皆様、こんばんは^^
今回は
私が懇意にお付き合いさせて頂いている、コレクターの方に無理をお願いして、画像をお借りしました。
三洋 スター2号
バラ釘主体のゲージとしては、まさにお手本のような台です。
過去に紹介したガンガーもお手本のようなゲージでしたが、スター2号は崩し、ガンガーは基本に忠実であるという点で、その立ち位置が異なります。
私などが解説するのもおこがましいのですが、上から順に見ていきましょう。
・天構え
やや広がりを持たせた山釘に、一段低い位置から始まる谷釘。
一見すると、そこまで強調して説明する必要がなさそうですが、盤面は上から描き上げるものです。
製作者の意気込みが伝わる部分でもあるし、飛び込み台としての性格付けを決定する重要な箇所です。
見るからに難しそうですね^^
・兜釘
天穴への誘導が効く広角構えで、玉受けが良い形状です。
飛び込み台を好む打ち手にとって、兜周辺での玉の滞空時間の長さは何にも増して代えがたいもの。
流石は瑞穂のゲージ、痒いところに手が届いています。
・上段バラ釘
肩の入賞部の三角釘で完結する、これ以上ない仕上がりの良さです。
その内側に(通常は肩鎧の内部に存在する)ひし形ゲージを残してあるのも、芸術性が高くて好印象です。
・飛び込み形状
このゲージの最も魅力的な部分です。
通常は、飛び込みを左右1箇所ずつに限定するものですが、この機種は上下2か所。。。
不必要なものを敢えて取り付けたとしか解釈が出来ない部分です。
但し、この機種特有の構成として、上段飛び込みには誘導釘が配置されておりません。
有る筈のものが無く、無くて良いものを取り付けてある矛盾が組み合わさることで、新たな解答を導き出す。
それでいて、ゲージとしての完成度は極めて高いのですから、素晴らしいとしか言いようが有りません。。。
一体、何なんでしょうね?
下段飛び込みの誘導釘はパンク穴への誘導釘を兼ねていますが、この箇所を1本の釘で賄うのは、良い仕事ではない筈なんですよ??
(それぞれに対する調整を独自に行うことが出来ない)
それなのに、このゲージには不手際の影が一切見当たらないように感じるのです。
・盤面下部
ウルフなどと共通するので、制作された時期、姉妹機種の特定などには役立つ部分ですね。
全体の構図としてバラ釘主体ですから、まとまりとしてはベストな選択ではないでしょうか。
遊戯性能
一発台として使用する場合、通常は左上段1箇所に絞るのが一般的です。
(左下段1箇所に絞った店舗も有ったそうですが)
この場合の入賞ルートは
①風車巻き込み
風車が順目で回転している時に、それに煽られた玉が入賞するルートです。
玉の勢いも必要な為、ぶっこみを強めに叩いた玉が高い位置から風車に絡まないと、命釘を抜けないようです。
(所有者曰く、弱めの玉では抜けないというお話でした)
加えて、風車の影から玉が飛び出す格好なので、軌道を見極めることが、とても困難です。
自分なら、間違いなく尻込みします。。。
(設置が無くて良かったwww)
②谷釘からの内跳ね
横飛び込みなら、どの機種でも起きる可能性があるルートですが・・・
狙って出せるようなものでもないし、その確率は極めて低いおまけのようなものです。
一般台として使用した場合
どのようにでも扱える代物だと考えます。
ここまで一発台としての資質に恵まれつつ、万能性を有している機種は一握りでしょうね。
格好良すぎです。。。