脚本家/小説家・太田愛のブログ -20ページ目

先日、「相棒11」シナリオ担当回がクランクインしました。

お天気の良い日が続くように、朝晩が冷え込まないようにと祈る毎日。

今回は前回とガラリと趣向の変わった脚本です。

もう少ししましたら色々とお知らせできると思いますので、今しばらくお待ちくださいませ。


「犯罪者 クリミナル」の感想をお寄せ下さった皆さま、ありがとうございます。

また、読み進んだところまでの感想を随時下さる方、ありがとうございます。

読み手の方の推理の過程が窺えて興味深いです。

当たっているとドキリ、外れているとニヤリ……としてしまいます。


書店で下巻が見つからなかった方々、すみません、現状、インターネットの方が入手しやすいかと思います。アマゾンの方(こちら )は在庫が少なくなっていますがまだ入手可能です。


七年前、この小説を書きたいと思って取材を始めて以来、長かったような、あっという間だったような気がします。思うように取材が進まず、春を迎えるたびに今年も書き上がらなかったと思いながら桜を見上げること六回。自分なりに書きたかったもの全てを込めた作品になりました。編集者の方をはじめ、出版に尽力して下さったすべての方々に心から感謝しつつ、一人でも多くの方にこの小説を手に取っていただけますようにと祈っています。

脚本家・太田愛のブログ-momiji





発売中の週刊文春11月8日号のミステリーレビューでミステリ評論家の千街晶之さんが

『犯罪者 クリミナル』を取り上げて下さっています。

今回は先輩からの一報を受けて書店に直行。


さまざまな視点から事態の進展を多角的に捉えた構成はスリリング。著者自身の脚色による映像化も見てみたいと感じた。


とても光栄です。ありがとうございます。

是非、お手に取ってレビューをご覧くださいませ。


『犯罪者 クリミナル』の「お立ち読みページ」へのリンク、

またインタビューへのリンクは、トップのメッセージボードにもございます。

よろしければ、お立ち寄りください。→こちら



11月23日(金)~25日(日)にかけて、『第三回 三鷹コミュニティ映画祭』が開催されます。

映画監督の鶴田法男さんと元三鷹オスカー番組編成のお兄様が中心となってなさっています。

学生時代、『三鷹オスカー』ではいくつもの名画と出会いました。

『三鷹オスカー』のような名画座が復活してくれるといいなと思います。

今回も充実のラインナップです。

お時間がおありの方、是非、足をお運びください。

*詳細はこちらです→http://cinema.mall.mitaka.ne.jp/



街はいよいよ晩秋から初冬の気配。

先週から締切で靴の履けない日が続く。逃避先は仕事机の横の本棚の一列。

すぐに手が届くその一列には歌集が並んでいる。

好きな歌人の一人に葛原妙子さんがいる。


他界より眺めてあらばしづかなる的となるべきゆふぐれの水


たれかいま眸(ひとみ)を洗える 夜の更に をとめごの黒き眸流れたり


中井英夫さんが『球体の幻視者』と呼んだ歌人だ。

しかし、翻って「幻視」とは一体、何だろう。


前掲二首で葛原さんは『ゆふぐれの水』を詠み、『をとめごの黒き眸』をうたう。いずれも特異な素材が詠まれているわけではない。にもかかわらず、通常『ゆふぐれの水』や『をとめごの黒き眸』という言葉がまとうであろう温もりや情緒はそこにない。読後に残るのは、むしろ硬質でひんやりとした感触だ。


葛原さんは決して「もの」と心を通わせない。たとえば「他界」に立ち、そこから「ゆふぐれの水」を眺め、たとえば「たれかいま眸を洗」う姿を遠く離れたどこかの場所で直観する。葛原さんと「もの」の間に距離がある。目に見えないヴェールのような、けれども決定的な隔たりが歌人と「もの」の間にある。


歌人はまるで死者が生の世界を眺めるようなまなざし、もはや心を持たぬ者の透明なまなざしで「もの」を見つめ、そのまなざしをくぐって純化された「もの」が歌の中に立ち現れる。そこでは「生」もまた不純物のひとつに過ぎないかのようだ。


