻orz オープニングダンスが観られませんでした(T-T)ぐすぐす。

・・・気を取り直して。広い舞台と客席後方までフル活用したスケールの大きな演出に彩られたろりえワールドを堪能。この、緩く暖かく流れる時間がずっとずっと続けばいいと思いながら観ていました。前公演の「女優(おんな優しい)」のときも同様でしたが、3時間という長い公演時間が、物語の長い道程を一緒に歩いているような錯覚に陥らせ、観終わる頃には登場人物全員が愛しくなっている。終わるのが寂しくて、もっと観ていたいなと思わされるのです。

物語は・・・これ、ブログに書いていいの?(笑)皇族の女の子の恋物語、とだけ書いておきましょう(笑)

驚くのは、クライマックスに登場する巨大なゴジラ(上半身)。口を大きく開けて放射能を吐く辺り、あまりにリアルで迫力満点。噂によると、本職の人が創ったそうで(笑) 千秋楽後はどこで保管するのだろうなんて余計な心配も(^-^;)

一番好きだったのは、ゴジラ母を倒すために、展示会から盗んできた三種の神器の一つ・草薙の剣を放つくだり。あまりにバカバカしすぎて爆笑。こういうぶっ飛んだ発想をそのまま舞台に載せてしまうろりえが好き。

それと、客席後ろで3人の役者さんがゴジラ母と対峙するシーン。迫真の演技で、ギャグテイストなのに感動的で涙しました。後ろを向きづらいせいか、客席はほとんどゴジラを観ていましたが、すごく勿体無いなかったと思いますよ皆さん(笑)

ああほんと、ろりえが大好きになっちゃったなぁ・・・。脚本・演出の奥山雄太さんの描き出す、遠心力でどこまででも伸びていって、伸びきったまま帰って来ないような感覚が好き。これからも見逃せない劇団の一つ。

そして、思ったのは。本当の「三鷹の化け物」は、おっきいゴジラやタブーのオンパレード(しかも下らないwww)で立派な劇場を埋め尽くした「ろりえ」そのものだったりして。三鷹芸術文化センターもよく許しましたな、と。あ、三鷹芸術文化センターが化け物なのか?(笑) いずれにしろ、三鷹まで行った甲斐がありました、ありがとうございました。



(観た日:2011.10.5)

BOX101「ここはどこだああああ!?」観劇!(2011.10.2)

BOX101「ここはどこだああああ!?」観てきました@明大地下アトリエ。

旗揚げ公演「生者不信」を観たときは、かなり荒削りではあったものの、今までに地下アトリエで観たお芝居の中で一番演劇的センスがあるなぁと感じたのですが。今回は、うーん、、、

最初から最後までバランスは保っていたものの、その分落ち着いてしまった印象で。冒頭にチキンラーメンを女優さんの頭にぶちまけてる辺り、はじけまくったものを創りたかったことは感じられるのですが。

舞台上に田んぼを作ったシュールさ、博士が無意味に股間を搔いているという意味不明さ。どれもが狙いを外れて滑っちゃってるかなー、、、と。

こう言ってはなんですが、何を伝えたいのかがよく分からず。役者さん達が脚本演出の意図を理解していないもしくは惚れ込んでいない、要は関わっている人達みんなに迷いがある状態なのかななんて観ていて感じました。結果、学生演劇の良さである「楽しんで演劇してる」感が感じられなかったのが残念でした。楽しいものを観せてもらえるという確信はあったのでお友達を連れて行ったのですけどね。うーん。

で。攻めてるなーと思ったのは、アンケートが二択。「面白かった」「面白くなかった」。ここまで勝負に出てこられたら、こちらも真摯に向き合うしかありません。思った通りに○を付けました。率直な感想を受け止める覚悟を感じましたから(ここ大事)。

