病気の猫の捕獲例 2/12 | greensonicの迷子猫探し・保護までのブログ  脱走防止柵の作り方 保護活動など

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猫を迷子にして、97日目に無事保護するまでの実体験やノウハウ。その他、脱走防止柵作りや保護活動、猫のこと。ときどき安全保障。

いろいろと考えて計画。情報を集めて考えます。

条件が難しいのは、3匹の地域猫がいるその状況です。

そのうち親子猫2匹は、ほぼいつも一緒にいます。捕獲の優先順位は、もちろん病気の猫です。

次の捕獲予定は、親猫(兄弟はてなマーク)と思われる大きい方。こちらは見かけは健康なので後回しですが、近いうちに捕獲予定だから、ナミ(仮)の捕獲現場を見せられない。子供の捕獲現場を見ると捕獲器に入らなってしまうでしょう。

そして、ナミには一日2回抗生剤を与えているのに、先月とは違い病状が安定せず、全く食べない時もある。どんどん痩せて来ていて、そのうち全く食べなくなれば衰弱してしまいます。時間の余裕にも限りがあります。

もう一匹の猫はどこかに通いの家があるようで、昼過ぎくらいから”出勤”して来るので、捕獲時間帯は午前中にしなければなりません。

この猫は未去勢のようですが、健康なので最後に捕獲してTNRの予定です。ですから、この猫にも捕獲現場は見せられません。

その猫達が暮らす場所は、そこそこ人通りのある道。餌やりさんも多く、知らない餌やりさんが何人かいます。そこで、まず、知っている餌やりさんに協力を要請して、餌やりを止めてもらいました。

餌やりさんを知っていそうな人にも声がけしたり、今まで会った事がなかった餌やりさんを見かけて、事情を説明して餌止めに協力してもらったり。下地作りも大変な作業です。

予め捕獲器を置いて、何で中に入るかどうかの確認するために、センサーカメラも設置。活動時間帯と、誰が中に入るかも確認。3匹とも合格でした。

捕獲については、あえて詳しくは書きませんが、上記の理由で、最優先の猫を他の猫には分からないように、どう離して捕獲するか、これが一番の難所でした。

現場を見ながら、ボランティア仲間で構想を練ったりもしました。

何しろ、一度捕獲に失敗したら、多分、次はないのです。

テレビアニメのルパンIII世の最初のシリーズに「脱獄のチャンスは一度」という回があります。投獄されたルパンが、たった一度の脱獄のチャンスのために、準備を重ね、全てをかけて成功させるという内容です。今回は、それを思い出しました。

寒くなって来て、親子はくっついて捕獲器に入ったり(完全には入いれませんが)一匹だけ入ったり…。

連日天候も悪く、それも考慮に入れなければなりませんでした。

早朝、薬を入れた餌やりをしながらの健康状態観察、活動状況、時間帯、捕獲場所の選定、捕獲方法、天候等など。

捕獲出来たら、すぐに病院で治療してから、引き受けてくれるボランティアのDさんに渡します。それだけで半日仕事ですから、私との日程の調整も必要です。

ナミへの餌やりといっても、いつもすんなりとは食べてくれません。いちばん水に近いモンプチスープでさえ、痛がる時があります。抗生剤をスープやペーストと混ぜ、更に水で薄める。舐めて痛みが出れば、奥に走って行って叫ぶ。再度出て来たとしても5分、10分待たなければなりません。それを何度も繰り返す時もあります。

そんな状態で、2か月に及び、毎朝7時前からの餌やりも大変で、ストレスも溜ります。自分が病気になりそうです。

そのような全ての状況を考慮して、総合的に判断しながら計画を成功させなければならない。

ゲームゲームのように、終わったらリセットボタンを押して、最初から始めるなんて出来ません。複雑なパズルを組み立てるようなものです。

プレッシャーのかかる案件でした。

           

早朝、昨晩から何も食べていないのにも関わらず、餌を皿に載せて出しても、そっぽを向くナミ(仮)再び痩せて来ていて、病状が悪化しているのは明らかでした。