greensonicの迷子猫探し・保護までのブログ  脱走防止柵の作り方 保護活動など

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猫を迷子にして、97日目に無事保護するまでの実体験やノウハウ。その他、脱走防止柵作りや保護活動、猫のこと。ときどき安全保障。

迷子猫を無事保護した実録。脱走防止柵などの作り方や地域猫のボランティア活動。
ときどき安全保障について書いています。

 

 

 

 エサやりさん問題は解決しない?

様々なエサやりさんを見ていると「猫は人と違うのに」と思う事がよくあります。逆に私を見て気に食わない事もあるのでしょう。

他のエサやりさんを非難する物ではなく、実際に起こった事象に対して、私はこう考える・こうしているを読んで頂く事で、ご自分ならどう考えるかという問題提起の為に書いています。

私が作る猫ハウスは発泡スチロール箱製、そのため耐用年数は2~3年です。これには理由があります。

公共な場所に設置するのは本来禁止、黙認の状態で設置するので堅牢なものだと、より設置物の感じが出てしまう。環境的に厳しいので、劣化(爪とぎ含む)が早い物では1年も持たない。よって数年で交換する方が衛生的にも良い。主にその二つです。

以前も書いたエサやりさんはとにかく増やしたい。ハウスも多ければ多いほど良いと考えています。

猫が2匹の場所に、ハウス7個あります。猫の数の3倍以上のハウスは必要でしょうか?

各猫に本宅と第一別荘、第二別荘、第三別荘まであります。数が多く目立ってしまって猫嫌いの神経を逆撫でするのを懸念しています。

少なくとも5年以上前に設置した猫ハウスがありました。私はハウスは長く使っても3年まで、衛生上の理由です。

増やしたいエサやりさんは、とにかく数至上主義なので、「古いのも廃棄しないで」と言います。放置されている古いハウスは猫嫌いの格好のやり玉になるので次々廃棄しているのですが、分解すると虫がもの凄い数出て来るのです。

夕ご飯を食べながら読む方もいると思うので、詳しくは書きませんがおぞましい虫の住処になっていました。中には刺す虫もいて、ぞろぞろ出て来ます。「うわぁ」と言いながら分解し、家に持ち帰りゴミ袋に殺虫剤を注入する。そんなレベルでした。

そんなハウスを再利用するのです。これは猫の為に良い事なのでしょうか。猫はきれい好きだから入らないと思うのですが…。

私は自腹で猫ハウスを作っているので、スーパーから発泡スチロールの箱を貰って来て、大き過ぎるので箱を切って詰めています。切り詰めた所は強度が弱いので、その場所が分かるように線を引いて注意喚起もしています。

中は水が入っても抜けるように小穴を開けています。底には水を通すカーペットを敷いています。プラ製のかごに載せているので、水は地面に落ちるように作っています。

私が考える猫ハウスは70点でいい。年に一度、冬しかメンテナンスが出来ない場所なので、年間を通してメンテナンスが少なくて済むような作り方をしています。

ちなみに廃棄しやすいように作っています。なぜかと言うと、以前のハウスが頑丈すぎて壊すのが大変。壊す時間は私の3倍はかかります。

自分で設置したら自分で廃棄するのは当たり前ですから、そこまで考えています。

あるエサやりさんは私の作る70点のハウスが気に食わないようです。「寒さを防げるふっかふっかの布を入れてあげたい」ようで、自分で作った猫ハウスにはフリースや毛布を入れています。

私も出来れば入れてあげたい。それには条件があり、毎日確認出来て、敷物が乱れていれば直してあげられる環境ならば、です。そうは出来ないので、70点のハウスにしています。70点とは冬はそこそこ暖かい、夏はそこそこ涼しい。雨が入らず、もし濡れた体で入っても水は溜まらない、メンテナンスの回数が最小限で済む。これが私の70点の内容です。

それが気に食わないのでしょう、私が設置した猫ハウスに後からこっそりとクッション材やフリースを入れています。私は自分の考えを伝えているのにも関わらず、です。

いつの間にか入れられたクッション材がボロボロになって出入口付近に散乱していますが、それを片付ける気配はありません。

これを見ても誰のためにやったのか想像が付きます。

エサやりをしながら猫ハウスも遠くから確認するのですが、せっかく敷いた毛布やフリースの多くは、爪が引っかかって外に一部出ていたり、出入口を塞いで猫が入れなくなっているハウスもあります。

敷物が外に出ていれば、雨が降れば濡れてしまいますし、少しだけでも出ていれば、毛細管現象で中まで水が侵入して来ますね。寒いうちはふかふかはありがたいですが、夏はどうでしょうかはてなマーク毛皮を着ている動物ですよ。

アップで書いた通り、メンテナンスは冬の時期に一度しか出来ないのです。どちらが猫に取っていいのでしょう。

ご自分で敷物を入れたのに、それが濡れると「干してハウスに戻してもらえないか」という人もいます。そのような人には「だから、私はカーペットだけにしているんです」とお断りしています。ご自分が原因で発生した事は、自分で解決するのが大人でしょう。エサ場を増やし続ける人同様、原因を作りながら人に押し付けるのはいかがなものでしょうか。

