最も健康的な塩の種類：栄養価が高く、ナトリウムが少ない塩

ナトリウムは生命機能の維持に不可欠な微量栄養素だが、摂取量が足りない人もいる。しかし、ほとんどの人は過剰に摂取しており、悪影響を及ぼす可能性がある。
日常生活で摂取するナトリウムのうち、70％は加工食品や外食から摂取している。例えば、ピザ1枚に含まれる塩分は小さじ2杯（10グラム）近くに達し、中華料理には約8グラム含まれている。

このような観点から、塩分摂取量をコントロールするには、自然の食材を使った家庭料理が最適かもしれない。塩は不可欠な成分であるため、どの種類が最も健康的かを知ることは重要である。

天然塩はより多くのミネラルを含む

様々な塩の産地と加工方法を理解することは、情報に基づいた選択をする上で最も重要である。

食卓塩には、海塩、湖塩、岩塩、井戸塩など多くの種類がある。海塩と湖塩は海水や塩分を多く含む湖水を蒸発させて抽出され、岩塩は地下の塩鉱床から採取される。一方、岩塩は地下の塩鉱床から採取される。井戸塩は、沿岸部以外の地域にある塩分を多く含む井戸から採取される。

一般的な岩塩は、地下の塩田から採掘された塩を粉砕したものである。ヒマラヤのピンクソルトは有名で、主にヒマラヤ山脈から100マイルほど南に位置するパキスタンのパンジャブ地方で産出される。これらの塩鉱床は、6億年から8億年前に古代の海がゆっくりと蒸発し、塩層を残して形成された。これらの塩層はその後、地殻変動によって地殻の奥深くに押し込まれ、最終的には地表から数百、数千フィート下に大きな塩のドームを形成した。このような背景から、これらの鉱床から採掘されたヒマラヤのピンクソルトは、現代の毒物や汚染物質に汚染されていない。

食卓塩といえば、真っ白で細かく砕かれた精製塩を思い浮かべる人が多いだろう。精製塩も海や鉱山、湖から採れるが、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、加熱、遠心乾燥、粉砕などの工程を経る。この過程で、他のミネラルや微量元素はほとんど取り除かれ、真っ白で細かく砕かれた塩化ナトリウムだけが残る。塩を長時間ゆるく乾燥した状態に保つため、メーカーはフェロシアン化ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、フェロシアン化アルミニウムなどの固結防止剤も添加する。さらに、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ素酸ナトリウムなどのヨウ化物化合物もヨウ素化塩に添加される。

これらの要因により、精製塩と天然塩の成分にはばらつきがある。一般的に、食卓塩の塩化ナトリウム含有量は97パーセントから99パーセントであるのに対し、天然塩は塩化ナトリウム含有量がやや低く、ミネラルや微量元素を多く含んでいる。
ヒマラヤのピンクソルトと食卓塩を比較すると、1グラムのヒマラヤのピンクソルトには、約394ミリグラムのナトリウム、2.7ミリグラムのカルシウム、2.7ミリグラムのマグネシウム、2.4ミリグラムのカリウム、64マイクログラムの鉄が含まれている。さらに、クロム、銅、マンガン、リン、セレン、亜鉛、その他のミネラルなどの微量元素も含まれている。一方、食卓塩1グラムにはナトリウムが約430ミリグラム含まれているが、カルシウムは0.40ミリグラム、マグネシウムは0.08ミリグラム、カリウムは0.15ミリグラムしか含まれておらず、その他の微量元素はほとんど含まれていない。

しかし、ヒマラヤのピンクソルトのような天然塩の方がミネラルが豊富とはいえ、天然塩の大量摂取で人体に必要なミネラルを摂取することは不可能である。
「ヒマラヤ岩塩を摂取すれば、カリウムの含有量は食卓塩の4倍程度になるだろう」と、管理栄養士のシンディ・チャン・フィリップス氏はエポック・タイムズ紙のインタビューに答えている。しかし、彼女は、「1日に必要な量の全体像から見れば、これはまだごく少量であり、私たちの健康にそれほど大きな違いをもたらすほどの大きな違いではない」と強調した。

粗いほどナトリウム含有量は低い

ナトリウム含有量で重要なのは、塩の種類ではなく、挽き目の粗さである。「挽き目が粗ければ粗いほど、ティースプーン1杯あたりのナトリウム量は少なくなる」とフィリップス氏は塩の違いについて語った。

粗挽きの塩の方が空気を多く含むため、小さじ1杯の粗挽き塩の方が、小さじ1杯の細挽き食卓塩よりも塩分が少なく、結果的にナトリウム含有量が少なくなると彼女は説明した。
そのため、ナトリウム摂取量を減らしたい人は、粗挽きの塩を使うことを勧める。

