脚本家/小説家・太田愛のブログ -13ページ目

海流ついに見えねど海流と暮らす  金子兜太

 

詞書に「下北半島尻屋崎三句」とあるが、実際に金子さんが尻屋崎の岸壁のような場所に立たれてこの句を詠んだのかどうかはわからない。だが、この句を読むと、荒れる大海原を前に、じっと目を凝らして立つ金子さんの姿が思い浮かぶ。

「ついに」の一語には、そこに海流を見きわめるべく目を凝らしてきた執拗な時間があり、同時にそのような行為を促している、見えない巨大な力への覚醒した懐疑精神がある。

戦時下に青年期を過ごし、トラック諸島で敗戦を迎えた金子さんらしい一句だと思う。

しばらく仕事の告知が続いたので、今日は少し日常の話題を。

 

先日、新宿に出かけた時に、御苑近くの可愛いアイスクリーム専門店・トミヒサアイスを訪問しました。苺の甘酸っぱさがそのままのイチゴアイス、香り豊かで濃厚なバニラ、クラッシュしたナッツ入りのピスタチオなどなど。こだわりの材料を使って手間ひまかけて作られたアイスクリームはどれも抜群のおいしさでした。

 

トミヒサアイスは、この春にオープンしたばかり。自らアイスを作り、店頭に立たれている横沢恵莉子さんは、実は数ヶ月前までフレンチレストランのラ・ロシェルでシェフ・パティシエとして腕をふるっていらした方です。デザートはもちろん、お客様のリクエストにあわせて作られたオリジナル・ケーキも傑作ぞろいでした。このトミヒサアイスでも、事前に注文すれば、オーダーメイドのケーキを作ってくださるそうです。

(ロシェル時代のケーキたち↓)

            

       

これから夏に向けて、アイスクリームやシャーベットの美味しい季節。お近くにお出かけの際は是非。トミヒサアイスのFacebookは→こちら    

 

 

明日5月8日発売の雑誌『世界』6月号(岩波書店)に、憲法学者の水島朝穂教授との対談が掲載されています。

エンターテインメントとはジャンルの異なる誌面での対談でしたが、水島教授のご専門の憲法との関わりの中で、小説『天上の葦』から映画『相棒劇場版Ⅳ』、平成ウルトラマンシリーズまで話題が広がりました。よろしければ、書店にてお手にとってみてください。

アマゾンのページはこちらです。

明日5月6日発売の『映画秘宝 オールタイムベスト10』(洋泉社)に寄稿しました。頂いた企画が「生涯のベスト映画はこれだ! 10年に1度のお祭り騒ぎ!!」という楽しいもの。「人生のマイ・ベスト映画」を10本選んでくださいという難問をはじめ、ベスト男優、ベスト女優、ベストシーンなどについて短いコメント付きで答えました。悩んだ末に選出した10本には、小説『犯罪者』で修司が幼い頃に観たあの映画も入っています。

よろしければ、書店にてお手にとってみて下さい。

 

      ←これです

『天上の葦』、重版の新しい帯ができました。

今回は少し光沢のあるシルバーです。

 

4月11日の讀賣新聞朝刊「エンタメ小説月評」に掲載された村田雅幸さんの『天上の葦』書評が、ネットの〈読売オンライン〉にアップされました。

こちらで読めます。ぜひご覧ください。

 

 

『犯罪者』文庫に続き、新刊『天上の葦』の重版が決まりました。

先日の読売新聞では「上半期の要注目作」という評をいただきました。未読の方は、この機会にぜひお手に取ってみてください。

先日、ある雑誌の企画で憲法学者の水島朝穂先生と対談いたしました。対談の名手と呼ばれる水島先生のお蔭で、憲法との関わりの中で近作の『天上の葦』をはじめ、『相棒 劇場版Ⅳ』から平成ウルトラマン・シリーズまでさまざまに話題が広がり、とても充実した対談になりました。掲載雑誌、発売日等、近々にブログにてお知らせできると思いますので、いましばらくお待ちください。

 

ところで、『天上の葦』、昨日からAmazonで上下巻とも在庫切れになっていましたが、本日未明に入荷されました。お待たせいたしました。

 

 

本日、4月11日の読売新聞朝刊の『エンタメ小説月評』で村田雅幸さんが『天上の葦』を取り上げて下さいました。

皆さま、是非ご覧ください。

4月3日発売の『週刊現代4月15日号』の「日本一の書評 今週のイチオシ」で、タカザワケンジさんが『天上の葦』の書評を書いて下さいました。どうもありがとうございました。

よろしければ、是非、お手に取ってみてください。