少し前にたまたま観た「題名のない音楽会」(テレビ朝日系、)で衝撃を受けました。映っていたのは一つのチェロを4人で演奏する光景。曲はラヴェルの“ボレロ”。
チェロを構えて座っている一人(奏者A)を囲む二人。主旋律を弾くAに一人(奏者B)が参加。低い弦でひたすらリズムを奏でます。もう一人(奏者C)が参加し、弦をつま弾きます。そこに残りの一人(奏者D)が加わっていつもの“ボレロ”。
クライマックスに向かっていく演奏は強烈かつ新鮮。映像がなければ通常のカルテット演奏といってもおかしくないパフォーマンスでした。
演奏していたのは、「ウィーン チェロ・アンサンブル5+1」というウィーンフィルのメンバー。前述の演奏は4人ですが、「5+1」とあるように、本来は、チェロ奏者5人とフルート奏者から成る構成です。
「5+1」の演奏も同番組で披露されましたが、聴いてみてチェロとフルートという組み合わせが絶妙であることがよくわかりました。これはおススメです。