脚本家/小説家・太田愛のブログ -11ページ目

来週2月7日(水)放映予定の相棒16 第15話『事故物件』の脚本を担当しました。なんと今回も15分拡大枠での放映です。(1話完結です)

「事故物件」という言葉は、ご承知のとおり、賃貸アパート・マンションや建物などで前の居住者が何らかの経緯で死亡した物件のことです。今回のお話は、その事故物件をめぐるちょっとコメディタッチの本格ミステリです。権野元監督と初めて組ませていただきました。まだ、本編を拝見してないので楽しみに待っているところです。皆さまも是非、ご期待ください。

 

小説の方では、鑓水たち3人組のクライムサスペンスシリーズ第1弾『犯罪者』の文庫化から、ちょうど1年。おかげさまで重版を重ねて10刷となりました。昨年8月に文庫化した第2弾『幻夏』も7刷になり、シリーズ最新作の「天上の葦」を含めて累計15万部を超え、いろいろな書店さんで特集を組んで下さっています。ありがとうございます。

また次回作へのお問い合わせを下さった皆さま、ありがとうございます。現在、全力準備中ですので今しばらくお待ちくださいませ。

 

 

新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

 

さて、本日は脚本を担当した相棒16元日スペシャル『サクラ』が放映されます。ひと足早く観たのですが、大団円パートは内片監督のアイディアが満載で、私もびっくりさせられました。元日の夜9時テレビ朝日です。是非、ご覧ください。

昨年は、『相棒 劇場版Ⅳ』の公開、新作小説『天上の葦』の上梓、『犯罪者』『幻夏』の文庫化、相棒16の放映など、さまざまな場面でたくさんの方から励ましや応援をいただきました。皆様、どうもありがとうございました。また、おかげさまで、昨年末には、『犯罪者』『幻夏』『天上の葦』(いずれもKADOKAWA)と続く鑓水シリーズが累計15万部を突破したとの嬉しいお知らせをいただきました。ミステリーがお好きで未読の方は是非、お手にとってみて下さい。現在、新作の準備を始めていますので、こちらもご期待ください。

 

本年が皆様に幸多き年になりますようお祈り申し上げます。

                                  2018年元日

 

 

 

相棒16の公式サイトで、元日SP『サクラ』の予告編ロングバージョンがご覧になれます。→こちらです。

予告動画の下には、本編の中盤辺りまでのあらすじがガッツリ書かれていますので、ネタバレなしでご覧になりたい方は、そちらは目をつぶって元日の夜までお待ちくださいませ。

放映は2018年元日夜9時から。お時間の許す方は、ぜひご覧ください。

 

 丸善ラゾーナ川崎店さんが、こんなコーナーを作って下さっています。

 

新たに超幅広帯をつけた『犯罪者』と『幻夏』の文庫をびっしり平積みにして下さっています。おかげさまで、『犯罪者』上下巻は9刷、『幻夏』は6刷になりました。

 

ところで、『幻夏』はタイトルどおり、主人公のひとりが23年前の少年時代の夏に体験したある事件が、現在の少女失踪事件と結びついていく物語なのですが、この少女が姿を消したのが12月。回想される夏をはさんで、物語のほとんどは12月に起こる出来事になっています。

第1章の冒頭で鑓水七雄がクリスマスツリーの飾りつけをしているのをはじめとして、サンタの赤い帽子、クリスマスソング“Silver Bells”など、パラパラとページをめくってくださると、たくさんのクリスマスアイテムが見つかると思います。

 

では、みなさま、素敵なクリスマスをお過ごしください。

 

 

予告編が流れましたので、そろそろお知らせしてもよい頃かと。

来年の相棒16 元日スペシャル『サクラ』の脚本を担当しました。

 

今回のお話は、第3話『銀婚式』のオーソドックスなミステリーとはガラリと趣を変え、クリスマスで賑わうイベント会場での発砲事件を発端としたサスペンスです。銃撃犯は逃走、だが現場に残された銃弾から、警視庁を震撼させる事実が発覚し……と、こんな感じで始まります。

