Эта музыка будет вечной - この歌は永遠に続く -16ページ目

Эта музыка будет вечной - この歌は永遠に続く

大好きなロシアのロックを毎日せっせと訳しています。リクエストも受け付けますので歌詞を知りたいロシア語曲がありましたらお気軽に!

露版スウィーニー・トッドAct2.をがーっと一気に終わらせる予定だったのですが、
いつの間にやら50曲を軽く越えてた歌詞対訳をリストアップしてみたところ、
(カローリ・イ・シュートと出会う前に訳したのとスウィーニー・トッドは除く)
52曲中19曲がカローリ・イ・シュート(但し一曲はキノートリビュート)という、
いくら何でも偏りすぎでこのバンドが気に入らなかった方は二度とうち来ないわ!っつー集計結果が出てしまったので、
他のバンドの曲も織り交ぜつつ紹介していこうかと思います。
スウィーニー・トッドも勘定に入れたら半分がカローリ・イ・シュートじゃん……。
あとやっぱりナウチールスが少ないのはおかしい。
私はナウチールスのせい……や、ナウチールスのためにロシア語を始めたのである。

そんなこんなで原点回帰、ナウチールス・ポンピリウスの「翼」です。
私が生まれて初めて聴いたロシアンロックはまさにこの曲でした。
しかしこの公式クリップはまったく理解できません。
責任者出てこいジャパニーズ土下座叩き込んでやる! 絶対こんな内容の曲じゃない!

ナウチールス・ポンピリウス - 翼
Наутилус Помпилиус - Крылья


君は壁に向かって立ち
ナイトドレスを脱いでいく
ベルベットのように滑らかな背中には
生々しい傷痕
痛ましくて僕まで泣きたくなるよ
夢に逃げたくなる
君の翼はどこ?
僕が好きだったあの翼
君の翼はどこ?
僕が好きだったあの翼

以前は僕らにも時間があった
でも今じゃ仕事でいっぱい
所詮は弱肉強食だって証明しなくちゃ
何もうまくいかないって証明しなくちゃ
僕らはみんな何かを失ったんだ
あの気違いじみた戦争の中で
ねえ 君の翼はどこ?
僕が好きだったあの翼

君の財布の中身なんてどうでもいいよ
何人男がいようが気にしないさ
知ってるよ 君は怯えてる
開いた窓と上の階が怖いんだろう
例えば明日火事が起こって
建物中が火に包まれたなら
翼を失った僕らに逃げ場はないね
僕が好きだったあの翼

君の翼はどこ?
僕が好きだったあの翼
君の翼はどこ?
僕が好きだったあの翼


ты снимаешь вечернее платье
стоя лицом к стене
и я вижу свежие шрамы
на гладкой как бархат спине
мне хочется плакать от боли
или забыться во сне

где твои крылья
которые так нравились мне?
где твои крылья
которые нравились мне?
где твои крылья
которые нравились мне?

раньше у нас было время
теперь у нас есть дела
доказывать что сильный жрет слабых
доказывать что сажа бела
мы все потеряли что-то
на этой безумной войне
кстати где твои крылья
которые нравились мне?

где твои крылья
которые нравились мне?
где твои крылья
которые нравились мне?

я не спрашиваю сколько у тебя денег
не спрашиваю сколько мужей
я вижу - ты боишься открытых окон
и верхних этажей
и если завтра начнется пожар
и все здание будет в огне
мы погибнем без этих крыльев
которые нравились мне

где твои крылья
которые нравились мне?
где твои крылья
которые нравились мне?


懐かしいぃ。この曲で私「нравитьcя(好き・気に入っている)」の使い方覚えたよ!

セルゲイ・ボドロフ・Jr主演作「ロシアン・ブラザー」の冒頭で流れてくる曲なのです。
ロシアでは大ヒットした超有名な映画なのですが、
日本ではおそらく2001年に催されたロシア映画祭のメインプログラムとして上映されただけですね。
もう11年も前なのかー。今はなき三百人劇場大好きだったよ……。
当時はまだロシア語やってませんでしたが映画やらアニメやらは大好きで、
映画祭には足繁く通っており、この時も確か10回券を購入していたはず。
マフィアものという主題にはいまいち惹かれなかったものの券があまっちゃったから、
ついでに「ロシアン・ブラザー」も見に行ったわけです。
まったく期待してなかったのにこの「翼」が流れ出した途端に全身総毛立ったのを今でもはっきりと覚えています。

