私の経験〜アルコール依存症の家族⑤ | 自分の宇宙は自分で創造する。

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主婦からセラピストとして活動を始め15年。
人生を創り直して、以前と違う世界を生きています。

こんにちは。

ayumiです。







私の経験〜アルコール依存症の家族③





夫の身体がついに悲鳴を上げました。

重症急性膵炎








それまでも、お腹が痛いということを時々は言っていましたが

胃腸薬を飲んで誤魔化していました。

私がどれだけ一度病院で検査を受けようと言ってもガンとして病院には行こうとしませんでした。

すでに以前から慢性膵炎を発症していたようです。







検診で肝臓の数値が異常で、要検査

ということも過去にあったのですが、その時はしばらく禁酒したら数値が戻ったこともあり

本人は、悪くなればまたしばらく禁酒すれば良いとの気持ちで

余計に飲酒が酷くなっていきました。







その頃行った病院の医師は

「まあ、ほどほどに。」というだけで決して断酒しろとは言いませんでした。

私がどれだけ現状を訴えても

「まぁまぁ奥さん、旦那さんも反省してるし」

みたいな態度で、医師も全く当てにはならないとその時思いました。








「カウンセリングを受けたいので、紹介してください!」と言っても

「ご本人はどうですか?」と本人に聞くのです。

本人は絶対認めませんから、行くはずがないのです。

けれど、カウンセリングしても本人にその気がない限り意味がないことも最もなのです。









重症急性膵炎で緊急入院となりましたが

治療により、夫は回復に向かいました。

が、

今回の医師は、私の真剣な様子を見たのか夫を叱りつけてくれました。

「この病気はお酒が原因です。ここまでなるということはかなり無茶な飲み方をしていたということです。

こういう状態で命を落とした人を私はたくさん見てきました。

命を粗末にしないでください!

まだまだ若いのだから、立ち直ってください。」








まだ若い医師でしたから、情熱があったのだと思います。

別の日に廊下を歩いている私に駆け寄って

「ダンナさん、もう大丈夫だと思いますよ!良かったですね。」

大きな病院で、毎日沢山の患者さんと接しているのに

連れ合いの私の顔も一度で覚え、廊下で声をかけてくださったのです。

そして、必要ならカウンセリングも紹介すると言ってくれたのです。






実は数年後、その医師は今度は実母の担当もしてくださったのですが

その時も私のことを覚えていてくれていました。

母は苗字が違うので気づいてもらえないと思ったのですが。

本当にその医師に出会えたことは、私にとって救いとなりました。








さすがに今度は懲りるだろう

私は思いましたが、実は全然まだ甘かったです・笑

退院してしばらくすると、また夫は飲み始めました。







けれど、私の方がもう覚悟ができていました。

感情的になることはなく、淡々と夫に接するようになりました。

諦めたわけではありません。

ただ、夫の人生は夫のものだ、と思うようになったのです。

そして、私は自分のことに集中しようと考えていました。







なぜなら

夫が病気になった頃、自宅兼サロンを着工していたからです。





〜続く