グリーンソニックの迷子猫探し・保護までのブログ  脱走防止柵の作り方 保護活動など

グリーンソニックの迷子猫探し・保護までのブログ  脱走防止柵の作り方 保護活動など

猫を迷子にして、97日目に無事保護するまでの実体験やノウハウ。その他、脱走防止柵作りや保護活動、猫のこと。ときどき安全保障。

迷子猫を無事保護した実録。脱走防止柵などの作り方や地域猫のボランティア活動。
ときどき安全保障について書いています。

 

残念、数値は変わらず

9月に体調が少し上向きになったので、検査をする事にしました。

血液検査は少しは期待しました。体調が上向きになっているからです。

残念ながら腎臓の数値の改善はありませんでした。ほぼ横ばいです。

少しがっかりしている私達に先生はこう言いました。「毛並みも良くなっているし表情も良くなったのだから、東洋医学は数値が全てではない」と。

東洋医学では血液やリンパの流れを良くする事で、健康状態を改善します。

 

この日も鍼灸治療をしたので、家に戻るとまた目がぱっちりと開き、猫ステップを登ったり、遊んだりします。

このような感じで、目からやる気が溢れるのです。これで数値も元に戻ればいう事は無いのですが…。

 

以前書いたように食欲も上向きです。食欲は体調の裏返しでもあるので、嬉しい事です。

若い時から、ストラバイト結晶の持病があり、尿路結石の心配がありました。急性腎不全になるまではロイヤルカナンのユリナリーS/Oオルファクトリーライトを食べさせていましたが、食べる物を食べさせるしかなく与える事ができません。

それで尿検査もする事にしました。下の写真の専用危ぐウロ・キャッチャーというのをもらいました。

 

先に吸水性の良い厚い紙が付いている棒です。おしっこをしている時にこれを差し出して吸わせるというもの。

よく見ている猫動画の「ねこかます」では、魚釣りで餌を投げる大きな棒付きのスプーンで採尿していたと思います。

おしっこを飛ばすのならそれでいいのですが、ウチの猫の場合h座って用を足すので無理です。「あれでは難しいなぁ」と思っていました。

 

このような時には今までの経験を思い出して考えます。

「おっ、これならいけるぞ」と、思い付きました。

写真を見て下さい。トイレの一部(写真の下の部分)にサランラップを敷きました。

そこに溜まったおしっこを吸えばいいのです!

必ずしも同じ場所におしっこをする訳ではないので、1日どの場所で用を足すか、傾向を確認しました。

 

8割位の確率でラップの位置で用を足すのを確認したので、病院に持って行ける時間帯も考えて準備します。

猫が起きて来てトイレに入りました。普段通りに目は合わせず用が終ったら、砂をかける前に持ち上げて出すと…。

ラップの上に良い感じでおしっこが溜まっていました。

すぐにウロ・キャッチャーで吸ってビニール袋に入れ、病院に直行。検査の結果、ストラバイト結晶はありませんでした。

これでホット胸をなで下ろしたのでした。

 

 

適正な数と管理が大切

週に一度、地域猫の餌やりを続けていますが、私は連携しているエサやりグループの連絡網には加入していません。

何人かで決まったエリアの地域猫をボランティアとして管理している訳ですが、初めは単発的に協力するだけでした。

TNRや餌やり、猫ハウスの製作と設置・撤去、緊急事態の対応などです。

 

毎日朝のエサやりをしている人がいて、それは余りに大変だろう、歳も歳だし休む日があった方がいいだろうと、エサやりグループの一人と話をして、決まった曜日にお休みしてもらい、隔週で餌やりを行う事になりました。

ところが、その人を読み切れていなかったのです。確かに猫の事を一生懸命やりはするのですが、私から見ると自己満足の為にやっているきらいがあるのです。

 

どういう事かというと、この人は数を増やしたり、量を多くする事で自分が安心する人だったのです。異常な心配症というのもあるのでしょうけれど、エサ場をどんどん増やす、猫ハウスをどんどん設置する。一見それは良い事のようですが、地域猫という性質上マイナスもあるのです。

エサ場を増やし続けた結果、ほぼ一匹の猫に一組ずつのエサの皿と水の皿を設置してしまいました。

エサ場や皿を増やし過ぎて管理が難しくなり、手が回らなくなりました。

「そんなに増やしたら管理できなくなるよ、猫は減ったのだし、以前はもっと少なくても皆生活できていたのだから、増やす必要はないよ」とたしなめても止まりません。

 

以前は広いエリア全体を見回れたのに、余りにも手間がかかるので一部だけになりました。それでも数が多いですからやり切れない。

それで当初の隔週の交代でエサやりするという約束は破られて、毎週のエサやりを押し付けられたのです。

これでその人が猫の現状と必要性には合わせられない人だというのが分かったのです。

 

余にも増やし過ぎた分をどうするかというと、エサをあげている人を見かけたら声をかけ、不足分を手伝わせる。手伝ってくれる人はありがたいですが、自分と同じようにやるように指導する。全く同じようにやらないと怒り出すから、すぐ止めてしまう。

それを何回も繰り返しているのです。

これはいけない事ですし、ボランティアの難しいところです。

 

