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Battle Day0-Day246までのあらすじ (登場人物についてはサイドバーを参照してください)
BattleDay233~ここまでのあらすじ
結局、妹・莉子からは連絡がなく、父の希望していた老人ホームは、せっかくの空き部屋に入ることができず次の機会を待つことになった。コオはいら立ちを募らせる。莉子ばかり心配する父、同僚のソフィの事故のケア、などはコオを疲弊させる。その中で重症のアレルギー事故をを起こしたコオは、体調とともに心のバランスも大きく崩していた。そして父の誕生日がやってきて、父はケーキを持ってきたコオに、莉子は母と同じ、料理学校に通ったことがあること、それも続かず、アロマテラピーの資格を取ろうとしていたことを話す。コオは、莉子が《自分で働いて、食べていく》ということを考えてないのではないかと恐怖し、父の永住型老人ホーム入居のための資金プランを考え直さねば、と考える。思ったよりも、実家の財政は深刻なのかもしれない、これは8050問題、7040問題とよばれるもなのでは?とコオは思い始めた。
膨大なストレスにコオは体調だけでなく、メンタルの調子も崩しつつあった。
そんな頃に母の一回忌がやってくる。コオは父から、莉子に法要に出席するかどうか連絡をするように言われるが、日にちの設定が謎であった。コオは母の49日と初盆の事を思い出していた。
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母の、1回忌として妹莉子が設定した日は、おかしなことに、母の命日より1か月前だった。
コオが調べたところでは、確かに参列者の事を考えて命日より前の土日にずらすことはあるらしい。しかしもちろんいくら前でも1か月が限度。だから、限度内といえばそうなのかもしれないが、平日とは…
「パパ、莉子、日付間違えてるんじゃないの?お母さんの命日はこの日付より1か月近く後じゃない。」
「う、うん?そうか。」
父はあまり気にしていないように見えた。
参列者って言ったって気にしなければいけないのは私くらいだろう。・・・あとは私の子供たち。遼吾は、もう籍が抜けているから参列者にはならない。もっとも籍を抜いたことは莉子は知らない。それも莉子のことが原因だったことももちろん。
「命日より前にやるのは構わないけど、それは行く人の都合で土日にやることが多いからでしょ。なんで平日なのよ。理由があってその日なら都合をつけるけど、パパ、きいておいてくれない?間違いかもしれないから。」
「ああ、わかった。」
そして、莉子からの連絡が来ることはなかった。
コオは父にきくこともなかった。また、父が母の1回忌について言及することはその後もなく、その1か月前の日、は過ぎていった。
コオは、念のためで母の四十九日の法要を頼んだ霊園に電話をかけてみた。母の名前を言うと、すぐにデータを調べてくれて四十九日の法要以降、何も頼まれていないと教えてくれた。更に、母の葬儀を頼んだ葬儀社にも、電話をしてみた。莉子の事だからこういうことは安易に流れる可能性もある、とコオは思ったからだ。(あの子は生活の上で少しでも安く、と考えるたちではないからな)それで、どれだけイライラさせられたかわからない。ともかく、コオだって、一周忌の法要なんて、どこに頼めばいいのか、調べなければわからない。ましてや、調べて・探す能力が極端に低い(とコオは思ってる)莉子の事だ。くそ高いあの葬儀屋に頼んでる可能性もある。
ここもまた、データとして管理しておりコオが「一回忌を考えているのだが、妹がすでに頼んでいると二重になるし、今妹となかなか連絡が取れないので」というと、ちゃんと調べてくれた。
果たして母の1回忌の申し込みがあった記録はここにもなかった。
少なくとも、莉子が頼みそうな葬儀社と霊園、どちらにも莉子からの申し込みがなかったことだけは確認した。
コオは結局、母の法要に出ることはなく、母の命日は過ぎていった。
一回忌の法要を莉子が行ったのかどうかもわからなかった。
(お母さん。あなたはこんな風になるって想像したことあったのかな)
莉子はどうでもいい、死んだ母がどう思っているのか、コオは聞いてみたいと思い、
いや、どうせひどいことを言われて傷つくだけだから、聞かなくていいのだ、と思い直した。