最近は何を思ったのか、猫のエサ場の周りを飾り出しました。

猫がそれを見て「すてきだにゃ~」と喜ぶのでしょうかはてなマーク

公的な場所なのに猫トンネルも置いてあって驚きました。思わず「狂っている」と口から出てしまいました。注意しても止まるどころか逆恨みをされそうです。

朝から敷物を出して乾かし、しまうまで丸一日でも足りません。

だから、メンテナンスが少なくても済むように作っているのです。

また、私の設置したハウスが次々壊れています。理由は前述の通り、切り詰めた天井部分は一部強度が少ないので、外に線を引いて「ここには物を置かないで」と書いています。設置する時には弱い位置からずらして重しのペットボトルを置いています。それなのに重しにしている2Lのペットボトルを弱い部分に置いてしまい、屋根が抜けてしまうのです。

これまで猫のボランティアをして来て、自分なりのモノ作りも活かして、少しでも猫の為になるようやって来たつもりです。

ところが、エサやりさんの中には言葉が通じない(理解度が低い)、人の話を受け入れない、現状に合わせる事が苦手な人が多いと感じています。

迷子猫を探す時もそうですが、カーナビのように自分がやっている行動を現状に合わせて修正する能力が無いと、猫の為ではなく、自分の満足の為にやっていると言われても仕方がないのではないのでしょうかはてなマーク

次回も含めて「エサやりさんに読んで欲しい」シリーズは、なんとその30を超えました。これを読んで私が経験したエサやりさんにまつわる話は一旦終わりです。

最後に私が地域猫に関して自制している心得を記します。

これを心得て欲しいと押し付ける気はありません。自分はこう考えて行動しているという事です。

 

・自己満足だけの行動はしない

・地域猫を家猫と同じようには扱えない

・人間と猫の思考は同じではない、人の考えだけで行動してはい

 けない

・無理に家猫にしても喜ばない猫もいて、外でしか暮らせない猫

 もいる

・猫は自分で生きる術を生まれながらにして持っている

・猫ハウスは70点位が妥協点

・猫ハウスは消耗品なので衛生上、定期的に入れ替える。

・全ての猫は救えない

・猫の行動の予測は付かないが、その中でも計画性を持つ、行き

 当たりばったりはしない

・自分の身の丈に合った行動に留める

・エサやりは自治体のルールを順守する

・エサやりや管理の仕方によって、猫嫌いを育成する事もある

・猫はコントロール出来ない

・エサやりは正義ではない、ひっそりと目立たずすべき

・猫嫌いな人もいる、それは当たり前。猫の嫌いな人とはケンカ

 せず敵を増やさない行動をする

・猫の匹数や環境・状況に合わせ、合格点内に留める

・自分の行動で起きた事は自分で解決する(自己完結する)

・猫の写真は撮影するが、SNSやブログ等不特定多数が閲覧出来

 るネット上に掲載しない(連れ去り、虐待防止)

・他のボランティアに期待しない、押し付けない

・変なエサやりさんには関わらない

・エサやりをしながら猫の体調や猫ハウスもチェックする

・地域猫は人に懐き過ぎないようにする。(懐かせ過ぎた結果、

 外国人に捕獲されかかった例がある)

・体調が悪い猫は出来るだけ病院に連れて行き治療する

・何事もほどほどにしないと続かない

・現状を鑑み、都度修正・改善する

・見返りを求めない、「~してあげたのに」と考えない

・猫ハウスの設置場所、設置年を記録し、修理や廃棄は随時行う

・人のハウスには基本的に手出ししない

私はだいたいこのような事を頭に入れて行動しています。100%書いている事が出来ているかどうか分かりませんが、少なくとも90%は出来ていると思います。

まとめて言えば、自分の能力の範囲内で”本当に猫の為なのかどうか冷静に考えて行動する”という事でしょう。

中には「どの猫も平等だから全て救うべきだ!!」という人もいます。

しかし、私は生活の為に働かなくてはいけません。資産家ではないし、猫のマザーテレサでもありません。限界があるのです。

限界がある中で、どう折り合いを付けながら自分の出来る事をするか、そこを間違えると家庭が崩壊してしまう可能性もあります。

私が関わっている猫だまりの現状はこのような感じです。相変わらず、エサ場と猫ハウスが増え続けています。よく家に置かれている猫トンネルまで置かれています。ここまで目立つと、いつ行政に連絡が入って、全面撤去されるのではないかとビクビクしています。もしそうなったら「何で勝手に撤去したんだビックリマーク」と役所にクレームを言いそうです。

私自身、猫よりも人に疲れています。

これにてしばらく当ブログはお休みします。どうか、自分の行動が本当に猫の為になっているのかどうか、考えながら行動して欲しいものです。

クラウドファンディング達成・終了

お知らせ

ミニーちゃんの治療に興味を持って下さり、クラウドファンディングやSNSで拡散して頂いた皆様ありがとうございます。

クラウドファンディングの途中で大変残念ながら、ミニーちゃんは他界してしまいました。

クラウドファンディング自体は、皆様の暖かいお心で数日で達成。その後もご支援を頂き、治療に専念する事が出来ました。

病気やケガをした動物を助けたいという気持ちは、とても尊いと思います。でも、持って生まれた運命、寿命というものがあり、人間もそうですが、こればかりはお金で全てが解決出来るものではありません。

私はこの保護主の家庭を良く知っています。まだ心が落ち着かないと思います。もう少し時が経ったらお宅を訪問したいと思っていますが、その時に治療の状況を聞く勇気は私にはありません。

今のところはあえてそっとしておこうと思っています。

クラウドファンディングにご協力下さった方には、追って状況の報告が届くはずです。

保護活動をしているとどうしようもない事態に遭遇します。

この場合は持って生まれた運命によるものですが、殆どは人間が原因です。

ちゃんと面倒も見ないのにエサだけ与えて猫を増やす。面倒くさい事は人に押し付け、エサをあげて「いい事した」と満足する。

様々な事を経験し、人の浅はかさもたくさん見て来ました。

一人でも野良猫・地域猫の現状を知ってもらいたいと思って、気に食わない人もいるでしょうけれど「エサやりさんに読んで欲しい」シリーズを書き始めたのです。

ミニーちゃんへのご支援、拡散にご協力頂いた方々に、私からも深い感謝と御礼を申し上げます。

 

 

それは猫を呼び寄せているのでは?