会社はお金を支払って人を動かし、時には命令します。ところがボランティアはそうはいけません。命令しても気が弱い人なら従う人はいるかも知れませんが、上下関係はありません。

正直、好きでやっているだけです。考え方も人によって全然違うのが分からない。

それなのに強制されれば「何であんたに言われた通りにやらなきゃいけないんだ」となる。それでエサやりさんが次々入れ替わるのを繰り返しています。

「あの人に何をアドバイスしても聞き入れない」と分かりました。だから放っておきます。

 

そもそも猫だまりは公共の場所ですから、本来は勝手に物を置くのは禁止です。近くに水場が無いので、行政は黙認してくれていますが、数が多いと当然目立つようになり、エサやり反対の人の神経を逆撫でします。それで、器を投げられたり、エサボックスを持ち去られたりという被害が後を絶ちません。

エサやりさんで社会の現実と自分の行動のバランスを取れる人はほとんどいないと感じています。

 

「猫が好きな人ばかりではないのだし、ここは公共の場所だから目立つ事は避けた方が良い」と何度か忠告したのですが、その人からしてみたら「エサやりは正義」なので、聞き入れません。

猫ハウスも同様です。数年前は皆で話し合って、ハウスの設置場所や設置年数、猫の数を考えて適正に管理すると決めたのですが、そんな事はお構いなし。

毎年、勝手に設置したり、今まで置いてあったハウスを移動させるのはまだ良いとしても、報告しないからどこに何年に設置したのハウスが何個あるのか分からなくなりました。これも放置です。

 

3年前に「ああ、この人達とは考え方が違い過ぎる」とさじを投げ、エサやりグループの連絡網に入るのは拒否しました。

エサや水の器は今でも増え続け、猫ハウスも増設が止まりません。

2匹しかいない所に、ハウスが6個あったりします。そのうちの2個は私が3年前に設置した物なので、解体して破棄しましたが、それでも4個残っています。

とにかく数が多いとご自分が安心するので、黙って解体するしかないのですが、。人が作ったハウスにはうかつに手を出せません。

 

猫ハウスは長くても3年が限度です。家の軒下に置いて日々管理できるなら別ですが、野ざらしでは早ければ1年で壊れる事もあります。

それを管理しようという体制を作ったのですが、誰も協力してくれない…。それで見切ったのです。

今年はずっと前から壊れていた猫ハウスを2個だけ交換しましたが、交換して数時間後に連絡が来ました。数が減ったのではないので文句は言われませんでしたが、「今まで置いてあったハウスはどうしたのか?」というものでした。

 

「これを解体したら、何か言われるかも知れない」と思って、ハウスの写真を撮っておいて正解でした。一つのハウスの底には30㎝位の穴が空いていました。写真を送ったらさすがに諦めましたが、ボロボロになったハウスをまだ使おうとしていたのです。

この人は私が地域猫と関わる前に設置してあった猫ハウス、おそらく7~8年前の物を廃棄するのも嫌がります。

とにかく数を多く設置したい、猫ちゃんに多くのハウスがないとかわいそう。そう、かわいそうこそが、エサやりさんの困ったキーワードなのです。

 

猫ハウスを交換した数日後に再度連絡がありました。林の中にある猫ハウスを捨てないでというものでした。元々その林の中には関わる気はありませんでしたが、前述の2個を交換した事で他の場所も手を入れるのではないかと心配になったのでしょう。

本当は猫の数に合った猫ハウスにしたいのですが、数が同数でもダメ、増やし続けないと心配というのは、合理性がありません。

でも合理性などは考えは及ばないのでしょう。

ここまでいくとこちらが心配になります。もちろん猫ではなく人間の方です。

 

私の考えではそこに暮らす猫の数+1がハウスの設置数です。1個壊れても予備がある、1匹流れて来てもハウスに入れる。

毎日エサやりをしている人がいるのだから、ハウスや猫の状況をチェックすればいいだけなのですが、そこまで考える人がいない。

猫ハウスを設置するまでは一生懸命でも、設置したらもう終わり。ハウスがひっくり返っていようが、壊れていようが気が付かない。それを直したり修理するのは私だけ。

一体何なのか??

 

ハウスも数が多いと目立って、これも猫嫌いの嫌がらせを受けます。だから、必要最低限がいいのです。

猫ハウスの作り方も紹介していますが、今ではもう少し進化して強度もアップしています。

 

 

だからといってやはり3年までが限度、これは衛生上の問題です。いくら使えるからと言って、4年目以上は使わない方が猫の為なのですが、撤去すると怒るのです。

皆さんはどう思われるでしょうか?

本当に猫のためになるのは数ではなく、衛生とか機能を保っているべきだと思うのですが…。

 

5年前に比べて猫の数は半分以下に減りましたが、エサ場は1.5倍、ハウスは増加、個々の器は数えられません。

これが本当に人間社会と共存する、地域猫の為なのでしょうか?

 

 

 「ごはんを食べたい」と言った!