文字どおり私の人生を変えた映画「ロシアン・ブラザー」
DVD化されてるしぽすれんなどでレンタルも可能なので見ていただけたらとても嬉しいです。
未見の方にどんな映画かわかりやすく説明するならば、
ナウチールスファンのナウチールスファンによるナウチールスファン(予備軍含む)のための洗脳映画、です。
なんせたまたま「翼」を耳にした主人公のダニーラ君がナウチールスのファンになるところから始まって、
盲信するあまり二言目にはナウチールスのことしか言わなくなって、
会う人会う人に「ナウチールス(映画字幕ではノーチラス)って知ってる?」と訊いて回り、
マフィアのお仕事でお金が入れば真っ先にナウチールスのCDを大人買い。
「仕事だからとっとと来い!」と電話があっても「今日ライブだから無理。」と一蹴。
当然挿入されるライブ映像。
初見の時は気づきませんでしたがこのライブシーン以外でもボーカルのブトゥソーフがしれっと出演しています。

ダニーラくんが聴いている曲、ということでBGMはほぼ全部ナウチールスです。
正直映画そのものよりも次々と流れてくるナウチールスの曲に夢中でしたね私は。
「うおおこの曲もかっけー!!!」って。
サントラあったら絶対買おうと心に決めていたのに、
そもそもパンフすらない映画にサントラがあるわけなかったんですよ……。


「ロシアン・ブラザー」から始まったサーシャさんの受難の日々はまあおいおいと。
(当時はもちろんロシア名など名乗っていなかった。)
ナウチールスと再会するまでに何年かかったんだっけ……大変だった、本当に大変だった。


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カローリ・イ・シュートに出会ってから訳した露語曲が軽く50曲越えてしまったので、
(但し露版スウィーニー・トッドを除く)
いい加減リストにまとめないとなー、と思う。今のままじゃ初見さんはとても回れないだろう。
スウィーニー・トッドもけっこう乱雑だしなー……頑張れ私。これ以上何を?


ティム・バートン監督のファンで映画「スウィーニー・トッド」が元々お好きだった方に、
露版スウィーニー・トッドは濃すぎるんだよと言われてしまって、
地味にショックを受けてるサーシャさんですこんにちは。
む、むしろ聴きやすくてロシアンロック初心者にもオススメの楽しいアルバムだとばかり!
しかし言われてみればバートン映画と比べてトッドも判事もラベットもどいつもこいつもテンション高すぎるような気が……。

何にせよトッドコスのガルショークはとても格好いい。コスって言うな。
photo:01



随分と間が空いてしまいましたがAct2.の続き行きます!
Act2.の1曲目「舞踏会の死神」はこちら。→
2曲目はバートン映画にもあったラベットの妄想ですね。ロンドンを離れて田舎で暮らしましょうよ!って。
ちなみにちょっとおさらいしておくと、
露版だとラベットは20代半ばから30代前半と映画より若めです。と
流刑に送られる前の若くて美しかった理髪師トッドに恋をしていた少女が大人になったという設定。
今もいいけど若くて痩せてた頃のガルショーク普通にしてればほんと格好いいもんねぇ。
photo:02





小さな島(ラベットのアリア))
Маленький остров (Ария Ловетт)


ラベット:
ただ
小さな島を
夕焼けが照らす
薔薇色に
果てしない海原で
人の視線から隠されて
ただ
岸が広がる
暖かな秋
風が
優しく揺する
子供の声が
聞こえてくるわ

ラベットと女性のコーラス:
なんて奇跡!
なんて秋!
なんて彩り!

男性の声:
そうこれが
これこそが幸せ!

ラベット:
誰もいない島
私達はふたりで飛ぶの
耽りながら
ベルベットの波に
安らぎの波に
手を
手を差し伸べて
何故か怖いの
昨日までの人生の名残りが
私達を襲う

ラベットと女性のコーラス:
でも奇跡を信じてる!
私は奇跡を信じてるの!
幸せを信じたいの!

男性の声:
そうこれが
これこそが幸せ!

ラベット:
なんて不思議 なんて眩しいの
これこそが幸せ
得がたい幸せだわ!

静かで軽やかな幸せ!


語り部:
しかしスウィーニーはほとんど気違いじみていた。
彼は理髪店の客の喉を切り裂き続けた。肉屋が家畜にそうするように。パン屋がパンにそうするように。
判事のもとにたどり着くまで、狂わされた人生の復讐を遂げるまで。


ЛОВЕТТ:
Просто:
Маленький остров,
В свете заката
Розов,
В море безбрежном
Скрытый от чьих-нибудь
Взоров.
Просто:
Берега простынь,
Теплая осень.
Ветер
Ласково треплет
И детский лепет
Доносит.