知り合いのエサやりさんは質より量、とにかく数を増やす事で自分が安心するというのが分かりました。

本来禁止されている場所での置きエサは必要量のおおよそ3倍程。そこの猫だまりの猫全てが満腹になっていても、このように大量の置きエサをします。「ここにいる猫じゃ食べ切れないよ」という量です。エサが置きっぱなしという事は、風下から匂いを嗅ぎつけて、別の縄張りの猫が来てもおかしくないとは考えないのでしょうか。

私が関わっている猫だまりの隣りには、もう一つの大きな猫だまりがあります。猫だまりと猫だまりの間は、かつてエサ場のない緩衝地帯がありました。かつては、です。

そのエサやりさんは独自の論理があります。どのようなものかというと、「エサ場とエサ場の間に新たなエサ場を作ると、どちらにいる猫も新たなエサ場で食べるから、そこで満足して元の縄張りに戻る」と言うのです。

私の考えは全く違い、「それではエサ場が繋がる形になり、猫が流れて来る原因を作っているようなもの。空白の緩衝地帯があるからこそ、猫が流れて来るのを防げる」という考えです。

去年から多くの熊が住宅地に現れて問題になっています。なぜ人里に現れるかというと、昔は熊が住む山と人が住む場所の間には緩衝地帯がありました。

そこでは農業はせずに木の実もならない、今で言えば耕作放棄地のような場所で食べ物が入手出来ないのです。動物が動く要因で一番大きいのは食べ物ですね。例え緩衝地帯に立ち入っても食べ物がないから、山に戻る。

それがより多くの生産量が欲しくて、その緩衝地帯だった場所でも耕作したり、家を建てたりした。緩衝地帯が無くなった結果、食べ物を求めて耕作地や住宅地に現れたのだそうです。

どうでしょう、この話は合理的で合点がいくと思いませんかはてなマーク

事実としてエサ場を繋ぐ形になった事で、何匹かの猫が流れて定着してしまったのです。

その流れて来たうちの一匹が凶暴で、メスにも襲いかかるのです。さて、エサ場を増やして猫は幸せになったでしょうかはてなマーク

何度も襲われた猫が怪我をしている姿を見ましたから、私はそうは思いませんが、エサ場を増やし続けるエサやりさんは頑固で考えは改めません。暴走状態です。

今までも次から次へとエサ場も作っています。もう一度書きますが、数年前に比べ猫の数は2/3に減っています。これは合理的なのでしょうか。

知り合いのエサやりさんで、エサやり依存症の人がいます。とにかく猫がエサを食べていると自分が安心する。その安心の為にインフルエンザでもエサを与えに行っていたそうです。

また、「子猫にエサを食べさせたい」一心で、胃腸がまだ弱い子猫にパウチを大量に与えて下痢をさせた人もいます。

私がいつも頭をかすめるのは、「この猫に取って、プラスになるのかどうか」。

様々な状況を鑑みて、それに合わせるべきではないかと思うのですが、どうでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 人と猫の考え方は違います 

エサやりさんは千差万別。ただ感じるのは思い込みが激しく、現状に合わせられない人ばかりと感じています。

ボランティア何人かで猫ハウスを設置する時に、何故か2個をくっツけて置くのです。最初は「何でくっつける必要があるのだろう」と思いつつ、今までのしきたりと考え、そのようにしていました。

何年か続けていると、「それってどうなのはてなマーク」と思うようになりました。猫だまりは微妙な力関係のバランスで成り立っています。

強い猫に追いやられてやって来たり、やられてもそれを我慢して留まっていたり、来てみたら猫だけど馬が合うので仲良く暮らしたりというのもごく稀にあります。

何年かして、猫ハウスをくっつけて設置する理由が分かって来ました。どうやら「仲が良い猫が離れてハウスで寝るのはかわいそう」という考えのようです。それが分かって来て「はぁ?何考えてるの?」というのが私の印象です。

そして、設置する時やその後で「これは○○ちゃんのハウス、あれは△△ちゃんの」というふうに、ハウスの所有猫を”指定”しています。

冷静に考えて、猫が寝る時に仲が良い猫と横並びのハウスで寝たいのでしょうかはてなマーク私が目撃したのは、寒い季節に仲が良い猫どうしが一つのハウスに入っているのは、何度も見かけています。

つまり、くっつけても関係なく一つのハウスに入っていました。

寒い中寄り添った方が暖かいですからね。

猫だまりの猫関係は上手く行っている事の方が珍しい。つい先日も猫だまり内でのいざこざを見ました。そのような微妙な関係下で生きなくてはいけない環境では、私はむしろ猫ハウスは離して設置した方がいいと考えています。

だって、仲が悪い猫もいますから、ハウスがくっついていたらその隣には入りませんよね。下手をしたら襲われるかもしれないのです。

それから猫の個性で、人好きだけれど猫嫌いという個体もいます。猫は元々群れではなく、本来単独行動をする動物ですよね。

このような特性は考えないのでしょうかねぇ。

猫は様々な要因でハウスを移動しています。この前はあっちのハウスから出て来たと思ったら、きょうはこっちのハウスから現れたという感じですから、”誰々のハウス”と人間の論理で決め付けるのはいかがなものでしょうか。

