『幻夏』 角川書店

「俺の父親、ヒトゴロシなんだ」
毎日が黄金に輝いていたあの夏、ランドセルを岸辺に残し、一人の少年が姿を消した。人が犯した罪は正しく裁かれ、正しく償われるのか。残酷な「世界」に決死で挑んだ少年の、驚くべき秘密とは…。すべてが終わったとき、胸震える感動が待ち受ける! 

『犯罪者 クリミナル』に続く、鑓水、相馬、修司が事件に挑むサスペンス・シリーズ第2弾。

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『犯罪者 クリミナル』(上・下)角川書店

〈あらすじ〉なぜ彼は殺されなければならないのか。しかも10日以内に。

満開の桜散る春の午後、駅前広場で凄惨な通り魔事件が起こる。ただ一人生き残った青年・修司の前に現れた謎の男は「逃げろ、あと10日生き延びろ」と告げて姿を消した。再び命を狙われた修司は、刑事の相馬(そうま)とその友人・鑓水(やりみず)の協力を得て事件の背後に渦巻く陰謀へと迫る。やがて彼らの前に浮かび上がってきたのは、ひとりの男の思いもよらぬ犯罪計画だった。一気呵成、怒涛のクライム・サスペンス。
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『犯罪者』文庫版のカバー・デザインです。

もうあちこちのサイトに出ているので、お見かけになった方もいらっしゃるかもしれませんが、上下巻合わせて並べると、こんな感じになります。(ちょっと隙間が空いていますが…)

 

    

                                

装丁は、坂詰佳苗さんが手がけてくださいました。

書店に置かれるのは今月25日です。

 

文庫化にあたって、物語はまったく変わっていませんが、読みやすくなるよう文章に細かく手を入れていきました。何年か前に自分の書いた文章を直していく作業は、当時の自分自身の勢いと動機を削がないよう注意を払う難しさもありながら、一方で、懐かしい登場人物との再会をはじめとして様々な楽しさもあるものでした。

 

本作は鑓水・相馬・修司のクライム・サスペンスシリーズの第1弾で、2月には第3弾にあたる『天上の葦』が刊行されます。『犯罪者』『幻夏』『天上の葦』とそれぞれに独立した物語ですが、新作『天上の葦』では、第1作の登場人物が意外なかたちで再登場します。もちろん『天上の葦』から読み始めてくださっても、物語を読んでいく上で何の支障もございませんが、もし『犯罪者』を読まれた後に『天上の葦』を読んでいただければ、いっそう楽しんでいただけるのではないかと思います。よろしければ、ぜひご一読ください。

 

 

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新年あけましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

今年の上半期は1月、2月に集中して、小説の刊行、脚本を担当した映像作品の公開があります。

 

まず、1月25日に小説『犯罪者』の文庫が発売されます。第一作目の小説『犯罪者クリミナル』の文庫化です。内容には変わりありませんが、読みやすくなるように文章に細かく手を入れて全体をブラッシュアップしました。アマゾンなどでは予約も始まっているようです。近々に、表紙の画像をアップできると思います。

 

2月11日には、脚本を担当した『相棒 劇場版Ⅳ』が全国公開されます。こちらは昨年、ブログでもお知らせしたとおりで、現在、公式サイトで予告編をご覧いただくことができます。あちこちでストーリー等が紹介されていますのでここでは控えますが、スタッフの一人として、ぜひ一人でも多くの方にご覧いただけることを願っています。

 

また、TVシリーズ『相棒15』の脚本も担当いたしました。放映日程等が発表できる時期が参りましたらブログでお知らせいたしますので、しばらくお待ちくださいませ。

 

それから、2月中旬頃に、新作の長編小説『天上の葦』刊行される予定です。『犯罪者』『幻夏』に次ぐ、鑓水、相馬、修司たちのクライム・サスペンス・シリーズ第3弾です。

ある秋の午後、大勢の人々で賑わう渋谷スクランブル交差点で起きた、老人の奇妙な死。そして時を同じくして起きた一人の公安警察官の失踪。この二つを発端として展開する事件に、鑓水たちが挑みます。おなじみの脇役、新しい脇役、そして意外な人物の再登場もあります。また、事件を通じて鑓水の生い立ちが初めて明らかにされます。

約2年を費やして書き上げた『天上の葦』。ようやく皆さんに読んでいただけるところまで漕ぎつけました。詳しい発売日などが決まりましたら、こちらもブログにてお知らせいたしますので、お手にとっていただければ幸甚です。

 

本年が皆様に幸多き年になりますようお祈り申し上げます。

                                  2017年元日

 

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『相棒 劇場版Ⅳ』の脚本を担当しました。

 

公開は、2017年2月11日(土)。

劇場版のホームページで特報第1弾がご覧になれます。

                        (HPはこちら

 

        

 

 

 

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何年前になるだろうか。春の夜更け、満開の桜並木を見ながら友人と歩いたことがある。
闇の中で細い枝の輪郭はすっかり見えなくなり、無数の白い花の群れが暗い中空の一面に散らばって静止しているかのようだった。時間が凍ってしまったような静寂の中で、桜のことをぽつりぽつりと話すうち、詩歌の好きだった友人はいくつか桜を詠んだ歌を教えてくれた。今ではもう会えなくなってしまったその友人が教えてくれた歌のひとつを、この季節になると思い出す。

