猫の島調査報告書 -502ページ目

猫の島調査報告書

月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目


「心臓と左手 ――座間味くんの推理」/石持浅海/光文社文庫。


「月の扉」を読めと言わんばかりの、
しかし趣向は全く違う座間味くんシリーズ第2弾。
(話が綺麗にまとまっているので、最終巻か)
安楽椅子探偵もの。


沖縄ハイジャック事件で『座間味くん』と呼ばれていた男と
同じく事件に関わった警視庁の大迫警視の
美味そうな酒と食事の席に、大迫の過去の事件の思い出話が興を添える。


話の形式は、
新宿の大型書店(大森望説に同意するしかない。紀伊國屋本店だろう)で待ち合わせ、
魚介類だの肉だのと酒を個室で楽しみ、
大迫の提示した事件について座間味くんが別の方面から解きほぐし、
大迫が驚嘆と滝汗にまみれて終了するというパターンの連作短編集。
座間味くんが杯を置いた後の一言があるゆえ、これは社会派分類にしたいな。

安楽椅子探偵に多いが、
作品内では、事件の顛末の確認はされない『推理』のみであるため、人によっては突き放された感はあると思う。
個人的には懐かしい感じで好きだ。
で。
うん、好きなんだがちょっと毒も吐く。


最終短編「再会」は、
多分これが書きたかったのだろうなと考えるが、正直に言ってとても気持ち悪かった。(異論は受け付けます。)
抱き上げたのは師匠の方で、そこまではいいのだが、受験の部分が……。
そこまであからさまにされると拒否反応が出る。
座間味くんの成長譚としては○。


好きだったのは「罠の名前」。
過激派組織内の抗争と、仕掛けられた罠に関する考察の1編。
やはりホワイダニットなんだなぁ。

しかし座間味くんがフェアならば、大迫はピュアwすぎるだろう。
その年齢で警視という立場でそれはねぇだろうよ。ボケる年でもないだろうに。
ワトソン役が知能レベルを低く設定されるのは致し方ない部分もあるが、もう少しどうにかしても座間味くんとの差別化は図れたと思うが如何。



<収録作>
「貧者の軍隊」
「心臓と左手」
「罠の名前」
「水際で防ぐ」
「地下のビール工場」
「沖縄心中」
「再会」



以上。

面白かったが、
あらすじを書きにくい作品だ。


「月の扉」/石持浅海/光文社文庫。

<あらすじ>
那覇空港で起こった旅客機ハイジャックを犯人視点で描く作品。
犯人グループは、メンバーが師と仰ぐ、数日前に逮捕された人物を警察から連れだすことを要求。
2時間のタイムリミットを前に警察は、犯人グループはどのように動くのか。
……そして旅客機の扉が開かれた。

てゆーのが一番簡潔にして嘘をついていない説明。


なのだが、

密室殺人 とか

名探偵 とか

そういう単語が、
作品にきっちりハマっているのです。




<感想>
座間味くんは、そういう役割でしたか。
ご苦労様というか、とばっちり被りまくりな人だなぁ。

気になったのは、座間味くんがペーパータオルで拭きたいからって、何故そこのドア開けるんだ? 隣のトイレでいいじゃん。
それとも移動させた時にすでにメッセージが見えてたから、わざとか?
探偵していいと言われてるのだから、普通に現場検証させてもらえそうだとも思うが、一応変な横槍入れられないようにってことなのかな。

なにはともあれ、不当逮捕もいいかげんにしろよ!
いやだって、あの理由は有り得ないだろう。しかもその為にハイジャックまで引き起こされたわけで、あれが一番どうしようもない。

最終的に、全てのlunaticaロジックは納得。
和子の姉の思考だけはよく解らん。まぁ、ここに居るんだからそういう考えだったんだろうっていう範囲。
トリックは略予想内だったが、そんなことは大した問題じゃない。
この作品は完全にwhyダニなんだなぁ。
結果事象→犯人の思考を推論→物証確認の順番だよね。

個人的に最後のシーンは要らない。座間味くんのキャラ付け以外に意味がないから、空港ですっぱり幕切れで良かったと思う。






わがいほに

あたらしい

メンバーが

きました。




ブーシュカ

ぶたさんが

いっぴき★




わかばをば

つけさせて

みましたが

どうかな?




とりあえず

おなまえを

はじゃま

しました。


(・ω・)←似てる