ハウスをくっつけるとか、ハウスの所有猫を決めるのには熱心なのですが、そのくせハウスがひっくり返っていても、壊れていても気が付かないエサやりさんもいます。

どこか着目点が違うというか、猫の為と言いつつ、それだけとは違うのでははてなマークと疑ってしまいます。

私はもちろん、地域猫にはなるべくましな環境で生活させたあげたい、その為にいろいろと作って来ました。

何度も書いている通り、自分の土地ではない限り、公的な場所ならなおさらでは目立つことは極力しない、それは猫ハウスの数や置き方、エサの与え方についても留意しないと、本当の猫の為にはならないと考えています。

皆さんはどうお考えでしょうか。

 

 出来る範囲だけをするのが、継続に繋がる

エサやりさんシリーズは、特定のエサやりさんの愚痴を書いているのではありません。実際に体験した事を書いて読んで下さった方がそれを受け止めて、猫の為に本当に必要な事は何かを考えて欲しいと思い書いています。

あるエサやりさんのおかげで公共の土地のエサ場の数は増える一方。以前も書きましたが、猫の数は数年前の2/3に減ったのにエサ場を増やし続けています。毎日餌やりをしてくれている別のエサやりさんに、「新たに増やした場所でもエサをあげて欲しい」と頼んだら、「私がエサを与えるのは以前と同じ場所だけ。

それ以上はやらない」と断られました。

おそらく、その方は今までの付き合いからどんどんエサ場を増やすのが分かっていて、希望通りに「はい、やりますよ」と言ったら、歯止めが効かなくなるのを分かっていたのでしょう。

私は当初は「以前はそこで食べに来ていた訳だし、すぐ隣なんだからエサ場は増やさない方がいい」と窘めたのですが止まらず、その言葉に押されて「すぐ隣だから」と了承してしまいました。

その後、中間にもエサ場を作り4m程の間隔でエサ場横丁になってしまいました。

それでも止まりません。少し離れた大きな猫だまりは別の方がエサやりをしていてちゃんと管理しているのですが、その中間点でもエサ場を作りました。

猫は減ったのに、以前よりエサ場が増えるのはどう考えても合理的ではありません。エサ場を周る時間も、持って行く水も増えるのです。

ある日、そのエサやりさんが「私が大変だから、朝か夕方だけでもエサやりしたもらえないか」つまり、咎められているのに忠告を聞かずに、自分で作ったエサ場の面倒を毎日見て欲しいというのです。

結論から言えばきっぱり断りました。今まで様々ないきさつがあったからです。

働きながら毎日エサやりをしている方がいて、これだけの匹数と距離を毎日エサやりするのはさぞかし大変だろうと相談して、週に一回は体を休ませてあげようとなりました。それで、このエサやりさんと隔週で週に一日、全ての猫だまりのエサやりをする事にしました。

それが始まって数か月、隔週での「エサやりするのが大変」と言い出しました。

少しヒステリックになり、自分で新たに作ったエサ場での朝晩のエサやりが「毎日、大変。お願いだから」と訴えます。結果的に隔週で周っていたのを私に押し付けられ、週に1日だけですが毎週エサやりをする羽目になりました。

それで収まったのならいいのですが、その方は少し離れた隣のエサ場(そこは別のエサやりさんがちゃんと管理している)に出張して、エサやりをしているのが発覚。「毎日、大変」だったのではなかったのですかはてなマーク

後で分かったのは、猫にエサやりをしている不定期のエサやりさんを見かけると、「手伝って欲しい」と声がけをし、エサやりチーム(という程のものではありませんが)に引き込んでいたのです。ただ協力してもらうのではなく、自分と同じやり方を強要しているのが分かりました。

エサやりさんは千差万別、きっちりやる人はまずいません。自由気ままにやる人ばかりです。最初は「ここはこういう猫がいて、こうして」と言われて従っていますが、きっちり真似しないと「何でちゃんとやらない」となり、当然トラブルとなるから去っていく。このパターンを何年も繰り返しているのが判明。

これを読んでどう思われるでしょうか。でもまだ先があるのです。

 

そんな回復のし方って、実際にあるんですね

 

Dさんはナミ(仮)の捕獲後から献身的な治療を続けました。

「あの頃は毎日、早朝に餌と投薬をしに行っていたっけ…」と思い出します。「大変だったなぁ~」そう、回顧しています。

捕獲したはいいが、酷い口内炎だけではなく、重度(++++)の糖尿病。すでにケトアシドーシスが始まっていました。偶然ですが、捕獲が数日遅れていたら、低血糖になって動けなくなっていたでしょう。

何と言っても問題は、触る事すら出来ない猫なのです。それは、未だに…ですけど。

それを、朝晩2回のインスリン注射をしなければならないのです。「どうしているんですか?」と聞いたら、「触れないから、大きなバスタオルを持って部屋の角に追い詰め、押さえつけて注射をする」のだそうです。毎日ですよ、毎日、朝晩。

毎週の通院。それも、周辺では皆さん口を揃えて「値段が高い」という動物病院です。いつ終わるか分からない、終らないかもしれない、糖尿病の大変な治療が必要と分かって、正直、私は暗に「治療を諦めて、看取るのも選択肢にあっていいのですよ」と伝えました。

それは、身体的にも経済的にも負担が大きすぎるからです。

それでも諦めず、Dさんは治療を続けました。すると、半年位すると波はあるものの、徐々に回復の兆しが見え始めました。

追い詰めて注射するので、インスリン注射が上手く行かず、全量が投与出来ない事も頻発しました。すると、途端に血糖値が上がり、病院に連れて行くことが何度もありました。逆に下がりすぎる事もあります。