「幻視」とは、在り得ない幻を見ることなどではなく、むしろありとあるこの身の桎梏を離れてものを見つめるまなざしのありようではないか。葛原さんの歌にふれると、そう思えてくる。




『相棒11』 第3話『ゴールデンボーイ』をご覧くださったみなさま

どうもありがとうございました。


次の担当回を発表できる時期が来ましたら、

また、お知らせいたします。しばらくお待ちくださいませ。


さて、
10月23日発売の「週刊SPA!」(扶桑社)10月30日号の「BOOK 今週のイチ押し」に

『犯罪者 クリミナル』(角川書店)の書評が掲載されました。

本日、一報を受けて驚いてコンビニに直行。

たいへん嬉しいです。

よろしければ是非、お手に取ってご覧ください。

そして「へぇぇ、どんな本?」と思われた方は

アマゾンの『なか見!検索』で「お立ち読み」にお進みください。

アマゾンの書籍ページを開いて、一番上の本の表紙写真をクリックします。

すると、どーん!と『なか見!検索』ページが開きます。

上巻はこちらから→ 上巻を立ち読みする

下巻はこちらから→ 下巻を立ち読みする


そしてさらによろしければお買い上げ下さいませ。


先日、友人から、「いずれの書店でも検索機で『太田愛』を検索すると

『男性作家』でジャンル分けされているのが笑える」とのメールをもらい、

一緒になって笑いました。慣れています。


このところPC前に捕囚され、ひたすらキーボードを打つ毎日ですが、

窓から流れ込む風の冷たさは磁器の白さを思わせるほどで、

秋の深さを実感しています。


平井照敏さんの秋の句をいくつか。


失ひし指の先にも秋の雨


秋の水底にひつそりと花野あり


殉教のごとしや柿の色づける






本日はお知らせを三つ。


①相棒11 第3話『ゴールデンボーイ』

10月24日(水) 21:00-21:54

(※第4話から第3話に繰り上がり、日程変更になりました)


今回はボクサーのお話を書きました。

実は20年来のボクシングファンです。

あの元WBA世界ライトフライ級チャンピオンの渡嘉敷勝男さんが

ボクシング監修にあたってくださり、

出演もしてくださっています。光栄です。

是非、お楽しみください。


また『犯罪者 クリミナル』についてのブログ、レビュー、ツイートなど

ありがとうございます。

②先日、お知らせしたインタビュー掲載の『本の旅人』10月号(角川書店)、

電子書籍版がiPhone/iPadまたはAndroid OS搭載端末をお持ちの方は

無料で読めるそうです。→こちら です。

紙の本は、角川書店のWebから引き続き購入できます。→こちら

ミステリ評論家の村上貴史さんによるインタビュー記事が掲載されています。

よろしければ、ぜひご覧ください。


③『犯罪者 クリミナル』の新刊案内が新刊ラジオのサイトで

なんとラジオドラマ仕立て(!)で聴けます。(mp3ファイル形式です)

ラジオドラマ仕立ての書籍案内というのは

実は今回初めて知り、驚きました。

小説の導入部を映画の予告編風に15分くらいの

ミニラジオ番組に脚色して下さっています。

こちらもよろしければぜひ。

       ↓

新刊ラジオ第1581回「犯罪者 クリミナル(上下巻)」


$脚本家・太田愛のブログ-クリミナル上   

※書影をクリックするとアマゾンのページに飛びます。



本日10月10日スタートの『相棒11』!

