前回の記事で老いていく話をしようと書き始めたのだけど。
自分の少ない語彙では表現できない内部を63歳で文藝賞を受賞した「おら おらで ひとり いぐも」若竹千佐子さんの本にみつけた
「おらおらでひとりいぐも」書評 生き方を模索した現代の民話|好書好日 (asahi.com)
↑わかりやすいから見てみてね。
岩手弁なのだろうか?秋田弁と結構似てるのですんなり読み通すことができたし「言葉」が腑に落ちると言った感じ。
まだ私は夫もいて仲の良い娘夫婦たちがいて年齢も若いから主人公の桃子さんとは少し違うかもしれないけど。
16ページに
「人の心は一筋縄ではいがねのです。人の心には何層にもわたる層がある生まれたでの赤ん坊の目で見えてる原基おらの層と、後から生きんがために採用したあれこれのおらの層、教えてもらったどいうか、教え込まれされたどいうか、こうせねばなんね、ああでねばわがねという常識だのなんだかんだの、自分で選んだとみせかけて選ばされてしまった世知だのが付与堆積して、分厚く重なった層があるわけで・・・・」←本文から
ここからは感想文じゃなくて、若い時には「こうだ」とか「それが正義」だったりとか「正解だ」とかいうような突っ走れる思いとかが年齢を経るに従い冷静沈着になると色んな自分が見えてくる。
過ぎ去った過去の自分の思いや言葉にした、または書き留めたそれらが正しいとか間違ってたとか評価する必要はないけど、素敵な思い出は残し、ネガティブであろう記憶を何層にまで重ねていくのは止めにしよう。
それらは年齢を重ねていく今からの自分になにも恩恵を与えてはくれない。
明日をよりよく迎えるためには「今」、「現在」自分がどうあるか感情がどうあるかで決まると思う。
私は世界の平和や日本の幸せ、家族の幸せを願っているけど、本当は自分の中が一番幸せでありたい平穏でありたいと思ってる。
そうして金平糖のように段々丸い自分になるように年を重ねていけたらいいな~。
そのためにも人の素敵な言葉を受け入れ良書とももっと出会えたら嬉しい。
誕生日が近くなってきた私の心模様を記してみました。