海塩はマイクロプラスチック汚染のリスクをもたらす

製造の観点からは、最も安価な塩は海から採れる。しかし近年、広範な調査によって、そこにマイクロプラスチック汚染物質が存在することが判明した。海塩に含まれるマイクロプラスチックの量は、さまざまな海洋環境の汚染レベルに直接関係している。海塩に含まれるマイクロプラスチックの量は、岩塩に含まれる量と同程度であるという研究もある。研究者たちは、岩塩に含まれるマイクロプラスチックの発生源は、製造過程で混入するのではないかと推測している。
したがって、汚染レベルの低い地域の海塩や、管理された条件下で生産された岩塩を選ぶことが望ましい。

ヨウ素添加塩を選ぶべきか？

市販されているヨウ素添加塩のほとんどは精製塩で、天然塩のほとんどはヨウ素添加されていない。米国国立衛生研究所（NIH）によれば、ヨウ素化されていない海塩のヨウ素含有量はごくわずかで、実質的にヨウ素は含まれていない。

では、健康のためにヨウ素添加塩を選ぶべきなのだろうか？それを理解するために、まずヨウ素添加塩の起源を見てみよう。

ヨウ素は、特定の食品に自然に含まれる微量元素で、体内で甲状腺ホルモンを合成するのに欠かせない。健康な成人は通常、約15ミリグラムから20ミリグラムのヨウ素を持っており、その70パーセントから80パーセントが甲状腺に貯蔵されている。ヨウ素が血液中に入ると、甲状腺は甲状腺ホルモンを合成するために適切な量のヨウ素を濃縮し、残りは尿中に排泄される。通常、成人は1日に150マイクログラムのヨウ素を必要とする。
1920年代以前、アメリカのアパラチア山脈、五大湖、北西部では風土病的なヨウ素欠乏症が見られ、この地域は "甲状腺腫地帯 "として知られていた。第一次世界大戦中、ミシガン州の医師サイモン・レヴィンは、徴兵登録者583人のうち、30.3％に甲状腺腫の症状がみられ、そのため多くの人が軍籍から外されたことを観察した。

スイスの食塩ヨウ素化プログラムが成功した後、米国は1920年代にヨウ素化食塩を導入し、ヨウ素の栄養状態を大幅に改善した。現在の国内調査では、アメリカ人は概してヨウ素が不足していることが明らかになっている。米国のヨウ素添加塩には、塩1グラム当たり45マイクログラムのヨウ素が含まれており、ヨウ素添加塩の測定サンプルには、塩1グラム当たり平均47.5マイクログラムから50.7マイクログラムのヨウ素が含まれている。

さらに、パンの製造業者の中には、ヨウ素酸塩やヨウ素酸カルシウムをパンの調整剤として使用しているところもあり、こうしたタイプのパンはヨウ素摂取に大きく寄与している。2019年米国農務省（USDA）ブランド食品データベースによると、白パン、全粒粉パン、ハンバーガーバンズ、ホットドッグバンズの成分表示の約20％にヨウ素酸塩が記載されていた。

十分なヨウ素を摂取するには、ヨウ素添加塩を使うのが簡単だが、ヨウ素は自然の食品から摂取するのが一番である。ヨウ素のよい摂取源としては、海藻類（昆布、わかめ、昆布、海苔など）、魚介類、卵、牛乳、乳製品などがある。

ミズーリ州カンザスシティにあるセイント・ルーク・ミッド・アメリカ・ハート・インスティテュートの心臓血管研究科学者兼薬学博士で、『The Salt Fix』の著者であるジェームズ・ディニコラントニオ氏は、上記の食品とは別に、クランベリーもヨウ素含有量が比較的豊富であるとエポック・タイムズ紙の電子メール・インタビューに答えている。
要するに、ヨウ素を多く含む食品を食事に取り入れるだけで、ヨウ素欠乏のリスクを大幅に減らすことができるということだ。

米国の高品質な塩

ディニコラントニオ氏は、「私が好んで使っている塩はレドモンド・リアルソルト。さらに、（このブランドは）普通の食卓塩や海塩に比べてヨウ素含有量も高い」と指摘した。

先史時代、サンダンス海として知られる内海が現在のユタ州レッドモンドを覆っていた。その後この海は姿を消したが、その名残が地殻変動によって広大で手つかずの地下塩鉱床を形成した。この堆積物は火山灰と粘土の層の下に保護されているため、保存状態がよく、人工的な汚染物質にさらされたことがない。
その意味で、この地域で生産される塩はヒマラヤ岩塩に非常によく似ているが、採掘と生産はアメリカ国内で行われており、確かな生産技術と品質が保証されている。しかも、長距離輸送を必要としないため、ヒマラヤのピンクソルトより50％もコストが安い。ほのかな甘みも自慢。

ご参考まで。

感謝を込めて。

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形而上学（星座のこと）や世界情勢と真実、食、心理カウンセリングを中心に徒然なるままに記したグリューンの『徒然織』です。

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