ЛОВЕТТ и ЖЕНСКИЙ ХОР:
Какое чудо!
Какая осень!
Какие краски!

МУЖСКОЙ ГОЛОС:
Это оно -
Это счастье!

ЛОВЕТТ:
Остров
Необитаем,
И мы летаем
Двое,
И утопаем
В бархатных волнах
Покоя.
Руку,
Дай же мне руку,
Мне почему-то
Страшно -
Вдруг к нам вернется
Что-то из жизни
Вчерашней...

ЛОВЕТТ и ЖЕНСКИЙ ХОР:
Но верю в чудо!
Я верю в чудо!
Я верю в счастье!

МУЖСКОЙ ГОЛОС:
Это оно -
Это счастье!

ЛОВЕТТ и ЖЕНСКИЙ ХОР:
Как странно, как светло:
Это счастье,
Трудно добытое счастье!

Тихое легкое счастье!

Рассказчик:
Но Суинни почти безумен.
Он режет горло клиентам как мясник скот, как булочник хлеб.
Он не может остановиться пока не доберется до судьи и не отомстит за свою изуродованную жизнь.


Act1.と2.はラベット役と判事役が変わります。
いまいち詳細わかんないんですけど2.のラベット役レーナさんの動画も貼っておきます。
ソロミュージシャンなのかしら?


レーナ・テ - チク-タク
Лена Тэ - Тик-так


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ロシアンヴァンパイアソングついにラスト!
誰の役にも立たないだろう俺得企画をよくぞやりきったよ私。ぱちぱちぱちぱちぱち。
や、実はまだ他にもあるんですが正直どう訳せばいいのかよくわかんなかったのと、
ヴァンパイアソングの新たなリストが出てきてしまって心折れた。そ、そのうちそのうち。
全曲制覇とはいかないまでも16曲も訳したんならとりあえずは上出来だと思いたい。

ピクニークのアルバム「吸血鬼の影(Тень вампира)」にアガタお兄ちゃんが参加してたのがきっかけでしたね。
そういえばロシア人って吸血鬼好きだよね、と
ふと思い立って集めてみたら名曲揃いだったロシアンヴァンパイアソングの数々。
元々好きだった有名バンドも多いしどの曲も甲乙つけがたいのですが、
あえて無名のバンドでトリを飾らせていただきます!
クラヴァーヴィイ・ウートレンニクの「ヴァンピール」です。
(Кровавый утренник:「血まみれの朝の興業」の意。)
伝わりやすいかと思って「Вампир」をずっと「吸血鬼」「ヴァンパイア」と訳してきましたが、
スラブ読みの「ヴァンピール」のほうがやっぱり個人的に好みなのでこの曲は「ヴァンピール」と訳します。
あ、モルフェウスはギリシャ神話の夢神だそうです。



クラヴァーヴィイ・ウートレンニク - ヴァンピール
Кровавый утренник - Вампир


君の微笑みから刺すような冷気が漂っている
善き魔女はどこだ モルフェウスならなおいい
僕らは気違いじみた協定によって結ばれた
湿気た墓が僕らのチャンスを奪ったんだ

夜毎訪れる君の姿は白い亜麻布のよう
一杯のお茶やワインのためではなく
葉巻も吸わないし遅い夕食も求めていない
そして魂がギターの音色に合わせて歌うことはもはやない

君の魂は歌わない

太陽を避けて棺の中に隠れる君
僕に口づけはしなかった 唇を開くと
貪るように力の限り首に吸いついて
僕の温かい血を心行くまで飲んだんだ

僕から命が少しずつ失われていく
シェイクスピアのハムレットが炎のもと捧げる祈祷のごとく
何よりも先に無限が始まって
果てしない永遠が僕達を祝福した

(繰り返し)
 僕はもうこの世界には戻らない
 死を恐れもしない 僕はヴァンピール
 もしも夜明けに太陽が僕を燃やしたら
 灰を積み上げて永い思い出としてくれ

古い板で二人用の棺を作ろう
地下室のかびた臭いが鼻につく
でもその代わり 日没から夜明けまで
僕らは背教者のごとく詩人の血を愉しむんだ

そして黒い月のもと 気の狂れた二人の翼が
ふたりの太古の異端者が獲物を求めて飛翔する
迷いの道で 貧民窟のラビリンスで
悪夢のように解き放たれる のびやかにもっと

 僕はもうこの世界には戻らない
 死を恐れもしない 僕はヴァンピール
 もしも夜明けに太陽が君を燃やしたら
 灰を積み上げて永遠の思い出にするよ


Жутким холодом веет от улыбки твоей,
Где та добрая фея, а лучше Морфей.
То, что соединило нас в безумный альянс,
Да сырая могила загубила наш шанс.