 

撮影が先日、終わったばかりで、書いた本人もさきほどの予告編で初めて映像を見たところ。本編が観られるのを心待ちにしています。

 

ゲストには、ベテランの鶴見辰吾さんや梶原善さん、若々しさのはじける健太郎さんや小原唯和さんらに加えて、篠井英介さん、林泰文さんなど劇場版Ⅳから続けて参加して下さった方々もいらっしゃいます。もちろん、右京さん、亘さんをはじめとするレギュラー陣、甲斐さん、衣笠副総監、美しい社課長らのセミレギュラー陣も勢ぞろい。2018年元日夜9時から、怒涛のノンストップサスペンスをお楽しみください。

 

一方、小説の方ですが、おかげさまで今年、文庫になった『犯罪者』『幻夏』は、それぞれ8刷、5刷が決まりました。それを機にカドカワのスタッフのみなさんが驚愕の「帯」を作ってくださいました。

これ、なんと『犯罪者』の新しい帯を上下巻並べたものです。型破りのサイズで、文庫本をまるごとグルッと覆う超幅広。そして、全面に書店員の方々が寄せて下さった手書きのコメントが掲載されています。

さらに、『幻夏』の新帯がこれ↓

 

熱いメッセージを下さったみなさま、ありがとうございました。

 

年末の書籍ランキング発表も始まり、今年2月に出版した『天上の葦』が宝島社「このミス」で18位、週刊文春「ミステリーベスト10」で19位、ダヴィンチ「BOOK OF THE YEAR」でオールジャンルの小説ランキング50で33位に選ばれました。作品に心を動かして下さった方々の確かな存在を実感し、書き上げてよかったとあらためて思っています。

 

さらに、本日発表の「さわベス2018」では『天上の葦』を書籍部門8位に選んでいただきました。「さわベス」とは、あの「文庫X」を生んだ盛岡の老舗書店チェーンさわや書店のみなさんが、来年1年間推したい書籍を選ぶ、本への愛にあふれるベストテン。来年1年間!嬉しいです。

そして、元日SPの予告編が流れた今日、『犯罪者』上巻がAmazonの角川文庫ほしい物ランキング1位となり、縁起がいいと喜んでいます。→こちら

 

 

 

相棒16第3話『銀婚式』(11月1日放映)について感想を送ってくださったみなさま、たくさんのお便りありがとうございました。中には、亘さんがチラリと目をやったローヒールの意味を瞬時に見破った鋭い見巧者の方も何人かいらして、いろいろな感想を驚いたり唸ったりしながら楽しく読ませていただきました。

 

また、小説では『犯罪者』文庫が7刷になりました。現在、Amazonではまたしても売り切れで11月14日入荷予定となっていますが、重版分で補充され、もう少し早く入荷されると思います。書店に並んでいますので、未読の方はぜひお手に取ってみてください。

 

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久しぶりに秋の俳句から。

 

 今日こんな秋風見たの その切絵  平井照敏

 

句の前に「高村智恵子」と、ひと言だけ詞書が置かれている。詩人・高村光太郎の妻であった智恵子は、後年、統合失調症に苦しんだ。「狂った智恵子は口をきかない ただ尾長や千鳥と合図する」と光太郎は書いている。そんな智恵子が、生涯の最後に病床で創作したのが夥しい数の紙絵だった。平井さんの句は、そんな紙絵のひとつを見て詠まれたものだろう。

 

