あるペット番組でのペット探偵 | greensonicの迷子猫探し・保護までのブログ  脱走防止柵の作り方 保護活動など

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猫を迷子にして、97日目に無事保護するまでの実体験やノウハウ。その他、脱走防止柵作りや保護活動、猫のこと。ときどき安全保障。

もし私がペット探偵だったと仮定して考えました

ペット番組が増えています。好き嫌いはありますが、今まで注目されなかった、保護犬チワワ黒・保護猫ねこクッキーが取り上げられるのが多くなったのは良い事です。そして、たまにペット探偵も取り上げられる事もあります。

某番組で迷子猫を捜索するペット探偵が放送されました。

ある山中にある家から、一時預かりした6か月の仔猫を逃がしてしまい、その捜索を同行取材したという内容です。

ペット探偵を取り上げるのは良い事です。”ペットを逃がすと、きっと高いであろうお金もかかる”という意識があれば、「それなら、脱走させないために、「脱走防止対策が必要」という意識が高まる筈だからです。

アップな訳で、二人組のペット探偵に捜索依頼があり、状況を聞いて捜索を開始。聞き込みをすると、近所には10匹ほどの野良猫・地域猫がいると分かりました。

8台のセンサーカメラを仕掛け、猫の調査が始まります。何匹かの猫が静止画・動画で写りますが、そのセンサーカメラには背面に画像を確認出来る液晶画面があります。そこまでは良いのですが、驚いたのはその画質の悪さです。テレビで流れましましたが、画素が荒く、夜間は赤外線カメラで白黒というのもあって、柄の判別が難しい。正直、少し離れると猫だとはわかる程度。近距離なら確認出来るのでしょうが、状況からして必ずしも近くばかりの撮影とはなりません。そのカメラがセンサーで光って、カラー撮影が出来るのかどうかは不明ですが、あの山の中なら光っても問題ない条件です。

もし、アップのカメラに発光機能があれば、私なら間違いなくカラー動画撮影をします。ダウン

正面からではなく、横から発光するなら、意外にも猫は気にしません。

 

それで、今まで何匹もの猫の行動・判別確認をして来ました。

飼い猫を逃がして、ペット探偵に捜索依頼をする前から手元にあったので、当然のように使っていました。ただし、映像の確認はパソコン接続(Windows OS)が必要です。

           

アップ猫の行動確認をするための配置の例。捕獲はしないので、布はかけていない。安易に「仕掛けて捕獲すればいいだろう」では、ケガをする恐れがある。この角度なら、ライトが発光しても猫は気にしない。

                    黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫あたま

8か所ものカメラがあるなら、せめてカメラの近くに餌を置けば、画質の悪い白黒画像でも、判別はつきやすいはずですが、「なぜ餌を置かなかったのだろうはてなマーク」とつい、思ってしまいました。

そして、問題は捜し方です。当ブログ”ペット探偵の発信から”でも触れました。テレビ番組だから、探偵との同行取材をしたいのは分かります。

でも、もし私が探偵なら、同行取材は断ると思います。同行すれば、”ペット探偵”の宣伝になるのは分かりますけど。

現場では、探偵二人にカメラと照明、音声担当もいたかも知れないし、もしかしたらディレクターまで…。少なくとも4人で山の中を歩く。枯葉などで、ガサガサ、バキバキさせながら近づいて来るのです。それは、逃げますよ。土地勘もない慣れていない猫なのだから…。

結果的にセンサーカメラの白黒動画で居場所がある程度特定されたものの、飼い主が呼んでも逃げて、隣接した別荘の床下に出入りしているのが分かり、結果は5日後に無事捕獲出来ましたが、いろいろと疑問がはてなマークありました。

”逃げてしまった猫を、飼い主が呼んだのに逃げる”「えっ、何ではてなマーク自分を覚えていないのはてなマークと、思うでしょうかはてなマーク個体差はありますが、ちゃんとした猫・人間関係が”築けて”あれば、多くの猫は数か月、記憶が良い猫ならば数年は飼い主を覚えています。

ただ、以前住んでいた環境とは違うので、飼い主と分かっていても怖くて近寄れないのです。

猫動画の”ねこかます”の投稿主は、地域猫と信頼関係を築いていました。引っ越して2年ぶりに住んでいた場所を訪ねたら、地域猫なのにちゃんと覚えていて、出迎えてくれた猫の動画があります。びっくり

経験上、猫の心情をろくに考えずに、自分よがりの捜索をする飼い主が殆どです。私たちも最初はそうでした。だから当ブログの”迷子猫捜し”シリーズを最初からきちんと読んで欲しいのです。

ご自分の捜索の度合いによって同じ文章でも、その意味に”気づく”部分が変わって来る筈です。

最初は軽い気持ちで「そんな事分かっているよ」と思っていても、捜索の難しさが身に染みて来れば、「なるほど、あの文章の意味はこういう事だったのか」、「だから、この人はそうしたんだ」という具合です。

その番組のペット探偵について、「出入りしている場所が分かったのなら、その近くに捕獲機を仕掛ければ、5日もかからなかったはず」、家内も同意見でした。

それが、迷子猫捜しを自分もして、何件も手伝い、TNRや保護活動をしている私たちの意見でした。

*捕獲機を使う場合は、目的と違った猫・動物が入る事は珍しくありません。仕掛けたまま数時間放置するのは、絶対ダメです。

当ブログ”迷子猫捜し”、”病気の猫の捕獲例”シリーズが参考になると思います