それは猫を呼び寄せているのでは?
知り合いのエサやりさんは質より量、とにかく数を増やす事で自分が安心するというのが分かりました。
本来禁止されている場所での置きエサは必要量のおおよそ3倍程。そこの猫だまりの猫全てが満腹になっていても、このように大量の置きエサをします。「ここにいる猫じゃ食べ切れないよ」という量です。エサが置きっぱなしという事は、風下から匂いを嗅ぎつけて、別の縄張りの猫が来てもおかしくないとは考えないのでしょうか。
私が関わっている猫だまりの隣りには、もう一つの大きな猫だまりがあります。猫だまりと猫だまりの間は、かつてエサ場のない緩衝地帯がありました。かつては、です。
そのエサやりさんは独自の論理があります。どのようなものかというと、「エサ場とエサ場の間に新たなエサ場を作ると、どちらにいる猫も新たなエサ場で食べるから、そこで満足して元の縄張りに戻る」と言うのです。
私の考えは全く違い、「それではエサ場が繋がる形になり、猫が流れて来る原因を作っているようなもの。空白の緩衝地帯があるからこそ、猫が流れて来るのを防げる」という考えです。
去年から多くの熊が住宅地に現れて問題になっています。なぜ人里に現れるかというと、昔は熊が住む山と人が住む場所の間には緩衝地帯がありました。
そこでは農業はせずに木の実もならない、今で言えば耕作放棄地のような場所で食べ物が入手出来ないのです。動物が動く要因で一番大きいのは食べ物ですね。例え緩衝地帯に立ち入っても食べ物がないから、山に戻る。
それがより多くの生産量が欲しくて、その緩衝地帯だった場所でも耕作したり、家を建てたりした。緩衝地帯が無くなった結果、食べ物を求めて耕作地や住宅地に現れたのだそうです。
どうでしょう、この話は合理的で合点がいくと思いませんか
事実としてエサ場を繋ぐ形になった事で、何匹かの猫が流れて定着してしまったのです。
その流れて来たうちの一匹が凶暴で、メスにも襲いかかるのです。さて、エサ場を増やして猫は幸せになったでしょうか
何度も襲われた猫が怪我をしている姿を見ましたから、私はそうは思いませんが、エサ場を増やし続けるエサやりさんは頑固で考えは改めません。暴走状態です。
今までも次から次へとエサ場も作っています。もう一度書きますが、数年前に比べ猫の数は2/3に減っています。これは合理的なのでしょうか。
知り合いのエサやりさんで、エサやり依存症の人がいます。とにかく猫がエサを食べていると自分が安心する。その安心の為にインフルエンザでもエサを与えに行っていたそうです。
また、「子猫にエサを食べさせたい」一心で、胃腸がまだ弱い子猫にパウチを大量に与えて下痢をさせた人もいます。
私がいつも頭をかすめるのは、「この猫に取って、プラスになるのかどうか」。
様々な状況を鑑みて、それに合わせるべきではないかと思うのですが、どうでしょうか。