担当回のオンエア日程が

下記のとおり変更になりました。


10月24日(水)21:00~21:54
第3話『ゴールデンボーイ』 


以前に当ブログ、雑誌『本の旅人』、『ダ・ヴィンチ』、四国新聞などでお知らせしていた日程より

1週間早くなりました。

ぜひお見逃しなく、ご覧くださいませ。


なお、先日のブログでもお知らせしたとおり、

10月6日に発売された雑誌『ダ・ヴィンチ』に

『犯罪者 クリミナル』に関するインタビュー記事が掲載されております。

ダ・ヴィンチ電子ナビではこちら でご覧になれます。

よろしければ是非、書店でも。


※『犯罪者 クリミナル』に関するブログ記事、レビュー、ツイートを

少しずついただいているようです。どうもありがとうございます。


$脚本家・太田愛のブログ-クリミナル上   

10月6日に発売されたダ・ヴィンチに

『犯罪者 クリミナル』に関するインタビュー記事が掲載されています。

ダ・ヴィンチ電子ナビはこちら

よろしければ是非、書店でも。


10月に入っていよいよ『相棒11』がスタートです。

最初の担当回は第四話 

10月31日放映の『ゴールデンボーイ』です。

是非ご覧ください。


また明日、10月8日午後2時4分から相棒10元日スペシャル『ピエロ』の

再放送があります。お楽しみくださいませ。


いまだ午後の日盛りには初夏の陽気という

奇妙な天候続きですが、

それでも夕暮れの涼しい大気には金木犀の香りがたちこめ、

川べりには曼珠沙華が冠のような朱の花を蒼天に掲げています。

今さらながら秋はたしかに来ていると実感。


金木犀 についても、曼珠沙華 についても

以前このブログに記したので、そちらにリンクを貼ってあります。

もしご興味のある方があれば。


脚本家・太田愛のブログ-曼珠沙華

陽のある午後はまだ真夏のような九月の終わりです。


お知らせです。


①『犯罪者 クリミナル』帯つきの表紙です。発売日は9月25日です。

脚本家・太田愛のブログ-クリミナル上   脚本家・太田愛のブログ-クリミナル下

角川書店のホームページは→ 『犯罪者 上』  『犯罪者 下』

アマゾンのページは→ 『犯罪者 上』  『犯罪者 下』

あらすじは→こちら


②9月27日に角川書店から発売される雑誌『本の旅人』に、『犯罪者 クリミナル』に関するインタビュー記事が掲載されます。よろしければ、ぜびご覧ください。


③9月23日 四国新聞の日曜版にインタビュー記事が掲載されます。

ご覧になれる方は、ぜひこちらも。


④『相棒11』。今年も書いています。

先日、無事1本目を脱稿しました。

オンエア日が近づきましたら、詳細をアップします。

お待ちくださいませ。

 


9月25日に角川書店より、初の小説が出版されます。

『犯罪者 クリミナル』上下巻、同時発売です。

★全体のメッセージボードに表紙とあらすじをアップしました。→こちら


構想を練って書き始めたのが2005年。取材を重ねながら少しずつ書き続けてきたものが、

この秋、出版されることになりました。


渾身の一作です。

ぜひ書店で手にとり、ご一読ください。




郷里に帰省した折の写真。


脚本家・太田愛のブログ-棕櫚


         ハワイ


   

   ではない。瀬戸内の島の棕櫚の木。




脚本家・太田愛のブログ-島

瀬戸内の島、といえば誰もが知っている獄門島。



        ではない。



脚本家・太田愛のブログ-岸壁

     

     人の顔に見えるらしい。



 という噂がいつか流れるのではないか。



脚本家・太田愛のブログ-海

   

    瀬戸内の海と空はとても近い。



皆さん、お盆をいかがお過ごしでしょうか。

私は法要で郷里に短い帰省中。


本日は墓参して気持よく疲れ、ついさきほど居間でうつらうつらしていたところ、

半睡半覚の霧の向こうから『警視庁捜査一課9係』の音楽が聞こえてきた。

「番宣だ……」とぼんやり知覚しつつさらにうつらうつら聞いていると、

「聞いたことがある台詞だ……」という記憶が刺激され、

続いて「この展開を知っている……」と認識したあたりで一気に目が覚めた。

急いで公式HPを確認、

本日8月15日(水)の第七話が担当回である事を発見するというビックリ展開。

先週の予告編を見ていなかったので気づきませんでした!

お知らせ、遅くなってしまい、すみません!

というか、間に合って良かった……。


ということで、是非ご覧くださいませ。