Ты приходишь ночами белей полотна
Не на чашку чая, не на бокал вина.
Не искуришь сигару, поздний ужин не прёт,
И уже под гитару душа не поёт.

Твоя душа не поёт.

Ты от солнца шифруешь своё тело в гробу,
Ты меня не целуешь, раскатал, мол, губу.
Жадно в шею вопьёшься всё сильней и сильней,
До отрыжки напьёшься тёплой крови моей.

Постепенно по капле жизнь уйдёт из меня,
Как шекспировский Гамлет помолюсь у огня.
Впереди бесконечность в её самом начале.
Беспредельная вечность нас с тобой повенчает.

Припев..
Я уже не вернусь в этот мир.
Смерти я не боюсь, я вампир.
Если вдруг на рассвете меня солнце запалит,
Собери в кучку пепел на долгую память.

Гроб сколотим двуспальный из старого тёса,
Терпкий запах подвальный не возрадует носа.
Но зато от заката и до рассвета
Мы как два ренегата вкусим крови поэта.

И под чёрной луной два бесшумных крыла,
Два извечных изгоя полетим по делам.
На заблудших дорогах, в лабиринтах трущоб
Оторвёмся кошмаром, оторвёмся ещё.

Я уже не вернусь в этот мир.
Смерти я не боюсь, я вампир.
Если вдруг на рассвете тебя солнце запалит,
Соберу в кучку пепел на вечную память.

Припев...


ところどころ「これでいいのか?」って訳があってすみません……。
スラング満載「現代ロシア話しことば辞典」まで使って頑張ってるんですが。うぅん。

吸血鬼好きなロシア人のコミュニティで紹介されていたおかげで知ったこの曲、
決して派手ではないけれども聴き継がれていくべき名曲だと思います! いや素晴らしい!
しかしどうもバンド自体は無名というか、
解散はしてないようですが検索かけても真っ先に引っかかるのは2003年のこの曲で、
他のもいくつか聴いてみたけどいまいちぱっとしなかったというのが正直な感想です。
「ヴァンピール」がいっそ奇跡的に名曲すぎて越えられなかったのだろうか……。


さて、明日からまた露版スウィーニー・トッドに戻りますよ!
語り部分頑張ってヒアリングするよ! 目指せ今月中にAct2.全曲翻訳!

首に咬みついて生血を啜るヴァンパイアソングの次は、
剃刀で喉かっさばいて人肉ピロシキこしらえるスウィーニー・トッドか……。
このブログの選曲じゃロシアンロックの新規ファン獲得はとても望めないような気がしなくもない。そんな今更。


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トゲナシハリネズミさんに当ブログを紹介していただきました!→
日本一の称号まで頂戴しちゃって嬉し恥ずかし(б///б)
まあ少なくとも歌詞対訳付きでこの曲数は日本初だよな……褒めてもらえたんだからネガティブやめろ。
ちなみにロシア界隈(とまとめていいの?)のメタルがお好きでさらりと詳しいお方です。
直接お話しする機会に恵まれまして。いい刺激になりましたありがとう!
サーシャまだ頑張れるっつか頑張んないと当面の目標がいつまで経っても達成できない!
(当面の目標:
 ロシアンヴァンパイアソングをとりあえずあと二曲紹介。
 露版スウィーニー・トッドAct2.の歌詞を全曲翻訳したのちに、
 私がロシアンロックに入れあげたそもそものきっかけである映画「ロシアンブラザー」に挑む。
 ロシア語始めたばかりの頃に玉砕しまくった過去があるためナウチールスはどうにも敷居が高くて……)


うまい具合にメタルバンドというかプロジェクトが残っていたじゃないかロシアンヴァンパイアソング。
Margentaの「アンナの吸血鬼(Вампир Анны)」です。

曲の前にMargentaについて少々。
アーリアのヴァンパイアソングでも少し触れましたが、
ロシアのメタルバンドの歌詞を書きまくってる詩人がおりまして。
その名もマルガリータ・プーシキナさん。思えばあまりにもできすぎた名前である。まあそれはさておき。
オフィシャルサイトのテキストページを覗いていただければ彼女の偉大さがよく伝わるかと。→
これ全部、マルガリータさんが歌詞を提供されたバンドです。全部で何曲あるの!?