飼い猫が5月に歯石除去手術での麻酔で重い腎障害となり、治療中です。

夏に動物病院を替えました。それから月に二回の鍼灸治療を続けています。

家では週に1回の皮下輸液を60mlをしています。

 

鍼灸と言っても、ただ針でツボを刺激するのではなく、レーザー針、お灸、電気針、そしてオゾンをお尻の穴から腸内に注入するそうです。

豚などの哺乳類の多くは、お尻からも呼吸できるそうで、それが去年のイグ・ノーベル賞を受賞しましたが、おそらくオゾン(O3)を腸から吸収させるという治療法なのでしょう。

 

最初は半信半疑というか、元々は再生医療が出来るというので訪問して、鍼灸治療を勧められたのです。

鍼灸治療をして家に戻ると、毎回、目がぱっちりと見開き、元気になって遊ぶのです。

治療は決して安くはないが確実に効果があるのが確認されたので、輸液以外の手立ての無い病院から替えました。

9月頃はとにかくほとんど食べない状態からは少し改善しましたが、相変わらず食欲は少なく、ちゅーるスープとすごい乳酸菌ちゅーる、パウチのカルカン(メイン)、これにキドキュア、スリムファイバーを混ぜてたものを食べさせていました。

稀にカリカリを少し食べる位、そして唯一の手造り食の魚の刺身。

 

ところが、「すごい乳酸菌ちゅーる」はいなばが終売にしてしまいました。

前回の記事でそれを書きましたが、いなばに生産能力が足らない訳ではありません。やたらめったら新商品を乱発しているので、すごい乳酸菌ちゅーるを見切ったのです!

これは、売り上げが頭打ちになると、製造メーカーはよくやります。

例えばポテトチップスの「湖池屋」、「ベビースターラーメン」のおやつカンパニーもそうですが、「下手な鉄砲も~」的に様々なラインナップを増やし、どれかヒットしないだろうかと模索する。

 

模索するのは結構ですが、ペットに取って有効な物まで切り捨ててやるのは企業として道を誤っているのではないでしょうか?

それをメーカーに「消費者が本当に欲しがっているのはこの商品ですよ、勘違いしないで下さい。再生産すれば確実に買う消費者がたくさんいますよ」というのを読者の皆さんと協力してメーカーに伝えたいと思って記事を書きました。

当ブログは猫の安全、適正な管理で少しでも健康で長生き、良好な生活環境になってもらいたいという思いで記事を書いています。

在庫がネットで異常な高額で販売されている、すごい乳酸菌ちゅーるの再販運動にご協力頂けましたら幸いです。

 

9月時点でも月に3~4度ほどの嘔吐がありました。元々嘔吐の回数が少ない猫ですが、体調が優れないのです。

それでも当初(5~7月)の何をしてもほとんど食べない状態よりはましになりました。

ムラはありますが、調子の良い時にはウエットを15g食べる事がありました。

「ウエット15gも食べたよ!」と大喜びです。

カリカリ5gをどう食べさせるか四苦八苦していた頃に比べたら大きな進歩です。

ウチの猫は今まで保護して飼った猫とは違い、耳の中が全く汚れていませんでした。耳掃除は年に1回程度でしたが、体調の影響でしょう、耳垢が出来ていました。

 

通院の度に体重を測定する度に徐々に減っています。食べない事には増えないので、工夫してとにかく食べられるだけ食べさせます。

そのうち「お腹が空いた、ご飯食べたい」と鳴くようになりました。毎回ではありませんが、これは嬉しい進歩です。逆に言えば今までは調子が悪くて食べたいという気にならなかった。

次第に体調が上向きになっている実感がありました。

みんなでメーカーに伝えよう

 

今回は読者の皆さんに協力を要請します。

おそらく多くの飼い主さんが、ペットの便秘に悩んでいると思います。

ウチの猫も例外ではなく、特に水の摂取量が減る冬になるとやはり便秘となってしまう。

それにどうやって対処したのか、過去記事をお読み下さい。

 

歯石除去の手術の際の麻酔で、急性腎疾患になってしまって以来、更にちゅーるスープも加えて、水分の摂取量を増やしています。

便秘対策は、水分量、運動、そして乳酸菌を増やす、これが三本の矢。

それなのに今年のいつからか、いなばの「すごい乳酸菌ちゅーる」が店頭から姿を消しました。」理由を店員に聞いても分からないので、ネットで買っていたのですが…。

値段はどんどん上がり、今では希望小売価格の何倍で売られていて、とても買える値段ではありません。

 

それで製造元のいなばペットフード(株)を調べたところ、終売となっていました。問い合わせをしたところ、「代替品も含めて生産する予定はない」との回答がありました。

それで私なりに考えて、再生産するよう「お客様相談室」に伝えました。

当ブログを読んで下さっている方々で、「CIAO すごい乳酸菌ちゅーる」の再販を希望されている方々、「お客様相談室」にその思いを伝えませんか?という内容です。

 

このような要望を企業に伝える場合は、怒りでどうにかしようとすると上手くいきません。

「何で作らないんだ!とにかく作れ!」ではダメなのです。このような怒りだと、企業はクレーム対応となり、自社をどのように守るかというモードになります。それでは再生産に繋がりにくい。

 

相手企業が「消費者のこういう意見は貴重だ、再生産すれば会社の成長にも繋がるのだから、再考しよう」と導く必要があるのです。

そのためのポイントを記しますので、あとはご自分で考えてもう一度「すごい乳酸菌ちゅーる」の再生産にどうか力を貸して下さい。

 

