三洋の一発台 | レトロパチンコ 12番地

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【昭和のアーモンド臭】が漂うレトロパチンコを紹介していきます。

皆様、こんばんは^^

 

今回は

私が懇意にお付き合いさせて頂いている、コレクターの方に無理をお願いして、画像をお借りしました。

 

三洋 スター2号

 

バラ釘主体のゲージとしては、まさにお手本のような台です。

 

過去に紹介したガンガーもお手本のようなゲージでしたが、スター2号は崩し、ガンガーは基本に忠実であるという点で、その立ち位置が異なります。

 

私などが解説するのもおこがましいのですが、上から順に見ていきましょう。

 

・天構え

やや広がりを持たせた山釘に、一段低い位置から始まる谷釘。

一見すると、そこまで強調して説明する必要がなさそうですが、盤面は上から描き上げるものです。

 

製作者の意気込みが伝わる部分でもあるし、飛び込み台としての性格付けを決定する重要な箇所です。

 

見るからに難しそうですね^^

 

・兜釘

天穴への誘導が効く広角構えで、玉受けが良い形状です。

飛び込み台を好む打ち手にとって、兜周辺での玉の滞空時間の長さは何にも増して代えがたいもの。

 

流石は瑞穂のゲージ、痒いところに手が届いています。

 

・上段バラ釘

肩の入賞部の三角釘で完結する、これ以上ない仕上がりの良さです。

その内側に(通常は肩鎧の内部に存在する)ひし形ゲージを残してあるのも、芸術性が高くて好印象です。

 

・飛び込み形状

このゲージの最も魅力的な部分です。

 

通常は、飛び込みを左右1箇所ずつに限定するものですが、この機種は上下2か所。。。

不必要なものを敢えて取り付けたとしか解釈が出来ない部分です。

 

但し、この機種特有の構成として、上段飛び込みには誘導釘が配置されておりません。

 

有る筈のものが無く、無くて良いものを取り付けてある矛盾が組み合わさることで、新たな解答を導き出す。

 

それでいて、ゲージとしての完成度は極めて高いのですから、素晴らしいとしか言いようが有りません。。。

 

一体、何なんでしょうね?

下段飛び込みの誘導釘はパンク穴への誘導釘を兼ねていますが、この箇所を1本の釘で賄うのは、良い仕事ではない筈なんですよ??

(それぞれに対する調整を独自に行うことが出来ない)

 

それなのに、このゲージには不手際の影が一切見当たらないように感じるのです。

 

・盤面下部

ウルフなどと共通するので、制作された時期、姉妹機種の特定などには役立つ部分ですね。

全体の構図としてバラ釘主体ですから、まとまりとしてはベストな選択ではないでしょうか。

 

 

遊戯性能

 

一発台として使用する場合、通常は左上段1箇所に絞るのが一般的です。

(左下段1箇所に絞った店舗も有ったそうですが)

 

この場合の入賞ルートは

 

①風車巻き込み

風車が順目で回転している時に、それに煽られた玉が入賞するルートです。

玉の勢いも必要な為、ぶっこみを強めに叩いた玉が高い位置から風車に絡まないと、命釘を抜けないようです。

(所有者曰く、弱めの玉では抜けないというお話でした)

加えて、風車の影から玉が飛び出す格好なので、軌道を見極めることが、とても困難です。

 

自分なら、間違いなく尻込みします。。。

(設置が無くて良かったwww)

 

②谷釘からの内跳ね

横飛び込みなら、どの機種でも起きる可能性があるルートですが・・・

狙って出せるようなものでもないし、その確率は極めて低いおまけのようなものです。

 

一般台として使用した場合

 

どのようにでも扱える代物だと考えます。

ここまで一発台としての資質に恵まれつつ、万能性を有している機種は一握りでしょうね。

 

 

 

格好良すぎです。。。