政治とメタルと網膜剥離 -60ページ目

復興実施本部構想を諦めない亀井静香

亀井静香が尽力して発足にこぎつけそうだった「復興実施本部」創設が、自民党の不参加の見込みなどもあり、暗礁に乗り上げそうな気配である。


この案は亀井の他、元小沢一郎側近の平野貞夫、元労相の村上正邦らが発案した「救国非常事態対策院」構想が元になっていると思われる。


「日本一新運動」の原点(49)── 幻の『救国非常事態対策院』の設置

(以下ポイントを抜粋)

救国非常事態対策院の設置(案)要旨
(目的)東日本大災害による非常事態に対処するため、挙国体制により、緊急対策本部の緊急対策と復興の基本方針、政策の立案及び実施を提言し、本部長を補佐する。
(構成)各党を代表する者、政府を代表する者、地方自治体を代表する者、経済界・労働界・言論界を代表する者、その他。
(設置)国会決議による。

 この構想のポイントは、政治・行政機能不全となった菅首相を、大災害の中で退陣させることは総合的な判断として適切でないという認識に立って、非常事態に対処するため国会決議という方法で、救国体制をつくろうというものであった。これだと大連立とかという党利党略なしに、真に国家と国民のための対策と、新しい国づくりが可能となる。

(抜粋終わり)


この案は、菅首相を退陣させることによる政治的空白を生じさせることなく、実質的には復興・原発事故対応に関しては首相から権限を譲渡させ、より適切な体制を構築しようとする点において優れていると考えていた。


既に万策着きかけている菅直人はこの策に乗り、発足にこぎつけそうだったが、自民党はおろか民主党の岡田幹事長にまで冷ややかな対応をされ、亀井が怒りを爆発させている。


亀井代表:岡田幹事長に不快感(毎日jp)

「民主党の岡田克也幹事長が14日の会見で「復興実施本部」構想に「大胆な案だ」などと冷ややかな反応を示したことについて「政権与党の幹事長が何をやっているのか。『辞めろ、辞めろ』の大合唱が起きかねない菅直人首相を一生懸命支えようと思っているのに」と不快感を示した。」


政略的なセンスがゼロの岡田なので、本当にピンと来ていないのか、現執行部が棚上げにされようとしていることを察して冷ややかなのかは分からない。ただ、岡田が策もなくやる気も失っているのは窺える。


菅がいくら無能だからといって、今退陣させて首相選びを始めてしまっては、しばらく与野党入り乱れた混乱が続いていしまう。かといって、菅を最高権力者に戴いている現体制では不安極まりない。菅を祭り上げて、復興実施本部は自民党政調会長として政権中枢を経験し、建設大臣、運輸大臣も務め、経験と胆力に優れた亀井が取り仕切るという案は、現体制よりはベターであると思っていた。

震災対策の会議が多いことについてマスコミや野党から批判されているが、この「復興実施本部」は名実共に司令塔となるべき組織である。民間有識者主体で「復興構想会議」なるものができているが、彼らに責任を負わすわけにはいかないので、実際には政治家の責任においてで官僚・自治体組織を切り回す必要がある。

亀井はまだ諦めていない。

首相退陣論けん制=亀井氏(時事ドットコム)

(以下引用)

民主党内外で 首相の退陣論が広がっていることに関し、福島市内で記者団に「気に入らない首相に何をやらせるか考えるのが政治の仕事だ」と述べた。
 政府が近く設置する「復興実施本部」への野党幹部の参加については、「出発の時から参加できないなら、途中から飛び乗り、飛び降りも結構だ」と語った。

(引用終わり)

菅や岡田など責任を負う気も能力もない政治家にいつまでも任せているわけにはいかない。自民党も二世のボンボンかマスコミ受けする軽薄な者だらけで、かつての面影はまるでない。どうか亀井の努力が実るよう願いたい。