大気が不安定な中で、小型飛行機が飛ぶような状態だったのです。

捕獲してから3か月が過ぎると、抗生剤が切れて、また、口が痛み出し、医師と相談して、全身麻酔と残りの歯の抜歯です。牙以外は全部の歯が無くなりました。でも、工夫さえすれば、食事は問題なく食べられます。私が以前飼っていた猫の経験をお伝えしました。

その後も、検査して血糖値次第で入院したり、検査して数値が悪ければ通院病院と、頭を悩ます事が続きます。

半年ほど経った頃から、「インスリン注射を一時止めて様子を見ましょう」と獣医師から言われるようになったのです。

もちろん、それで終わりではなく、採血して血糖値等の数値を確認しないといけません。ということは、頻繁に病院に行く手間と、もちろんお金がかかります。

毎週の通院が隔週となり、月に一度になりました。それで、次は2か月間、インスリン注射を止めて様子を見るまでになりました。

通いの病院は比較的大きな病院です。でも、糖尿病でインスリン注射をして、注射を止めて様子を見られるようになったのは、2例目目だそうです。

猫の病気に詳しい人から「治療がバッチリ当たると、治る事がある」とは聞いていましたが、まさか、自分が関わった猫がそうなるとは思ってもみませんでした。

頻尿流れ星傾向はまだありますが、血液検査の結果、血糖値には異常がなくなり次の検査は2か月後となりました。現在ではそのまま治療が終了となりました。腎臓のALT値は高いのですが、それは致し方ない。

ここまでの治療が出来る一般人はそういないと思います。このような餌やりさんと知り合えたことに感謝したいです。そして、今でも地域猫の事で連携しています。

捕獲して、治療が進むにつれ、表情はどんどん穏やかになり、やせ細っていた体も”猫並み”になりました。毛艶も毛並みも良くなり、とても可愛くなりました。

やはり、猫は家の中でまともな飼い主に飼われるのが、一番幸せです。ただ、外で暮らす猫全てを、家猫にすればいいというものではありません。”外でしか暮らせない(なくなった)”猫は、無理に家猫にはしません。

病気の猫の治療を考えている人の参考になれば、幸いです。

保護から2年半余りが経ち、ナミ(仮)は他界しました。ビックリする程高い治療費も支払い、回復を信じていたそうです。

正直、私はそこまでやる気はしませんが、飼い主が決める事です。

あと数日で終えた命を大変な手間をかけて繋いだ訳ですが、これも「引き取って最後まで面倒を見る」と決めた里親様がいなければ出来なかったことです。

これからの地域猫との付き合いを考えるきっかけになれば、幸いです。

実はナミは大変な病気持ちでした

 

病院でのナミ(仮)は検査の結果、以前から異常な数値だった血糖値に加え、糖尿病が進行すると発生するケトン体が検出され、そのまま入院となりました。後で聞いたのですが、初日はICUでの治療で、翌日から点滴となったそうです。その後、普通病棟に移ったものの、食事は鼻からチューブで流動食を入れたり、自力で食べる事もあったそうですが、点滴を外せてもすごい血糖値になってしまったり…安定しません。

医師からは、一日2回のインスリン注射が必須だと言われ、触れない猫にどう注射するかが問題です。それでもDさんは、「先生から注射の仕方を習います」と言いました。過去に腎不全の猫を長い間、看病して皮下輸液もやった経験がありますから、本気です。

そこで、私はDさんの負担を軽減すべく、2つの提案をしました。

一つは、急激な血糖値の上昇を抑える為に、4時間ごとに餌を与える必要があります。Dさんは働いていますから、深夜の餌やりはかなりの負担です。そこで、ウチにある自動給餌器をお貸しして、深夜と朝の餌やりをカリカリに変えれば、その負担は軽減できます。

お宅に伺ったところ、深夜だけで大丈夫との事で、時間設定をして動作も確認しました。

もう一つは、キャットタワーに引きこもってしまうので、インスリン注射がかなり難しい。イメージする注射とは違って、インスリン注射は瞬間的に出来るようですが、タワー内の狭い空間では片手で押さえて、片手で注射するのは難しいはずです。そこで、すぐあるアイデアを思いついたので、お伝えしました。Dさんはとりあえず、現状のままでチャレンジするようですから、それはいざとなったら実施出来るように心構えをしようと思います。

ナミを知っている人から、その後の経過を心配して病状を聞かれます。

それで、口内炎だけではなく、重度の糖尿病だった事や、Dさんの対応を話しました。中には「餌やりさんなんて餌をあげるだけで、他は知らんぷりしている人ばかりなのに、そんな天使みたいな人いるのビックリマークと、いい意味で驚く人もいました。

まさしく、天使のような心を持っている餌やりさんです。

私たちがこれから何が出来るか。考えて行きたいと思います。

個人レベルでも素晴らしい保護活動が出来るのです

 

病院でナミの診察・検査をしている間、隣に子猫を連れて来ている中年の男性がいました。子猫はとてもかわいい声で鳴いています。

こういう場面では、男性同士は余り話をしないものですが、ちょっとしたきっかけで、話が始まりました。キャットタワーのボックスを入れた、余りにも大きな段ボールが気になっていたのかも知れません。

その男性は話してみると、とても気さくな方でした。仔猫を保護したきっかけは、ある餌やりさんが亡くなり、餌場だった家が解体されると知り、他の何人かの餌やりさんと話し合って、初めての捕獲を計画したそうです。

避妊・去勢の助成制度を使い、動物病院から捕獲器を借りたりして、餌やり仲間で5匹を捕獲。

結果、「母猫(避妊手術)と仔猫全4匹を捕獲し、1匹(病院に連れて来た仔猫)は自分で引き取り、2匹は親戚、母猫と残る仔猫は別の餌やりさんが飼う事になった」と話しました。

つまり、保護した全ての猫の引き取り先を見つけたのです!!

