ピクニーク/獣人(Оборотень) | Эта музыка будет вечной - この歌は永遠に続く

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大好きなロシアのロックを毎日せっせと訳しています。リクエストも受け付けますので歌詞を知りたいロシア語曲がありましたらお気軽に!

どうして私はピクニークのアルバムにアガタお兄ちゃんが参加してたの知らなかったんだろう……。
(アガタお兄ちゃん:兄弟バンドのアガタ・クリスチーの兄のほうヴァジムさん。
 なんでこんな馴れ馴れしい呼び方してるんだろうと自分で思うがすっかり定着してしまった。)

や、私が公式やwikiなどでメンバー構成やバンドの動向までチェックするようになったのはつい三か月前、
カロ―リ・イ・シュート以降なもので。それまではのんびりまったり旧譜を聴き返す日々だった。
聴き逃してる名曲名盤まだまだたくさんあるんでしょう。精進せねば!

そういうわけでアガタお兄ちゃんが参加しているピクニークのアルバム、
「吸血鬼の影(Тень вампира:2004年)」より早速一曲、
「Оборотень」です。
研究社露和辞典によると
「魔法で獣や者に変身させられた人、または変身できる人。化け物、妖怪。」を意味する言葉ですが、
当ブログでは「獣人」と訳しておきましょう。
ちなみにピクニークは他にもずばり「ヴァンパイアの歌」というタイトルでアルバム一枚出してます。
(Вампирские песни:1995年)
ピクニークといいアガタといいカローリ・イ・シュートといいナウチールスといい、
ロシアンバンドは吸血鬼が好きねえ。

それはそうとこのクリップ、公式ではなくファンメイドらしいです。ロシア人本気出しすぎだ!



ピクニーク - 獣人
Пикник - Оборотень


かつてのお前が誰であったか
私に関係あるとでも?
溜息と木の葉
お前の服

次々と秘密を
袖の中に隠して
お前は頭を垂れる
まるで泣いているように

暗い門の通り口
中では獣人がさまよう

その手を私に
魂には魂を
喘がせてくれ
絡みつきながら

悲しみとは何か
喪失とは何か
静かな心臓は
多くを堪え忍ぶ

暗い門の通り口
中では獣人がさまよう

星々のあいだは
何故こうも寂しいのか
愚かな窓には
決して理解できない

暗い壁の向こうで
しんとした扉の向こうで
静かな心臓は
多くを堪え忍ぶ


Мое ли дело
Кем была прежде?
Вздохи и листья
Твои одежды

Тайну за тайной
В рукаве прячешь
Голову склонишь
Буд то бы плачешь

Среди темных подворотен
Где гуляет оборотень

Дай же мне руку
А душе душу
Дай захлебнуться
Соприкоснувшись

Что нам печали
Что нам потери
Тихое сердце
Многое стерпит

Среди темных подворотен
Где гуляет оборотень

Почему среди звезд
Так одиноко
Не поймут никогда
Глупые окна

За стеной темной
За глухой дверью
Тихое сердце
Многое стерпит


「暗い門の通り口(Среди темных подворотен)」と言われてもぱっと来ないかも知れませんが、
подворотняで検索かけたらこんなん出ました。
photo:01


photo:02


photo:03


都心だとロシアには一軒家はほとんどなくみなさんアパート住まいで、
こうした短いトンネル状のподворотняをくぐり抜けて中庭に入るのですよ。


今年の5月23日のコンサート映像。

髪の毛ひっつめてるのがアガタお兄ちゃんのヴァジムさん。これまたずいぶんイメチェンを!

それにしてもコンサート名「吸血鬼の歌(Вампирские песни)」とは。
古いアルバム名とはいえどんだけ吸血鬼好きなんだ?



ざっと5、6曲くらい吸血鬼モチーフのロシアンロック曲知ってますので、
新しくテーマ「ヴァンパイアソング」を追加して訳してみるのも楽しいかも!
(ロシアンロック50選とかいって一バンドから5曲までなんて普通に考えて無理だしー、と
 だんだん投げやりになってきたサーシャさん。)


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