①会社の良い点を見い出し、自分が消費者である事を伝える。

自分の買っている、いなば製品を挙げ「あなたの会社は信用出来る、ペットが喜んで食べている、健康維持に寄与している、改善した、だから買っている」等。

②ペットの窮状を伝える

飼っているペットの状況と「すごい乳酸菌ちゅーるを食べさせてどう改善したか、それなのに買えなくて困っている」等

③会社のホームページに書いてある言葉を利用する

ホームページ中の文章から使える言葉を見つけて、「ホームページに○○と書いてあるのに、「すごい乳酸菌ちゅーる」を販売停止した事は、書いてある事と違うのではないか?と訴える。

書いてある事と違う方針を取っているというのは、会社からしたら否定出来ないのです。とはいえ、困らせる為ではありません。

「こう書いてあるのに、今まで販売していたものを終売したのは違くないですか?」というふうに指摘する。

④再販売の要望を伝える。心を込めて書きましょう。

読む人も人間です、「そうだな、困っているペットと飼い主がいるのだから」と担当部署に伝えたくなるように。

⑤会社に対して希望と感謝を伝える。

「再販したら売り上げが伸びる、販売競争間のシェアが広がるはず、飼っているペットが健康になれる」等

 

必ず上記のようにして欲しい訳ではありませんが、私は企業に要望やクレームを伝える際にこのようなポイントを押さえて書きます。クレームでは「ここをこうすると、この問題が解決されると思います。と、解決策まで伝えます。

そうすると企業は「この人は当社の事を真剣に考えてくれている優良顧客だ」と考えると思います。

本来、クレームや要望は会社を成長させる良いチャンスなのです。

 

いなばペットフード株式会社 「ごあいさつ」のリンクです。

いなばペットフード株式会社 「お客様相談室」のリンクです。

 

もしよろしければ、SNSをされている方は「すごい乳酸菌ちゅーる」再販の要望を広めて頂けましたら幸いです。

是非、ご協力願います。

 

ウチのブラン(仮)の容体は随分改善しています。やっと時間も取れるようになりましたので、その記事も書きたいと思います。

 

 

 鍼灸治療は効果あり

歯石除去と抜歯手術をした動物病院での皮下輸液の目標量は250ml。

新たに通院し始めた病院では最高でも60ml。どちらが正しいのかは分かりませんが、鍼灸治療で明らかに体調が上向きになっているので、新しい病院を信じて治療を続けています。

鍼灸治療にレーザーも使っているとの事。現場は見ていないのですが、弱いレーザーでツボを刺激しているのでしょう。それから、肛門からオゾンを注入しているそうです。

 

250mlでは人が見ても太い注射針で、皮膚を貫通する「プツッ」と音が音が聞こえます。仕方がないとはいえ、愛猫に針を刺すのはメンタル的にきついし、全量注入までに時間がかかります。

輸液していて最初は押さえられていても起き上がってしまう事が増え、そうなると針が動いて痛いのでしょう、暴れる事が増えました。

目標量の手前でも「もう駄目だ、止めよう」と150mlや200mlでも諦めます。

毎日観ているYouTubeの「ねこかます」では、どの位の量を輸液しているのかは分かりませんが、輸液パックを使い一人で輸液しながら動画を撮ったり、餌を食べさせたりしています。

とてもそんな余裕はありません。二人で頑張っても難しいのが現状です。

 

それが、60mlに減って針も細くなりました。フルで60mlのシリンジに、細いチューブと細い針で輸液します。

 

針が細いので入り易い、皮下に入ったらシリンジのピストンを押して輸液します。

針が細いから痛点に当たりにくいというのもありますし、輸液の時間自体が大幅に短縮され、お互いの負担が少ない。

週に一回の輸液になったので、助かっています。

皮下輸液のコツの一つとして、背中の皮膚をテント上に持ち上げ、「フッ」と息を吐きながら針を刺すというのも教えてもらい、失敗が少なくなりました。

 

まだ少しずつ痩せていて、それを防ぐ為と嘔吐を抑止する為に、ちゅ~るすーぷ、ちゅ~る半分。これのどちらかにイージーファイバー’(便秘対策)とキドキュアのスプーン半分を混ぜてまず食べさせます。

 

 

 

数か月大変だった餌の激しい選り好みも減って来て、パウチのカルカンは、ほぼ食べるようになって来たので、1回15gを与えます。

こちらにもスリムファイバーとキドキュアのスプーン1杯、便秘対策で猫草をちぎってトッピングします。

9月になるとカリカリも口にするようになりました。これはロイヤルカナンの腎臓サポートスペシャルを好むようになり、好都合です。この頃は食べても一回に5g程度食べればいい方でした。

 

新しい病院の獣医師からは、手作り食を勧められましたが、食べないのだから仕方がありません。

ちゅ~る、カルカン、カリカリに加えて刺身という感じでした。

刺身は大好きなので、先にウエットやカリカリを食べるだけ食べさせて、少し時間を置いて好物の刺身を与え、食事の量を増やす手法にしました。

刺身は一番の好物がアジとカツオ。あとはタイやホウボウ、マグロも食べますが、飽きないのはアジとカツオでした。

 