思うのは。主宰の長谷川雅也くんは、かなり志が高く。その高さゆえに年不相応の生き急ぎ感があって、空回りしちゃう部分があり。しかし頑張っていることが伝わってくるだけに、なんだか放っておけないのですよね(笑) だからまあ、こんな感想を書きつつまた観に行きます。多分ね。


(観た日:2011.10.2)

qui-co.「LIVE FOREVER」観劇!!(2011.10.29)

qui-co.「LIVE FOREVER」観てきました@大山サイスタジオ。

あらすじを読むと、阪神大震災のお話ということで。今回の東日本大震災とリンクして観客に生きる力を与えようというテーマは容易に想像できるのであって。だからこちらはちょっと身構えて、感動のハードルが高くなってしまっていたのですが。

・・・とんでもなかった。想像以上に素晴らしかったです。内容はもちろんだけど、演劇としての表現の方法も。

黒沢世莉さんらしい毒のない素直な演出の表現に、荒船泰廣さんの攻撃的な映像と、美しいピアノとアコースティックギターの音色とが。ノスタルジックで美しく、心臓を震えさせてくれました。小栗剛さんの脚本は時系列で進まず過去と現在と空想が混ざり合って、それでも混乱せずにとめどなく涙が流れたのは、この美しい空気感のおかげ。

震災に巻き込まれた人達にはそれぞれの人生があってそれぞれの事情があって。物語の中でも様々な愛憎が描かれていたのだけれど。それらを観ながら、並行して自分や自分の家族に思いを馳せました。

私の実家は群馬で、兄夫婦は栃木で。放射能汚染地域はすぐ近くに迫っていて。私の、食べ物の中で一番の好物である赤城のとうもろこしはもう一生食べられなくて。

甥っ子が結婚して子供を産む頃のことを考えるといたたまれなくて。私自身も、私の家族も、内部被爆で病気になるかもしれなくて。日本がそんな未来に包まれてしまっているのは紛れもない事実で。不況は収まらないし。なんの希望もないこの日本という国で。

正直、もう生きたくないと思ってた。サーチュイン遺伝子が発見されたなんてニュースを見ても、辛い未来を見たくないからそんなのいらない、と、昨日も口にしたばかりだった。

それでも。生きろ、生きろ、生きろ、と。このお芝居は私に訴えかけてきました。

美しい星空や、音楽や。人間の表現力や。心を動かそうとする力も。こんなにも人間は、創造的で前に向かっていけるんだよ、と。そんなことを思い知らされて。

こんなお芝居を作ってくれる人達がいるなら、まだ生きてみようかな、と。この力はきっと日本を、そして世界を変えてくれる。そんな風に感じたクライマックスから、驚くほど涙が流れてカーテンコールまで止まりませんでした。

あのスタジオで。拍手が鳴り止まなくて、ダブルコール。女優さんが泣いてたのも印象的。

本当に、素晴らしかった。観てよかった。。

中でも素敵だったのは、美しすぎるピアノの生演奏でも魅せてくれた吉田能さん。彼が姿を見せるだけで、流麗な音楽が流れる予感に包まれる。良い空気感を作ってしまう。こんな役者さんはなかなかいません。また観たいなぁ、吉田さんの舞台。そしてPlat-formanceのコントも(笑)

菅野貴夫さんは、なんだかとても楽しそうに見えました(笑) 主人公の女の子の、亡くなった恋人役で。軽薄そうな前半から、包容力の大きさを見せる後半への変遷が素敵。

・・・素敵な舞台でした。本当に素敵な舞台でした。

qui-co.、次の本公演も是非観たいです。


(観た日:2011.10.29)


追記:この舞台が私の2011年小劇場№1作品です。素敵なお芝居は山ほどありますが、ここまで人の生に関わってくれる作品に出会えることは本当に幸せなことだと思うのです。絶望が希望に変わりました。一週間前に観た花組芝居とともに、私を救ってくれました。演劇って素晴らしい。本当に本当に素晴らしい。