「今日こんな秋風見たの」と智恵子が声にして告げた時から、彼女の胸のうちにある昂ぶりも驚きも喜びも、誰にも届かなくなる。風の冷たさを肌に感じ、揺れる木々や川面を目にすることはあっても、智恵子が確かに「見た」風を、決して誰も同じように「見る」ことはできないからだ。「こんな秋風」と彼女が指した、その「こんな」の色や形を誰も「見る」ことはない。それでも、その秋風を分かち合いたいと願った智恵子は思わず声に出し、しかし、やはりそれは誰かに本当に届くことはなく、届かなかった思いと、思いが届かなかったことの悲しみとが紙絵となって残る。「切絵」の一語の余韻には、智恵子の癒えない悲しみと孤独の深さがあり、それが胸を衝く。

 

 

 

 

相棒season16第3話『銀婚式』の脚本を担当しました。

11月1日(水)21時スタートです。

 

テレ朝POSTに紹介記事が掲載されています。→こちら

今回は内片輝監督と初めて組ませていただきました。銀婚式を迎えた夫婦をめぐるミステリで、ヒロインを菊池桃子さんがとても素敵に演じて下さっています。お時間のある方は、ぜひご覧ください。

相棒season16、この後も担当する予定です。情報解禁になりましたら追ってお知らせしますので、お待ちくださいませ。

 

また、小説の方では、1月に文庫化されたクライムサスペンスシリーズ第1作『犯罪者』上下巻が6刷になりました。現在、Amazonでは売り切れて10月31日入荷予定となっていますが、もう少し早く入荷されると思われます。書店には並んでいると思います。それから――

criminal

2月に上梓したシリーズ第3作で最新作の『天上の葦』は3刷に、

8月に文庫化された第2作『幻夏』は4刷になりました。

太田愛・公式サイトのこちらのページに作品の紹介があります。

読書の秋です。未読の方は是非。

 

 

 

 

ジュンク堂書店広島駅前店の書店員の方が、『犯罪者』『幻夏』『天上の葦』のシリーズをまとめて《STAFF PICKS》というコーナーで取り上げて下さっているのを編集の方から教えていただきました。

 

シリーズ3作それぞれにお手製のボードを用意して下さっています。

 

まず、『犯罪者』。

 

『幻夏』。

 

そして、『天上の葦』。

 

さらに、『犯罪者』の文庫は、3種類のお手製の帯までつけていただいて、晴れ姿で並んでいます。どうもありがとうございました。

 

『犯罪者』の5刷、『幻夏』の3刷も決まりました。

読書の秋たけなわ。

未読の方は、ぜひお手にとってみて下さい。

 

 

 

今朝(9月10日)、FM802でオンエアされた「スーパーファイン・サンデイ」の「モーニング・ストーリー」のコーナーで、DJの浅井博章さんがお薦めの本として『幻夏』を取り上げてくださいました。ありがとうございました。

 

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日曜の空とコスモスと晴れにけり  久保田万太郎

 

今日の東京は、まさにこんな感じです。『幻夏』の中で、香苗が剥いてくれた梨が、今一番おいしい季節です。

 

 

 

8月25日に発売された『幻夏』文庫の重版が決まりました。

あわせて、今年2月に上梓した『天上の葦』の3刷、『犯罪者』文庫の4

刷も決まりました。

鑓水、相馬、修司の3人の長編クライムサスペンスシリーズ3作で、時系列は『犯罪者』、『幻夏』、『天上の葦』となっていますが、いずれも独立した物語になっていますので、どの順序でも楽しんで頂けると思います。内容の紹介は太田愛・公式サイトにあります。

陽射しもやわらかくなり、読書の秋の到来。未読の方は、この機会にぜひお手にとってみてください。

 

また本日、今年2月に公開された『相棒劇場版Ⅳ』のブルーレイとDVDが発売になります。レンタルも今日から始まります。

通常版と豪華版がありますが、豪華版には、特典として、メイキング映像、出演者の方々のインタビュー、舞台挨拶などの映像、『裏相棒3』『映画館に行こう』『ミニ相棒』などのショートショートが収められたディスク2枚がついています。

劇場で見逃した方も、劇場でご覧下さった方も、よろしければぜひ。