有名なミュージシャンが多数参加してマルガリータさんの未発表の詩に曲を書いたプロジェクト、
それがMargentaです。バンドではありません。

……や、あの、「有名なミュージシャン」云々言いつつも基本wikiを訳してるだけで、
寡聞にしてキペロフさんくらいしか知らなかったりするんですが……精進しますすみません……。

まあそんなこんなで2009年リリースのアルバム「Дети Савонаролы」より。
アルバム名の意味はよくわかりません。何とかの子供?


Margenta - Вампир Анны(アンナの吸血鬼)


月の光が俺の血の中に忍び入る
人々が見える だが俺自身は目に見えない
影もない 足音も聞こえない
ただ月が降りそそぐ
芳しいお前の呼気を
俺は一マイル先からでも嗅ぎつける 獣のように
お前のもとに飛んでいこう…
お前が待っていなかろうと!

この手で壊す人を俺は愛さなければならない
俺は壊さなければならない こんなにも愛しい人を…

俺は
俺はすべてを忘れていく
俺は
俺には月の叫びが聴こえる…

目の中に宿る妖しい輝き
俺は催眠術の虜 あの世の囚人
そこでは誰も生き残れない
影の王国だ

誰も見ることが許されないのを見ていた
さながら全能の死のごとく
そのせいで月が俺を罰するのだ
今じゃ俺は何なんだ!?

清らかな手 だが俺の魂は汚れている
薄明は俺の熱い飢えたまなざしを隠せはしない

すべてに呪われながら それでも俺は祈っている
命を奪いながら それでも俺は愛している
血の中に忍び入る
毒のように
月の叫びが
おぼろな叫び声が…

指の先に残るお前の匂い…
障害を越えて 氷を 炎を越えて
俺は…
俺には月の叫びが聴こえる
俺は…
俺は何もかも忘れていく


Свет луны проник мне в кровь –
Я вижу лица, но сам невидим,
Тени нет, нет звука шагов,
Лишь лунный дождь.
Аромат твоих духов,
Как зверь, я чую уже за милю –
И лететь к тебе я готов…
Но ты не ждешь!

Должен любить я то, что сам разрушу,
Должен разрушить, что люблю так сильно я…

Я,
я забываю все,
Я,
я слышу лунный зов…

Странный блеск в моих глазах,
В плену гипноза я был в том мире,
Где живым остаться нельзя, -
В царстве теней.
Видел то, что не дано
Увидеть всем: как Смерть всесильна,
За что и был наказан луной,
Кто я теперь?!

Руки святого… но в душе я грешник,
Сумрак не скроет мой горящий жадный взгляд.

Я всеми проклят, но молюсь,
Жизнь отнимаю, но люблю,
В кровь проникает
Ядом
Лунный зов,
Призрачный зов…

Кончики пальцев сохранят твой запах…
Через преграды, через лед и пламя
Я …
Я слышу лунный зов,
Я…
Я забываю все.


シンフォニック・メタルと分類されるようですがロシアンメタルもかっけーっすね!
マルガリータさんの歌詞は確実にまた紹介することになるかと。
わーこれもあれもマルガリータさんだったんかーって。なんてお方だ。

この曲のボーカルのアルチョームさん貼っときます。
詳しいこと全然知らんのだけどそのうちまたお会いするかも?


次回、とうとうロシアンヴァンパイアソングの締めの一曲!
や、他にもまだあるんですが正直どう訳せばいいのかよくわかんなくて……そのうちそのうち。


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 や、まだ丑三つ時ですから! ぎりぎり毎日連続更新できているということにして!)


