美しい髪が言っています。髪は「死んだ細胞」じゃなくて秋の実りのように「大人な細胞」の集まりだって | 地球にやさしい美容室

地球にやさしい美容室

ヴィーガン25年の自然派美容師の日記。美容室チャームサロンイザワ (ヴィーガン情報サロン:ママキッチン) 日・水定休(ただいま完全予約制のプライベート体制で営業中)相鉄線希望が丘駅より徒歩7分。井沢慶紅

Harvest in progress by Christian Kortum

 

 

 

 

ビューティの仕事に携わってきて、

 

全く見えていなかったことを告白。

 

 

「人を美しくする」仕事だって、

 

勝手に思い込んできたけれど、

 

本当のところは、違う。

 

 

目の前の人を、別の何かに変身させること。

 

それを長年やってきて、ストレスが頂点に達して、

 

病気になったのが三十年前。

 

 

今だから言えるけれど、

 

だって、ほとんどの女性が、

 

自分の顔や髪質に不満を持っていて、

 

あ〜なりたい!とか、ここを隠したい!、

 

誰々みたいになりたいという注文を、

 

ひたすら真面目に受けて仕事をしていたんだと、

 

今になってみれば、懐かしくも、

 

悲惨だったねとも言える。

 

 

「美しくする」なんておこがましい。

 

だって「美しい」だもん。すでに。

 

それが普通の目では、見えていないだけ。

 

 

彫刻家が、まだ出来上がっていない作品を、

 

大理石の中に見ている感覚に似ているかな。

 

 

 

 

今は、スタイルブックもいらない。

 

イメージ写真を主に使います。

 

でも、そのイメージは参考にするだけ。

 

 

髪の毛が主役、お肌が主役ですから、

 

私が主にお話を伺うのは、

 

朗々とお話をしてくださる「髪の毛」や「お肌」です。

 

 

 

そして、皆様(お客様)には、

 

こんな感じで、

 

髪の毛さんは言っていますけれど、どうしますか?って、

 

お伝えはしています。

 

 

「髪の毛」や「お肌」には、

 

今までのすべての履歴と、

 

これからどうなりたいのかっていうメッセージが、

 

込められています。

 

 

するとね、

 

私は、召使のように、

 

彼らの欲することを、技術を、

 

できる限りたくさん提供し、

 

全くそれに見合っていない(^ ^)「超破格」で提供することが、

 

お仕事になっている。

 

 

(安売りのカット屋さんからしたら高いけど)

 

 

 

前髪をまっすぐのラインに切る。

 

そんな時も、

 

あなたの「まっすぐ」ってどんな感じ?

 

そんなことを話しかけながら作業をしているのです。

 

声に出さないけれどね。

 

 

 

とっても優雅な時間を過ごす、

 

この贅沢な空間が大好きです。

 

 

おかげさまで、今は、ご新規の方が、

 

とっても入りづらい状況です。

 

そして、電話も通じません。

 

サロンの電話は、常に転送される設定になっていて、

 

ほとんどすぐには出ないので、

 

みなさんメッセージを残すか、

 

交換したプライベートメールでのやり取りになっています。

 

 

「お店」という概念を取っ払いました。

 

だって、商売なんてしていないんですもん。

 

 

今、目の前の方との時間を、

 

すべてで受け止めて、施術に集中するため、

 

外部とはできるだけ距離を置いているのです。

 

 

そういうことを理解してくださる方が、

 

たくさんいらして、ちょっと驚いています。

 

 

案ずるより産むが易し。

 

 

変わっていくことって、そりゃ、誰しも怖いですよね。

 

でもそれ以上に変わらないことの方が脅威なのです。

 

 

積極的に、変換していく、

 

それが毎日の朝のルーティンワークに成っています。

 

 

さあ、今日は、あの方とあの方のために。

 

 

頑張ろう。

 

 

 

井沢慶紅でした。