さくらばな見てきたる眼をうすずみの死より甦りしごとくみひらく 
                                 雨宮雅子

夜桜 





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鈴 
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

2016年は新作の小説を上梓する予定です。
『犯罪者クリミナル』『幻夏』に続く、鑓水、相馬、修司のサスペンス・シリーズ第3弾です。これまでお伝えしてきましたように、鑓水七雄を主軸とした物語です。鑓水の過去をはじめ、たくさんの層が積み重なる分厚い物語になりました。
時間がかかりましたが、ようやく終わりが見えてきました。
本になりましたら、引き続きお手にとっていただければ幸いです。

脚本の仕事もがっちり進んでおります。
こちらも知恵を振り絞って取り組んでいます。
残念ながら、まだ内容を発表できないのですが、
時機がまいりましたら、当ブログにてお知らせいたします。
いましばらくお待ちくださいませ。

新しい年が皆様にとって良い年でありますように。
寿 




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十代の終わり頃、ボオイに出会った。
彼はいつも悪い夢を見ながら、こんなふうに嘆いた。
—— あ、忘れる、また忘れる、なにもしなかったと同じになる

何もかも忘れてしまって死んだように眠るだけになる。
そのことにボオイは心の底から怯えていた。

十代の終わり頃、ボオイに出会ったのは、
大江健三郎さんの『洪水はわが魂に及び』の中でだった。

忘れるな。そう自らを戒める。
今日この目が見た光景と怒りを忘れるな。
昨日この耳が聞いた言葉と希望を忘れるな。



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明け方、今年初めて蝉の声を聞いた。まだ薄暗い並木道で、一匹だけ鳴いていた。しばらく鳴き、やがて鳴きやみ、野鳥が時折鳴く薄闇の朝に戻った。終わらない夏を思わせる盛夏の蝉の声とはちがって、初蝉は夏の予感に消えていく。

   初蝉に朝の静けさなほのこる  加藤楸邨

この国に暮らす者にとって、夏は特別な記憶と結びついている。それぞれの世代で抱える思いは異なるだろうが、夏はもうそこまで来ている。

木洩れ日

 




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この時季、あちこちで紫陽花を見かける。あの淡い青や薄紫の球形の花は曇天の下でも雨に濡れていても清々しい。短歌などでは「あぢさゐ」と旧仮名で書かれることも多いが、この古い仮名の柔らかな佇まいも紫陽花の花にふさわしい。紫陽花を詠んだ短歌には好きなものがたくさんあるが、高野公彦さんのこの歌もそのひとつだ。

みづいろのあぢさゐに淡き紅さして雨ふれり雨のかなたの死者よ
                                   高野公彦

灰色の空から雨が降り、傍らにあじさいの咲く誰もいない路地。不意に、亡くなった親しい人の気配だけが遠い雨の向こうに現れる。「かなたの死者よ」と呼びかけ、あとを継ぐ言葉が見つからなかったかのように歌は途切れる。その余韻が深い。

あじさい2 

 

 

 

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今月17日発売の『小説すばる 7月号』に新作の短編小説『サイレン』が掲載されます。

いままで書いてきた作品とは、少しちがった雰囲気の小説になっていますが、これまでをご存じの方々にはどこか共通点を感じていただける作品になっているのではないかと思っています。

ぜひ、お手にとってご一読ください。

また、鑓水・相馬・修司のクライムサスペンス・シリーズ第三弾も、いよいよ佳境に入り、現在、日夜執筆中です。いましばらくお待ちくださいませ。

紫陽花

 



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先日、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルが率いるベルギーのダンス・カンパニー〈ローザス〉の公演を観てきた。

ボンゴドラムの一打と共に1人のダンサーが動き始めた瞬間から、ローザスの世界が舞台の上に開かれる。圧倒的な1時間。ゆるぎない速度で疾走するスティーヴ・ライヒの音楽は、シンプルなモチーフを多層的に重ねながら緩やかに変容し、12人の男女のダンサーたちは音楽の上を自在に動きながら、いつのまにか大きな波のように力を集め、高まり、拮抗し、弾け、泡立ち、ほぐれ、拡散し、終息する。息をつめて見つめるうちに、あっというまに舞台は終わり、余韻だけがさざめきのように残る。

ローザスのダンスを観ていると、最も美しい人間の身体が今目の前にあると断言したい誘惑にいつも駆られるが、ケースマイケルがライヒの音楽を選んで振付けた時は特にそうだ。ライヒの音楽は一定の速度(テンポ)が持続され、いくつかのモチーフが反復されながらフェイズを変化させる。いわゆるミニマル音楽だが、加速も減速もしないことで物語的な起伏や心理的な陰影を回避している。

ローザスのダンサーたちもそうだ。彼らは物語を演じないし、内面を踊らない。ダンサーの身体は一瞬にして張りつめて力を湛え、ゆるやかに花弁が零れるようにほぐれていく。腕が中空に水平に固定され、それを軸にして、身体がやわらかくねじれ、揺れ動く。華麗な跳躍も、目を奪う回転も必要ない。あらゆる制約、たとえばセクシュアリティからも解放された、自然な、ただ美しい人間の身体がそこにある。

作品自体は堅固に構成されていながら、自由と秩序が併存するダンスは、まるでフラクタル幾何学の図形のように流体の運動性に満ちている。舞台の上で、強靭さを内に秘めながらしなやかに踊り続けるダンサーたちを観ながら、水の中にいるような風の中にいるような解放感を感じていた。

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