五月大歌舞伎 第三部 | greenjadeのブログ

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生け花を中心に、discover Japan の日々。

日曜日の歌舞伎鑑賞

第二部に続いて

第三部もラブ

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第三部はこちら。

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もともと、

今月の私の一番のお目当ては

春興鏡獅子でした。

 

二部を見た後に

近くの文明堂カフェで夕飯。

 

なんかこれ懐かしい照れ

カステラ一番

電話は二番

三時のおやつは文明堂~音譜

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ハヤシライスをいただきました。

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開演までに

少し時間があったので

地下の木挽町広場をウロウロ。

なぜに鐘が!?

今月の演目に道成寺はないけど?

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五人道成寺の

シネマ歌舞伎のポスターや

和歌山の道成寺の

資料など展示されていました。

 

私、京鹿子娘道成寺を見て

歌舞伎にはまり

和歌山の道成寺にも

実際に行ってきました。

大昔ですけどてへぺろ

 

安珍・清姫伝説ゆかりのお寺、

清姫が変身した大蛇が

ここの釣り鐘を

安珍もろとも

焼き尽くしたことになっているので

鐘がありません。

 

その後

新しく鐘を作り

鐘供養をしよう・・・

というところへ

あらわれた一人の美女。

舞を舞うので鐘をおがませて、

と美しい踊りを見せるうち

みるみるうちに形相が変わり

鐘にとりついた。

恋しい安珍を隠した

鐘への恨みが消えない

清姫の化身だったのでした、

 

・・・というのが歌舞伎のお話てへぺろ

 

実際には

二代目の鐘は

雑賀攻めのときに持ち去られ

その後

京都のお寺に奉納されました。

 

今年の秋に

その鐘が

お里帰りするそうです!

見たいなーラブ

その頃には

コロナは落ち着いているでしょうか。

 

 

さてさて

三部の話。

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最初の演目

「八陣守護城」は

筋らしい筋はなく

役者の魅力を見せるものです、

なんて

イヤホンガイドが解説するもので

ずっこけましたが

確かに

ストーリー性はなかったてへぺろ

 

ざっくり言っちゃえば

佐藤正清(=加藤清正)って

強かったのね、

と見せるだけのものですてへぺろ

 

このお芝居

「松貫四 補綴」とありますが

松貫四というのは

中村吉右衛門丈の

ペンネームです。

お芝居自体も

吉右衛門丈が主演のはずでしたが

皆様ご承知の通り

降板されました。

 

7月に復帰、とのことで

もちろん

播磨屋大好きな私としては

見たいのですけど

そんなに早く復帰して

お体は大丈夫なのかと

心配になってしまいます。

どうかどうか

無理はされませんように、

ゆっくり静養されて

お元気になってほしいです。

 

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春興鏡獅子、

この演目は

中村勘三郎丈の踊りが大好きすぎて

何度も見たので

他の方が演じると

ついつい比較してしまいますあせる

 

ついでに

これに出てくる胡蝶の精も

中村屋兄弟

(現・勘九郎丈と七之助丈)

の踊りばかり見てきて

これまたついつい比較してしまうあせる

 

子役が演じるのですが

まあ子供ですから

ちょっと下手でもカワイイね、

という場合と

大人顔負けの

美しい踊りの場合がありますてへぺろ

 

一番すごかった蝶々は

現・尾上右近丈かなー。

当時はまだ

本名の岡村研佑で出てました。

清本延寿太夫の息子さんなので

将来は清元に行くのかな、

役者になったらいいのに、

と思っていたら

見事!

イケメンに育って

いい役者になりましたラブ

(今月は一部に出てるのに

行かれなくて残念無念えーん

 

 

主役の話に戻ると、

歌舞伎舞踊で

難しいと言われているものは

いろいろありますが、

この

春興鏡獅子は

一番難しいのではないかと

個人的に思います。

 

前半はしとやかな女形、

後半は勇壮な立役。

この両極端を

一人で踊り分けるのは

至難の業。

女形がメインの役者さんだと

後半が物足りない、

立役がメインの役者さんなら

前半がぎこちない、

ということになりがちなんです。

 

今回は尾上菊之助丈。

女形の印象が強いですが

最近立役も素敵なので

楽しみにしてましたラブ

 

とにかく品がいい!

なんて柔らかく美しい踊りなのラブ

後半の獅子の精も

もちろん勇壮なんですが

やはり柔らかさと品の良さがあって

見ていて心地よい踊りでした。

 

良いものを見て

陶然として出てきて

建物を振り返る

この瞬間が好きです照れ

夜の美しさは格別ラブラブ

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