刺身を買って来て骨がある物は取り、2日は生を与えて残りは冷凍。3日目からはそれを解凍して与えています。4日位でまた刺身を買ってくる、それを繰り返しています。

刺身の量が多ければ、ご飯のおかずにして調整する、猫に合わせて料理を作っています。(笑)

 

少しずつですが体調が上向きになっているので、月末に血液検査をしました。期待していたのですが、数値的には殆んど改善していませんでした。がっかりする私達に先生は「数値が全てではない。毛艶も良くなっているのだから」と言われました。

それはそうなのですが、どうしてもガッカリしてしまいます。

 

旧姓腎疾患の闘病はまだ続きます。

 

臭いを防ぎ経費節減

麻酔の副作用で猫が酷い腎障害になりました。お互いに口にはしませんでしたが、後に「命を危ぶんだ」と話し合いました。

歯石除去をした動物病院では1回の皮下輸液量は250ml。

当初は腎臓の機能低下で毒物を排出しないといけないので、これで良かったのかも知れません。

当然、体内に入る水分が多ければ体外に出さないといけません。それで困ったのが、トイレの砂の大量消費ですが、これは致し方ありません。

 

当初は排便は3日に1回。それはそうです、ほとんど食べていないのですから…。正直、「ほとんど食べていないのに、よく出るな」というのが正直な感想です。排泄はとても大切な生理現象なのはご存じの通りです。

もう一つ困ったのは、おしっこやうんちを入れる袋です。どうせ捨てるのだからと、100円ショップの安い黒い袋に入れて捨てていました。

少々臭いはしますがすぐに捨ててしまうのだから、それでいいと思っています。

 

ある時、資源回収のプラスチックをまとめていて「そうだ!」と思いました。回収するプラスチック製の袋は様々です。

その中に内側にアルミの蒸着コーティングをしている物が結構あります。

一見、ビニールは外気を遮断しているように思いますが、目に見えない微細な穴が開いています。ビニールの種類にもよるのですが、湿度の高い日本では湿気が入り易く、内容物の品質が悪化してしまします。

それを防ぐ為に考えられたのがアルミニウムの分子を蒸気のように微細にして、くっつける蒸着技術です。

 

これをする事で、完全に外気と光を遮断することが出来るのです。

写真の通り、ポテトチップス等のお菓子、冷凍食品、ラーメン等の多くの食品の包装に使用されています。

これらは、資源回収の為にプラスチックに分別されますが、再利用はしません。

「えっ、再生資源として回収しているのだから、溶かして使うのでしょう?」と思われる方が多いと思いますが、アルミが混ざっていると再利用出来ません。

これはお酒等の紙パックで内部にアルミ箔(これは蒸着ではありません)が貼られている物があります。これもアルミを貼る事で光を遮り品質を保つ為です。

自治体にもよりますが、多くの自治体ではこのタイプの紙パックは回収せずに燃えるコミとして焼却されます。

再生するにはアルミという金属が混ざると再生出来ないのです。

 

どうせ焼却されるのだから、トイレの始末に使おうと思い立ちました。前述の通り、今や様々な食品の包装に使われています。

袋に便を入れてテープで止めると…、全く臭いません。考えてみたらそれはそうです、アルミの蒸着包装は陳列された際に匂いのきつい物と並んでも、その匂いを移らせないという防御策でもあるからです。

 

まず、私がこれをやりだしました。無駄に焼却するものを有効に使って、少しですが家計も抑えられる。しかし家内は今まで通り、黒いビニール袋を使っています。

このような場合、家内に「こうやるといいよ」と教えると逆効果で、意地でもやりません。

こちらは良かれと思って親切にアドバイスしてあげているのですが、アート系の人はへそ曲がりな人が多い。

それで、家内は放っておいて黙って使い続けました。

それから数か月が経ち、気が付くと真似していました。作戦成功です。きっと使ってみたら「臭いがしない」事に気が付いたのでしょう。

 

このような場合の対応はわきまえています。やっと使ってくれたからと言って「ほらな、これを使うといいだろう」なんて言ったら、これも逆効果、元に戻ってしまう。それを知っているから見て見ぬふりをしています。

何て面倒くさい人達なのだろうと思いますが、猫の治療費でかなりのお金がかかりますから、少しでも節約出来るのは良い事だと思います。

 

今回は猫そのものではなく、猫にまつわる記事を書いてみました。

 

 

食べない自家食は無意味

 

新たな動物病院で鍼灸治療をした後、鍼灸治療の後に小冊子に載っている自作の餌と、漢方薬の説明がありました。

リモート講座での内容と被る部分もありました。やはり本来食べるべき生の動物性たんぱくを食べさせるのが良い。生魚のアジ・カツオ・マグロ等を飼い主が食卓に出すついでに猫の分も取り分ける。選り好みが多くても食べ物が無駄にならない方法です。

小冊子に掲載されていた豚肉と枝豆のパテや山芋を混ぜた卵焼きも勧められました。「そんなの、食べますかねぇ?」と返したら食べるとの事。それならやってみようとなりました。

 

下のサプリメントも勧められました。リンを吸着する粉です。

今まではサプリメントの活性炭を使っていましたが、とりあえず使ってみる事にしました。

味は全く無いようで、ちゅーる等に混ぜても気にせず食べますから、お勧めです。

 

猫が家に戻ると家の中を確認するのはいつも通り。「自分の家は変わりなし」と落ち着いた頃に表情を見ると、目が大きくなっている!