私はその話を聞いて、思わず「100点満点のケースですビックリマーク」と言いました。

その方は、私たちがどうしてナミを連れて来たのか気になっていたようです。それで、このブログの”病気の猫の捕獲例1/12~8/12”の事を簡単に話しました。ちょうど、その時はナミの飼い主のDさんが診察室に入っていた時です。

私は「捕獲するのも大変ですけど、その後も面倒を見てくれる餌やりさんは少ない。でも、あの方(Dさん)が引き受けてくれるというので、捕獲出来たのです」と伝えると、その男性は目に涙をためています。

その方は、きっちりと動物の未来も考えられる方だと感じました。そういう場合、私は保護活動の啓蒙もするようにしてます。

今度開かれる譲渡会の事、地域猫はボランティアが連携した方がメリットが大きい事など。

Dさんと家内も途中参加して、しばらく猫談義をしていました。

変な餌やりさん、なんでもかんでもボランティアに丸投げする餌やりさんが多くメンタルがやられていたけに、このようなすがすがしい話なら大歓迎です!!

家に戻ってから、家内と「中にはいい餌やりさんもいるもんだ」と話しました。

ただ、気になるのはナミの病状。決して楽な治療ではありませんでした。

それは、病気のナミ(仮)を病院に連れていった時のことです

 

このブログの”病気の猫の捕獲例1/12~8/12”のナミ。保護したナミは、口内炎の他にも大きな病気を持っていました。

保護後の検査の結果、異常な数値が見つかったのです。そんなナミでも、Dさんは新しい名前を付け、病気に対応した餌やりを続けていました。すごく愛情を持って接しています。

ある日、ナミを引き取ったDさんから「ご飯を食べなくなった」と聞きました。ナミは少しだけは猫部屋に慣れたそうですが、相変わらず触る事すら出来ず、人気があるとキャットタワーに引きこもってしまいます。

私も長く関わった猫です。引き取ったからと言って、「あとは自分で頑張って下さいね」という訳にはいきません。

控えめなDさんの性格を知っていますから、「遠慮しないで、私を使って下さい」と何度も伝えていました。病院に連れて行きたくても、触れないからキャリーに入れる事が出来ないのです。

私は解決したい事案があると、過去の経験則をサーチして、それでも見つからなければ、一度頭の中に落とし込みます。そのうち、いいアイデアが浮かぶ。大体の事はそれで乗り切って来ました。

そこで、私は逆転の発想を思い付き、「この方法なら、キャリーに入れずに、すぐに病院に連れて行けます」と伝えていました。それでも、Dさんはタワーはナミの安心できる場所なので、私のアイデアには躊躇していました。

しかし、今回は状況が違います。「車を出せるので、困ったら遠慮せずに連絡を下さい」と再度伝えました。

翌日、Dさんから電話があり、やはり「タワーのボックスから出て来ず、キャリーに入れられない」というので、すぐにDさん宅に向かいました。

私は必要な物をイメージしていたので、すぐに準備が出来ました。

その方法は、キャットタワーを分解して、ナミが入っているボックスだけをトリカルネットでぐるっと囲み、結束バンドで固定。その上から洗濯ネットを被せて、大きな段ボールに入れて、そのまま病院へ運ぶ…というアイデアです。

多分、朝から何時間もキャリーに入れようとしていたのだと思います。部屋に入ると、ボックスの穴にキャリーの口を押し付けた状態でした。

私はイメージ通りに、アップの作業を手早く行い、5分程で段ボール箱に入れ、動物病院病院へ向かいました。

検査の結果、病状は悪く、即時入院させて治療と経過を見ることになりました。

その待ち時間に出会った人を書こうと思います。

ずっと、母と子だと思っていましたが、もしかすると大きくなれた・大きくなれなかった兄弟猫だったのかも知れません。今では別々とはなりましたが、お互いに家猫に転職して暮らしています。

猫に話しかけるのはおかしいですかはてなマーク

 

ナミは捕獲時の治療後、抗生剤の副作用と思われる過食、下痢、多尿などの症状がありました。他に治療法がないので、バランスを取りながら治癒していくのを目指しています。(後日、レベル4の重度の糖尿病が原因と判明)

体重はおよそ3.5kg位なのに、ウェット餌とはいえ一日で400gビックリマークも食べる日もあったそうです。今まで食べられなかった分を取り戻させたい気持ちもありますが、その報告をDさんから受けて、餌をカリカリに変更し、餌の量を減らしてコントロールするアドバイスを伝えました。

それには、取りすぎる水分をカリカリにすることで、少しでも吸収させようという意図もありました。

猫は餌はほぼ丸のみなので、粒が小さいカリカリなら、歯が無くても大丈夫なのです。

以前飼っていた猫は、歯が溶ける奇病で、牙以外は全て歯が抜けてしまいました。でも、医者にそうアドバイスをされて、カリカリを与えていました。

Dさんは、様子を見て下痢止めを与えて、今のところ下痢は正常に近づいて来ています。先日、Dさんのお宅にお邪魔して、久しぶりにナミネコに会いました。まだ環境に慣れていないのか、私たちと分かっていても、隠れてしまいました。