ロシアンヴァンパイアソングこれで何曲目でしたっけ? あと何曲残ってるっけ? ちゃんと整理せねば。
Сектор Газа(シェークタル・ガーザ:ガス・セクターの意?)の「ヴァンパイアの咬み痕」です。
1994年リリースのアルバム「Танцы после порева」収録。
バンド名もそうだがアルバム名意味わかんねぇ!と一瞬途方に暮れかけましたが、
動画説明文によると「Dancing After Fucking」らしいっすね……「порево」って「ポルノ」か……。


シェークタル・ガーザ - ヴァンパイアの咬み痕
Сектор Газа - Укус вампира


怖がらないで 親愛なる人 僕の首に血がついていても
何があったか僕にもわからない 水を持ってきてくれ
夜更けに森の墓地で 墓から僕に向かって
何かが飛びかかってきた 首を咬まれたんだ
何があったのかわからない でも震えが止まらない 胸が熱い
何があったのかわからない でも死が近いのを感じるんだ
だって僕は吸血鬼に咬まれたんだ
だって僕は吸血鬼に咬まれたんだ
だって僕は吸血鬼に咬まれたんだ
だって僕は吸血鬼に咬まれたんだ

にんにくと蝋燭を持ってきたよ 机に置いてくれ
聖水とヤマナラシの杭もあるよ
君の涙も僕を救えない 震えないで 杭を取るんだ
僕が別人になってしまったら 僕の心臓に杭を突き立ててくれ!
何があったのかわからない でも震えが止まらない 胸が熱い
何があったのかわからない でも死が近いのを感じるんだ
だって僕は吸血鬼に咬まれたんだ
だって僕は吸血鬼に咬まれたんだ
だって僕は吸血鬼に咬まれたんだ
だって僕は吸血鬼に咬まれたんだ

“吸血鬼に咬まれた者は死んだ後に自らも吸血鬼と化す。”
 アバート・カルネ「霊魂の出現に関する論文」1698年。
 
何だか吐き気がするよ
僕にはヘモグロビンが必要なんだ
テーブルにワインを置いてくれ ルビーみたいに赤いのを
もう飲むことしかできないよ 僕がまだ生きているあいだにさ
歯の内側が痛むんだ 耳の中で何かが唸ってる!
何があったのかわからない でも震えが止まらない 胸が熱い
何があったのかわからない でも死が近いのを感じるんだ
だって僕は吸血鬼に咬まれたんだ
だって僕は吸血鬼に咬まれたんだ
だって僕は吸血鬼に咬まれたんだ
だって僕は吸血鬼に咬まれたんだ

Не пугайся, дорогая, у меня на шее кровь.
Что со мною я не знаю, ты мне воду приготовь.
Ночью на лесном погосте из могилы на меня
Чтото кинулось, и шею прокусила та херня.
Я не знаю, что случилось, но трясет меня, и жарко в груди
Я не знаю, что случилось, но мне кажется, что смерть впереди.
Ведь меня укусил вампир.
Ведь меня укусил вампир.
Ведь меня укусил вампир.
Ведь меня укусил вампир.

Я принёс чеснок и свечи, положи их на стол,
Я принёс святую воду и осиновый кол.
Твои слёзы не помогут, не дрожи, кол возьми.
Если я приду другим, ты им сердце мне проткни!
Я не знаю, что случилось, но трясет меня, и жарко в груди.
Я не знаю, что случилось, но мне кажется, что смерть впереди
Ведь меня укусил вампир.
Ведь меня укусил вампир.
Ведь меня укусил вампир.
Ведь меня укусил вампир.


"Человек, которого укусил вампир, сам после смерти становится вампиром".
Аббат Кальне "Трактат о явлениях духов", тысяча шестьсот девяносто восьмой год.

Сейчас меня тошнит немного,
Нужен мне гемоглобин.
Ты поставь на стол вино красное, как рубин.
Остается лишь напиться, я пока еще живой.
Ломит у меня в зубах и в ушах какойто вой!
Я не знаю, что случилось, но трясет меня, и жарко в груди.
Я не знаю, что случилось, но мне кажется, что смерть впереди
Ведь меня укусил вампир
Ведь меня укусил вампир
Ведь меня укусил вампир
Ведь меня укусил вампир


語り部分に出てくるアバート・カルネって誰だよ……調べ方が甘くてすみません。
少なくともロシアのヴァンパイアソングについては日本一詳しいの自分じゃね―の?と妙な自信がついてきましたが、
その中でも最も土臭くて吸血鬼伝承に忠実に描かれてるのはこれでしょうね。
何なのこの泣きたくなるほどに懐かしいメロディー……。

シェークタル・ガーザ、元々ちまちまつまみ聴きしていたバンドでしたが、
このブログ用に調べてみて初めて知った、ボーカルのユーリーさん2000年に亡くなってる……享年35歳。

このバンドについてはそのうちまた取り上げますので……うわぁ深夜3時。
明日こそ普通に日付が変わる前に更新したいです。ロシアンヴァンパイアソングあと何曲!?


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