猫ステップを登る足取りも軽いようです。「表情がいいよね、目も大きくなったし」と家内と話しました。

 

さっそくミキサーで茹でた豚肉と枝豆を挽いて、パテを作りました。もちろん味は付けません。

それを小皿に出したものの、全く食べません…。

翌日は卵焼きを作りました。これも全く食べない…。せっかくミキサーを買ったのに…、とがっかりです。

結局、食べるのは生魚だけでした。

まさか、こんなにはあげません。一度に10gとか15gです。

先生曰く、腎疾患になった猫はカツオを好むことが多いのだそうです。

 

リモート講座の後で発表された、自家製の餌のレシピ指導で目の飛び出る程の金額だったのでやりませんでしたが、たとえ5万円でも無駄になるかも知れない。

飼い主はペットの為にお金もかけて一生懸命やりますが、結局食べるのはペットなのです。

それも体調が悪くて「食べる気力」に乏しくなっている状態。

人間で小学生位なら「体の為だから」と説得して食べさせられるかも知れませんが、ペットはそうはいきません。

ペットの食餌療法はここがネックだというのが分かりました。

 

翌日に歯石除去手術をした病院に連れて行く予定にしていましたが、予約制ではないから行くのは止めました。

こちらの病院は診察して輸液セットを買うだけだから、攻める治療はありません。

新たな病院では鍼灸治療で一定の効果があったと言っていいでしょう。でも慎重を期して2週間後にまた鍼灸治療をしてみる事にしました。

 

猫が起きて来ると、すぐにちゅーるスープにキドキュアとイージーファイバーを溶いて与えます。イージーファイバーは便秘対策で人間用ですがスープ1/3に両方を少量混ぜて食べさせます。

 

この頃も頻度は減ったもののまだ嘔吐があり、空腹も嘔吐の要因なので必ずすぐに食べる物を与える。食べている間にパウチにキドキュアのスプーン一杯(ウチの猫の場合は一日スプーン摺り切り4杯が適量)とイージーファイバーを混ぜて用意するという、2段階方式。

それから、ロイカナの腎臓サポートスペシャルのカリカリは食べる事があるので常時置いておきます。

腎疾患になって2カ月余りは、その時によって食べるカリカリが変化していたのに、この頃から食べないと言われがちなロイカナの療法食を置いておくと、起きがけに食べる事が多くなりました。これはこれでいい。グラム当たりのエネルギー量も多いですから。

 

病院で指導されたように、生魚や手作りの餌を食べてくれるのが理想ですが、食べないものはどうしようもない。食べるもので体に良い食物を与えるしかない。これが妥協点だと思います。

 

 

 新たな治療の可能性

歯石除去手術で重い腎障害となり、毎日自宅で皮下輸液をしていますが、猫が嫌かって失敗すると、当日または翌日に動物病院に連れて行って輸液をしてもらっていました。

腎臓の数値は下げ止まりになるだろうと獣医師に言われましたが、飼い主としたら何とかしたい。

 

この頃は隔週で決まった曜日に一度通院して検査していました。この頃の輸液は250mlパックの全量。その量だと10分位かかったと思います。

猫をネットに入れて背中を出し、私は軽く前足を押さえる係で、家内が針を入れて輸液をする。これがなかなか上手くいきません。

針が太いのと輸液時間が長いので、いかに猫の気を紛らわせ、負担を少しでも軽くしようとユーチューブの「猫の腎臓を治す」、「猫が落ち着く」のような癒し系音楽流して輸液をしました。

 

本当に腎臓を治すのかどうか等分かりませんが、一ミリでもいい方向、楽になるのであればやっていました。

輸液し初めはされるがままだったのですが、すぐに嫌がって起き上がってしまう。弱ったとはいえ雄猫だから力があり力で押さえ付けるのは無理ですし、そもそも力任せでやるのもダメです。

輸液を始めると、猫ももう分かっていてすぐに嫌がる。

ユーチューブの「ねこかます」では、昔住んでいたところの地域猫を次々引き取って治療しながら面倒を診ていますが、輸液しながらライブ配信もやっています。

ねこかますで一番の再生回数は、「因縁の母猫、子猫を人間に託しに来る」で、TNRを逃げ続けた雌猫の「かあちゃん」が、仔猫を託し、逃げ回っていた捕獲器に自ら入るというもの。

再生回数はなんと、1,303万回!一見の価値ありです。

 

ねこかますを観ていると、猫も輸液は治療の為と理解しているから出来るのですが、二人でやっても難しい。押さえている私は汗まみれになります。

 

250mlの輸液をすると、当日、翌日、翌々日位までだるそうに見える。それで獣医師に相談して輸液の目標量を200ml、150mlと少なくしていきました。

そうすると、全量輸液した時よりも表情が良いし、調子が悪いながらもおもちゃで遊ぶ事もありました。

獣医師は血液の検査結果と、長くても十数分の診察で動物の状態を判断します。一方、飼い主は長い付き合いから表情や動き、しぐさ、寝相や毛並み等医師とは違う面から判断します。

 