また、先住猫ちゃん猫はナミに興味があるのですが、威嚇しているそうです。でも、先住さんが拒絶していないので、これは良い傾向です。ナミの病状が落ち着いたら、母猫も受け入れてくれる意志は変わりません。

そのDさんの事は”猫の餌やりさんに読んで欲しい その7~9”で書いています。素晴らしい方です。献身的な対応に感謝しています。

ナミの保護を団体に報告したら、トップの一人からメールを頂きました。ナミと同じように口内炎で食べられず、衰弱した所を保護して命が尽きる日まで世話をした体験があって、共感されたようです。

救える命ドキドキを救う、簡単なようで、勇気のいる事だと思います。

今回も、動物保護をする人にありがちな、「勝手に突っ走る」事はしませんでした。団体の長に「捕獲する必要性」を事前報告し、会員には動画も共有し、捕獲に関する相談もしながら捕獲し、引き取る人も決まっていた。病気の動物の捕獲・治療のモデルケースの一例となりました。

私より大先輩の方からも、「どうやって触れない猫を捕獲したの?」と質問されました。

このシリーズの7/12で、母猫にナミの無事を話しかけていると書きました。「猫に話しかけたって、言葉が分かる訳ないのに」と思う人もいるでしょう。私も高校生の時に、飼い猫に話しかける友人を変にはてなマーク思いました。

でも、たくさんの地域猫や飼い猫と付き合っていると、言葉そのものではないかかも知れませんが、意味が伝わる事があると思うようになりました。

その一つは、当ブログ”好きなYouTube猫動画ベスト3””ねこかます”の動画、「因縁の母猫、仔猫を人間に託しに来る」はとても参考になりました。動画再生回数はなんと1,249万回!!(2022年2月現在)TNRを4年間も逃げ回り、最後に一匹の仔猫を連れて現れた母猫のカーチャン。

雰囲気からすると「あなたに、この仔猫の面倒を見て欲しい」という態度。二匹が並んで目で訴える動画は思わずグッとくるでしょう。

それを見て、ボランティア仲間が捕獲器を持ってくるまで、投稿者はその母猫(カーチャン)にずっと話しかけていたのです。

「子供の面倒は、前に産んだ仔猫同様に責任を持って見るから、お前は捕獲器に入って避妊手術を受けるんだ」と…。

そして、捕獲機を設置したら、カーチャンは自ら捕獲機に入った。そして、避妊手術をする事が出来た、という逸話です。

その子猫は後日保護して、家猫修行をしてから里親の元で大切に飼われています。”ねこかます”のブログでの、治療内容はとても参考になります。数多い経験を持っている方です。ブログに訪問したら、ブログランキングにポチっ下差しとしてあげて下さいね。

猫に話しかけてても、詳細な内容は分からないでしょう。でも、その雰囲気や言い方から、何かを感じ取っているのは間違いありません。

もちろん、信頼関係がベースとなるし、個体差によって違うでしょう。でも、たくさんの猫と長く付き合うと、”結構伝わって理解している”と、感じる事がよくあります。

なので、餌やりをするときには、話しかけながら、良い所は褒める、悪いことをしたら叱る。人間の2歳児だって長い言葉は理解出来なくても、雰囲気で判断している部分もあるでしょう。

そう考えれば、”動物だから言葉を理解出来るはずはない”と決めつけるのは、どうかと思います。

保護後3週間のナミの写真を、Dさんが見せてくれました。驚いたのは、その表情です。まだ、体調は十分ではありませんが、外にいた時のきつい表情とはまるで違い、とても穏やかな顔でした。

私と家内で「え~、こんな表情するの~!?」と思わず大声を出してしまいました。

今後も、ナミと母猫の事を書く機会があると思います。

これを読んで「自分にも気になる動物がいる」という方がいましたら、やり方次第で救える命があります。

助け方が分からなければ、周辺の動物保護団体と連携する事をお勧めします。何しろ、経験豊富です。

「あの猫(犬)かわいそう、助けてあげたい」だけでは、何もしないのと同じです。超能力で治せる人なら、別ですが。

ただ、野良猫や地域猫の場合は、面倒を見ている人が何人もいます。そういう人に周知しないと「突然、いなくなった。もしかして…」と心配する人も出るでしょう。そこはご注意下さいね。

子どもがゲームを楽しむのも良いですが、動物の表情やしぐさから要求を読み取り、世話をする。たくさん可愛がり、一生を終えたら涙する。そういうアナログな経験は物では味わえません。

お子さんなら、将来、命を繋ぐ親になるのですから、その訓練にもなるでしょう。

意志の疎通が難しくなり、施設に入った実母への対応に家内は、「猫を飼っていて良かった」と言いました。自分の要求を伝えられずにいらいらしているのは、しゃべれなくても何かを訴える猫と似ている。それを、くみ取れるのに役に立ったのです。

もし、お子さんがいらしたら、これからの長い人生に役立つ貴重な経験をさせる事が出来るでしょう。人や動物に対して、やさしい心が育つと思います。

勇気を持って挑んで欲しいと思います。

 

天の采配が及ぶ条件ははてなマーク

 

