先週の中ごろ、『少し早いですが1月25日、デビュー20周年おめでとうございます』というエールを拝見しました。ウルトラマンティガで脚本家としてデビューしたのは97年の1月と記憶していたのですが日付までは正確に覚えておらず、確かめてみるとまさにその通りでした。エールを下さった皆さん、ありがとうございました。
その20周年の明日、長編小説第一作目の『犯罪者』の文庫版が店頭に並ぶことになりました。まったくの偶然なのですが、長かったようなあっという間だったような感慨深い思いです。
小説には言葉を磨きこんで一人ですべてを織り上げる自由があり、脚本にはスタッフやキャスト等の各分野のプロフェッショナルの方々に物語とセリフだけを手渡して映像作品として完成していただく期待感があります。それぞれにまったく異なる面白さがあり、いずれも私にはかけがえのないものです。
文庫になりました機会に、小説中のひとくせもふたくせもある登場人物たちにお会いいただければ幸いです。
さて、来週の相棒です。2月11日公開の劇場版Ⅳに繋がる二話連続スペシャルの前編。
中心となるのは右京さん、亘さん、尊さんの三人が関わった一年前の籠城事件です。
一昨日、ひと足先に拝見したのですが、個人的なツボを少し。
「ナッポーリターン」
「みかんをいっぱいもらったので、今から持っていっていいかしら」
いつもながら息がぴったりの右京さんと亘さん。
髪をかきむしる米沢さん。
背中で決断する内村部長。
良心的な中園参事官。
人質を案じる伊丹さん、芹沢さん、吉岡班長。
右京さんを見て立ち上がる尊さん。
なぜか妙に息の荒いカメラの男性。
ゲストの方々についてはネタバレにならないようここでは触れませんが、特命係の部屋から続く最後の連続シーンは見事な演出に息をのみました。池先生の音楽がズバリとはまっていて高揚しました。
どうぞお楽しみに。