何か迷子猫捜しの時のプロのペット探偵の捜し方と、私のような初めての猫捜しで時間はかかったものの、住んでいる地域に合わせて日々改善していって、無事保護できたのと共通点があるように思えます。

 

再生医療に可能性を感じて、探したら意外と近所にあったのでとりあえず連れて行って診察を受けてみる事にしました。

診察では今までの経緯と血液検査の結果全てを持って行きました。もちろん、輸液の状況も説明します。

そこで言われたのは、「猫ならウチでは最高でも一回60mlしかしない」、「針が太い、牛用なのでは?」という、驚くべき物でした。これはどちらが正しいのかは分かりません、病院によって見解が違うのでしょうけれど、今までの「輸液をするとだるくなる」症状と重なります。

 

再生医療の話を聞きたかったのですが、針灸治療と食事療法を勧められました。どのように針灸治療をするのか見せてもらいながらですが、猫が暴れたりしないのは分かっていました。病院としては不安だったでしょうけれど。

毛のある動物へのお灸は燃えない紙(?)を置いて、もぐさを少し載せてツボを暖めて血行を改善する。針はツボを直接刺激する。

その様子を見せてもらいましたが、多くの針を刺されながらも大人しく治療を受けていました。

治療後に食事療法と漢方の冊子をもらい、説明を受けました。

 

以前受けた獣医師のリモート講座と類似点もありました。生の魚や手作りの食餌で回復のレベルを上げる、というもの。

その為にミキサーを購入しました。レシピには豚肉をペースト状にする物もありました。脂はプラスチック(石油由来)と似ているので、洗い落とすのが面倒です。それでガラス製のものを選びました。

次は食事療法について書こうと思います。

 

 

何なら食べるのか?

 

どうにか食べさせて体重減少を食い止めないといけない。

歯石除去前の体重は6.10kgでした。

獣医師からは「なるべく食べるように頑張って下さい」と言われてはいるのですが、とにかく食べない。

体重を測定する度に少しずつ体重は落ちていきます。この頃は0.8kg体重が落ちていました。

起きて来たら何種類ものカリカリ、ウエット餌を用意して次々嗅がせます。

食べない物には顔をそむけます。そうしたら、「はい、次」それでダメなら次々繰り返します。

お皿に出したものは食べなければ捨てますが、何度匂いを嗅がせても興味の無い餌は食べる可能性が無いので除外します。

 

餌代だけでも結構な金額なので、袋から出していない餌は地域猫の餌に使います。

餌やりのために家内がその餌を用意していると、大声で叫んでいます。「何でオラの餌をあいつらにあげるんだ!」という事でしょう。ウチの猫は私達が他の猫に餌やりしているのを認識しています。

「お前が食べないからこうなるんだよ!」と言ってやりました。

餌やりをしに行くと、地域猫達にとってはよほど美味しいらしく、バクバクむさぼります。「この位食べてくれればいいのに」と思いました。

 

以前も書きましたが、気持ちが悪いのもあるのでしょう。最初は腎臓病の療法食を与えようとしていましたが、諦めました。

偶然に療法食を食べたらラッキー位の考えで、食べさせたい物を与えるのではなく、食べるものを与えるしか選択肢はありません。

下の動画は猫好き獣医師のいとぅ~先生の動画。「とにかく痩せさせない」と訴えています」。

手術後2か月が過ぎても寄り好みの激しさは変わらずとも、量は少ないですが食べる事もありました。

相変らずの手間ですが何時に何の餌を何グラム食べたのかを書いて管理しています。

今までは殆んどが尿路結石のカリカリだけなので、単純に一日の量を決めていました。

ウエットも食べる事があります。ウエットは物によって水分量がまちまちですから、グラム数が多いからといっても多くは水分です。

取りあえず、食べるだけ食べさせる苦労が続きます。

相変らず「食べたい」スイッチがなかなか入らない。入ったと思っても切れやすい。口元にお皿を持って行ってやっと食べ始めても、動かしたり音がすると食べるのを止めてしまう…。

スイッチが入りにくく、継続しない、そして切れやすいの三重苦でストレスが溜まります。

一生懸命やっても全く食べない事もよくあり、頭に来て餌の袋ごと投げた事もあります。

それでも、少しだけ食べる量が増える事もありました。それだけで大喜びしていました。

 

「食べさせる工夫」ですが、以前書いた通り、器を暖めて匂いを際立たせる。冷蔵庫に入れていなくても匂いを立てるのです。

猫の場合は食べるかどうかを決まるのは空腹と匂いです。食べてみて不味ければそれはそれで食べませんが、まずは匂い。

これはTNRの時に思いついたアイデアで、特に冬は匂いが広がりにくい。それで捕獲器の奥に入れる餌の器の下に使い捨てカイロを入れて匂いを立てた経験の応用です。

食べている姿が変わったのが、ウエットの餌にすり潰されていない物があると、首を振るようになりました。そしてその部分は食べません。なぜそうなるのかは分かりません。

 

食べる物が限られているので、事前にすり潰すようにしました。

理科の実験で使ったすり鉢があればいいのですが、わざわざ買うのも控えたいので、今まで使っていた小皿にウエット餌を入れて、柄の太いスプーンで凹の部分で潰します。やっていくうちに角ではなく、凹の部分を手前に引く「面」ですり潰すのが効率が良いのが分かりました。