天の采配、ブランの保護に至る際にも経験しました。ですから、今回も私欲を捨てて、病気の猫の事だけを考えて行動しました。

そうしたら、協力してくれるボランティアさんが現れ、それに励まされながら、困難な状況の中、親子が別々になり、母猫に知られる事なく、保護に成功したのです。

このブログの”迷子猫捜し”のシリーズを全て読んだ方なら、ブラン保護のいきさつと似ていると感じて頂けるのではないでしょうか。

今回の捕獲劇は、点数で言えば100点点満点です。これ以上の結果はありません。

もちろん、私だけの力で全て出来るはずはなく、ボランティアのDさんには心から感謝しています。自己満足の餌やりさんが多い中、こんなに猫の将来も含めて、自ら行動するボランティアさんは、正直多くはありません。Dがさんが現れなかったら、今回の捕獲自体に踏み切れなかったかも知れません。

天の采配を感じる事は、歴史上に沢山あります。真実の歴史から学ぶのは、とても重要だと思います。

話はそれますが、歴史の一ページ”神風”を顧みようと思います。侵略しに来た蒙古軍に、なぜか、たまたま神風が吹いてくれて、勝手に全滅してくれた…みたいなイメージはないでしょうか?実際の歴史は違うようです。

現代、日本に侵略されたという歴史を捏造している、お隣の国の連合軍(モンゴルと属国の高麗)が元軍です。その軍が「日本を侵略するために」押し寄せ、何の罪もない島の住人を大量に虐殺。子供を連れ去り、大人は船に両手を広げさせ、手のひらに釘を打ち付けるという虐殺をしました。実は日本はそういった殺戮の被害国だったのです。

それに怒った鎌倉武士が国を守るために集結し、新型兵器を投入され、多大な人的被害を受けながらも、戦って持ちこたえる。そこにたまたま強風が何日も吹いたことで、蒙古軍が殲滅した。

それが2度あったことが、事実として認知されるようになりました。

学校で学んだ事と違いませんか?そう、何もしないのに、たまたま神風が吹いて、ラッキーな事に敵が退散したのではありません。

歴史教科書は、偏向した事が多く記載されていますので、親御さんはご注意下さいね。

            猫しっぽ猫からだ猫あたま

若い頃の私は私欲ばかりでした。あれが欲しい、たくさん欲しい、お金も欲しい、高級品も手に入れたい。それが、働く原動力の一つでした。ある程度歳を取り、考え方も変わりました。

いろいろとやってきて、変わるきっかけになった本があります。「運命の貴族になるために」という、実録だと思いますが、アメリカの通称マスターと呼ばれる成功者の事を知り、必死に彼を捜し、成功する法則を学んで、自分も成功者になったという話です。著者ははっきり分かりません。

もう一冊が、「木を植えた男」または「木を植えた人」という絵本です。フィクションらしいですが、その絵本を知って感動したら、家内(当時は彼女)がプレゼントしてくれました。一人の男が誰の助けも得ず、一生をかけて木を植え続ける。2度の大戦をものともせず…。そして、いつの間にか大きな森となる。あとは、立ち読みでも良いので読んでみてください。

影響があったもう一つが、天皇の血を引く、竹田恒泰氏が、DHCテレビの「虎ノ門ニュース」で話していた、神社参拝の作法です。”保護までの数日間に起きた不思議な事”でも書きました。

神社「神社にお参りするのは、私欲を満たすためではない」と知りました。

それまでは、〇〇に合格しますようにとか、△△が上手く行きますようにとか、私欲・自己達成の願い事をしていました。それは間違いだと知ってのです。興味のある方は、検索してみてください。まだ、その動画が残っていると思います。

ですから、今回も私欲を捨て、100%以上の努力や苦労もして、気が付いたら、「あの猫をどうやったら救えるか」と考える毎日でした。協力して頂いたDさんも、同じ気持ちだったでしょう。

今思い出せば、捕獲する10日前にある所に旅行に行き、歩いていると神社がありました。

私は、どこかに行って神社があると、一か所は参拝に伺います。そして、竹田氏の言う正式な作法に則り、参拝をしたのでした。賽銭箱にはチャリンとは入れません。

捕獲した後に、「そういえば、あの時、神社にお参りしたっけ」と思い出しました。

大切なのは、”何かを叶えたいから、お願いのためにお参りする」のではないそうで、これが極めて重要です。”

そこを間違えると、たぶん何事もご利益はないでしょう。

何かを始めると、「二言目には面倒くさい、すぐ飽きててしまう、大した障害もないのにやめてしまう、文句ばかり言う、一生懸命やっている事をバカにする」では、天は協力はしてくれないでしょう。

人間だって、会社に入って来た後輩がこんな様子だったら、どうでしょうか。私の近くにもいます。

このブログは、”迷子猫捜し”の参考のために始めました。でも、それを追求していくと、実は精神的な物も重要だということが、今回の捕獲を通しても、改めて分かりました。

そして、私たちの先人たちの教訓を、何度も思い出す機会になりました。

小さい頃に「お天道様に恥じない生き方をしなさい」、「お天道様が見ているよ」と厳しく教えられました。

「何かを達成するには、必ず障害がある。その目的が大きければ、それに応じて抵抗が大きくなる」と”運命の~”には、こういう一節がありました。迷子猫捜しは、間違いなく”大きくて困難な”目標です。

それなのに、迷子猫捜しのお手伝いをしていると、正直、「この人、この程度の努力で見つかると思っているのかな?」と思う事が殆どです。

でも、親しい人ではないし、どこまでやるかは飼い主が決める事なので、私は口に出しません。ただ、その行動を見て判断はします。

私欲を捨て、そうアップすれば、きっと「天の采配」または、「急に何かが好転する」経験が出来ると思うのです。

あくまで「天の采配」を得たいから、頑張るのではありません。それをあてにして動くのは、お門違いなので、見透かされてしまうでしょう。

今回、保護・治療したナミはその後、注射一本で完治した訳ではありません。