病気の猫の捕獲例 1/12 | greensonicの迷子猫探し・保護までのブログ  脱走防止柵の作り方 保護活動など

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猫を迷子にして、97日目に無事保護するまでの実体験やノウハウ。その他、脱走防止柵作りや保護活動、猫のこと。ときどき安全保障。

病状、時間、状況、かなり難しい案件でした

TNRや迷子猫の捕獲にも役立つ内容を書きますね。

その猫との出会いは5年程前になります。家内の実家に向かう途中のある施設跡で、その親子はてなマーク猫を見つけました。

人から餌をもらいたくて、2匹並んで待っています。人が来ると、横並びのまま、頭をゴツンとぶつけ合います。それが面白いので「ゴッツン猫」と呼んで、たまに餌をあげる程度でした。

家内の実家への引っ越し途中に猫を逃がしてしまい、猫の捜索途中にそこを通ると私たちを覚えていて、「ごはんくれ~」というので、飼い猫がいない寂しさもあって、頻繁に餌やりをするようになりました。

いつの間にか、流れ猫が定住して合計3匹の地域猫が棲むようになりました。

そして、2年半程前からそのうちの一匹が、口の病気になりました。

結構な痛みで口が曲がり、他の餌やりさんからの要望もあって、ボランティア仲間が自腹で抗生剤を与えて、口の曲がりも気にならなくなり、一時は回復したかに見えました。

それから5か月ほど経つと、また痛みが激しくなり、余りの痛みで頭を振り、まるで攻撃されているゴジラのようです。強い痛みでケンカをしているような大声で叫び、通る人が「ケンカしてるのはてなマーク」と驚いてのぞき込むほどでした。余りの痛さで転げまわり、道路に出てしまった事もあります。

このような場合、保護団体ではなぜ、保護・治療に至ったのか、その様子を報告する必要があります。何でもかんでも地域猫の治療費が出ればいいのですが、そうもいかないのです。

残酷なようですが、その痛んでいる動画を会員専用の報告用にアップしました。そして、保護して治療したい旨を責任者に伝えました。皆さん、それを見て心から心配していたのです。

その場所で餌やりをしていて、”猫のエサやりさんに読んで欲しい その7~8”で書いた素晴らしい餌やりさん(Dさん)と知り合ったのですが、何人もの餌やりさんがいて、その目に余る病状を目にしても、餌をあげるだけで、誰一人治療しようとはしませんでした。

抗生剤や”きえ~るの効果 それって!?実際どうなの課” その1~2で書いた通り、まず、与えやすいペット消臭剤きえ~る、そして、”笹エキスの効果 それって!?実際どうなの課”で紹介した笹の恵みで一定の効果はあったと思いますが、病状を止めるまではいかず、また食欲が落ちたので、再度、抗生剤を餌に混ぜて投与を再開。捕獲・治療する必要性はひっ迫していました。

猫を保護する場合、捕獲も大変ですが、、その後の預かりボランティアさんが常に不足しています。

ご自宅で余裕があるなら、是非手を挙げて欲しいのです。それで、一つの命が救えます。その実例を書きますね。

もちろんウチで預かりたい気持ちはあります。ただ、ブランの心が広ければいいのですが、センシティブな性格でノイローゼになってしまい、受け入れられません。

そうしたら、連携して薬の投与に協力してくれていた、Dさんが「ナミちゃん(仮)のためなら、何でもします」と言ってくれました。

Dさんは、以前は腎疾患の猫を治療しながら飼った経験もあり、一時預かりと、更に先住さんと問題なければ、親子ともども2匹を引き取っても良いと言ってくれました。

「何でもします」とは、とても重い言葉です。そう簡単に言える言葉ではないでしょう。今までの、といっても数か月ですが、Dさんの行動を見ていて、”動くしかない”と腹を決めました。

しかし、様々な状況を考えても、とても困難な状況でした。まさに、Mission In possible、毎日どうしたら良いかを考えていました。

どう困難で、それをどう乗り越えたのか、次に触れようと思います。

動物保護をされている方のヒントになれば幸いです。

口の左側が腫れているナミ(仮)

ひどい時はもっと丸く膨れあがり、余りの痛みで暴れたり、転げまわったりしていました。

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