家内はバターナイフで叩くようにして潰していました。これだと「線」で潰すので効率が悪いし、音もカンカンとうるさいのです。何で効率が悪いのが分からないのか不思議です。

 

潰す作業が大変なのと、タイミングを逃すと食べなくなるので高齢猫用のペーストを買って来ました。これなら潰す作業は必要ありません。

少しでも多くの餌を食べさせる為に様々な工夫をしたのですが、家内曰く「小皿が平べったい方がよく食べる」というのです。

小皿は猫用ではなく刺身で使うような物ですが、深さのあるものだと、ヒゲが当たるのが気になるのではないか?という意見でした。

写真の小皿は深いですね。もっと薄っぺらい方が良いのかも知れません。

正直はっきりとは分かりません、深い物でも食べる時は食べるのですが、迷子猫捜しと同じで「少しでも確率が上がる方を選ぶ」のは大切な事です。

 

今まで餌を食べていた定位置にはなかなか来ないので、猫がいるところに出前する。食べ始めたら邪魔しない、音を立てない。食べ終ったら褒める。「凄いね!」、「全部食べたの」、「食いっぷりが良いね」、「完食したの!」と、ほぼ褒め殺しのような状態です。(笑)

この頃はちゅーるスープは確実に食べて、ちゅーるもほぼ食べる。問題はそれら前菜ではなく、メインディッシュのウエットです。

カリカリは殆んど食べなくなっていました。

以前から混ぜていたリンを吸着する炭を混ぜていました。色は黒くなりますが、猫は気にしません。

 

これは考えすぎかも知れませんが、餌を食べているところを見られているのを嫌うふしがある気がしています。

どの位食べているのかが気になるので見ていると、フッと食べるのを止めてしまう事がよくありました。偶然なのかも知れないのですが、「何見ているの?それならオラ食べないよ」という雰囲気がありました。

それで、食べ始めても無視する事にしました。気付かないふりをして、食べ終わってから何グラム食べたのかを計測する。

それを家内に伝えてノートに記録する。面倒ですが傾向をつかむ上で役に立ちました。

 

これを続けていると少し回復してきたのでしょう、徐々に食べる量が増えると共に、今までの生活のルーティーンに近づいて来たのです。

 

 

 

 

 

再生医療対応の病院を探せ!

リモート講座で餌に対する考え方を学んだのは書いた通りです。食餌療法のアドバイス料は検討するまでもなく、即無理と決定。

このリモート講座と同じ時期に、家内が調べた再生医療の動画を観ました。

 

再生医療とはペットの幹細胞を取り出して培養し、傷んだ臓器の組織を再生する新しい技術。この医療で後ろ足が動かなくなって引きずっている犬の治療例の動画を観ました。

培養した幹細胞を注射して数か月、みるみる回復して走れるのです。

腎臓病もこの技術で回復するそうです。その成功確率はおおよそ80%程。ウチの猫は麻酔による急性腎疾患ですから期待が持てます。

ただ、基本は自身の幹細胞を培養するのですが、もう麻酔は出来ません。そのような場合は他の猫の避妊手術をした際に採取した幹細胞でも可能だとの事。その場合料金は少し上乗せになります。

 

動画の投稿元はペットの再生医療では日本の先駆者だそうです。

腎疾患の場合は一回の治療費は25万円。だいたいは2回の治療で大幅に改善するそうです。

それを知って「2回の50万円で治るなら試したい」と思いました。

この頃は歯石除去手術から2か月程、とにかくほとんど食べないので、体重計測の度に徐々に体重が減っていました。

「あんなに食べないのに、よくこの位に保てている」というのが、正直な印象です。

「とにかく痩せさせない」為に、目が覚めたら、仕事はそっちのけでで少しでも食べるように、小皿を口に持って行くのを一日中繰り返していました。

 

この頃の嘔吐は1~2日に一回程度。元々月に1度も吐かない猫がそうなってしまったのです。これは以前書いたように、消化器や臓器の不調や損傷による気持ち悪さが原因なのでしょう。

吐かれたらそれに対処しなければいけません。「カポ、カポ」と始まったら、即座に紙を口の下に差し入れますが、間に合わなければカーペットを丸洗いしないといけません。大変な手間です。

空腹になると吐きやすいので、起きて来たらすぐにちゅ~るスープを飲ませる。さすがにこれを嫌がる事はほぼありませんでした。そしてちゅ~るに移行します。

それをきっかけに、次はカリカリなのかウエットなのか、何も食べないかになります。

起きて来た時に手が離せない数分のうちに、嘔吐する事もよくありました。

 

大金ですがこの苦労から1回25万円✖2回の治療で解放されるのであれば、やってみる価値はあるのではないか?もちろん、ウチの猫の病気を完治させたいという思いが先です。

ただ、その動物病院までの距離があり過ぎる。犬なら大丈夫ですが、猫、それもウチの猫の性格では無理です。

それで同じような再生医療をしている動物病院を探しました、大都市ならばあるのではないか、と考えました。

検索してみると大きな都市にありました。ただ、どうせなら近い方がいい。

「もしかして、近くにあるのではないか?」そうしたらあったのです。