猫の島調査報告書 -540ページ目

猫の島調査報告書

月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目


脚注)諏訪は冬が好い。


それなんかい! つっこみながら、こんにちは。


「温泉めぐり」/田山花袋/岩波文庫。を読み続けております。

温泉めぐり (岩波文庫)/田山 花袋
¥840
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だって、
105章もあるんだぜ。
しかも1章(=2.3ページ)に3風呂くらい入ってるんだぜ(笑)
めぐりすぎだろう(´∀`;)



「蒲団」のじめじめしい印象が払拭されり、率直で陽性な文章で驚く。
ここがいいっ! とか
これは趣深くない、とか
あくまで花袋個人の好みで一刀両断ですよ。
どちらも男っぽいっちゃぁそうなんで、一貫してるのか。


初めて知ったんだが、花袋は小説より紀行文の方が出版点数が多いぐらい旅をしていたらしく、風景描写も生き生きしている。読んでいて清々しい。

注意点としては日本地図を机上に置きながら、もしくはGoogleMAP を見ながら読むべし。
地理が苦手だと何の話をしているのか、まったくわからん。
鉄道唱歌とかBGMにしたい気分だ。




温泉つながりで勢いに乗って、京極夏彦の「~宴の支度」・「~宴の始末」を読むよ。
韮山だもんね。



あーあー、いー湯だなっと(・ω・)ノシ


温泉めぐり/田山 花袋
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「絶叫城殺人事件」/有栖川有栖/新潮文庫。
絶叫城殺人事件 (新潮文庫)/有栖川 有栖
¥620
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再読につぐ再読の本。
敢えて『殺人事件』を題名に冠した短編が6作。
それぞれの作品の個性が強く輝いている大変お得な1冊。


●「黒鳥亭殺人事件」
火村と有栖は、友人・天農に呼ばれて人里離れた家を訪う。黒一色の外壁を持った屋敷は黒鳥亭と呼ばれていた。
見た目に違わず曰わくありげな事件が起きており、死体も発見されたと天農は言う。

序盤のおどろおどろしさが否が応でも雰囲気を盛り上げる。
登場人物は上記3人に天農の娘・真樹、後はカラスぐらいと少ないが、真樹が可愛い(´∀`*)
大人組(火村・天農)の会話をよそに、有栖と話してるところは非常にほのぼの。

しかし問題作。とても問題作です。
大事なことなので2回言いました。
有栖川らしい文体と小道具で、大変らしくない展開。
綺麗なまとまりは4つ星半。お好みで5つ星★


●「壷中庵殺人事件」
富豪が密閉した地下室で、頭を壺にすっぽり覆われた姿で発見される事件。
感想があまり書けません。察して下さいw


●「月宮殿殺人事件」
ホームレスのおっちゃんが自作した「月宮殿」と呼ばれる奇妙な家で焼死。仲間は放火されたと言うのだが、目撃証言は錯綜し……。
雑誌の時のイラストがインパクトあったなぁ。
しみじみと切ない、そして自分にも問いかける起点となる話だった。


●「紅雨荘殺人事件」
映画の舞台ともなった屋敷「紅雨荘」にまつわる事件。
この本の中で一番オーソドックスかつ地味な印象。
というか、短編集収録されるまでにあっちこっちのアンソロジーで読みすぎた;


●「雪華楼殺人事件」
六角形の塔型の廃ビルで、1人の男性の遺体が発見される。
当時、建物には彼と駆け落ちしてきた彼女と、怪しい浮浪者。彼が自殺する素振りはなかったという。
雪の中、残された彼の足跡は何を示していたのか。


●「絶叫城殺人事件」
関西で通り魔事件が連続発生。
クリスティの「ABC殺人事件」のような規則性を持った被害者達。そして口中に残されたメモから、とあるゲームを模しているのではないかと世間が騒ぎ始める。
毒の霧に巻き込まれたかのような捜査を経て、最後に火村が名指しするのは有り得ない人物だった。


全編、読み終わって叫びたくなる。
せつない。


なんか今日は更新が上手くいかない。大丈夫かと思いながらも、また記事を上げる。


「初恋温泉」/吉田修一/集英社文庫。

初恋温泉 (集英社文庫)/吉田 修一
¥450
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男と女が温泉に行く短編5編を収録。男女のすれ違いや旅先の静けさを書いた軽い小説。
全部客側の視点だが、日本人温泉大好きやんなぁと思う1冊だ。
また、各話とも実在の温泉宿が舞台になっている。



「初恋温泉」
相思相愛の夫婦が温泉に行く前夜、淡々と妻は事を切出す。
飲食店オーナーの重野は努力をして、憧れの久保田を妻とした。彼女も高校生の頃から重野が好きだったが……。
いいところだけ、見せたいですよ。自然の欲求です。切実です。


「白雪温泉」
結婚を間近に控えたカップルが、雪降る季節にランプの宿に泊まる。ふすまを隔てた隣室にも男女連れがいるのだが、お喋りな"脇役タイプ"の自分たちと違って非常に静かだ。
主人公の片割れ・辻野は雪の無音の世界の中でその意味を知る。
主人公カップルが可愛らしく、作品の後味も良い。


「ためらいの湯」
不倫カップルが旅行になぜか行くことになった。お互いに相手にも配偶者にも負い目を持ち、ずるずるとなりゆきと優しさが重なって京都までたどり着いてしまった。(カップルは東京在住)
老舗旅館にて、確実に結果が出るラストは投げっぱなしの一言。もうちょっと比喩のやり方があるだろう。


「風来温泉」
保険外交員の恭介は最近妻とうまくいっていない。夫婦一緒に行くはずだった宿に1人着いた恭介は、そこで出会った女性と意気投合するのだが……。
「風が見えた」のところは爽やかで無邪気で、この本の中で2番目に好きな部分。あ、上手いな単純に思った。
結末が\(゜□゜)/


「純情温泉」
高校生カップルが初めての旅行に行く話。可愛らしいのぅ。
電車の中のおばあちゃんの笑い皺とか、思いこみであってもこういう幸せを見つけられる健二は羨ましい。
そして吉田修一の書く父親も可愛いよなぁ。





温泉いいなぁと思ったので、続けて「温泉めぐり」/田山花袋/岩波文庫。を読み途中。

温泉めぐり (岩波文庫)/田山 花袋
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