10年ぶりのドバイ トラムとフェリーに乗って新しいドバイを堪能 | 世界漫遊

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 昔はドバイでのトランジットは天国だった。

 エミレーツ航空で初めてここを訪れたのは、20003年の冬ことだったと思う。オマーンへ行きそこからドバイまで陸路で進み、ドバイからアブダビへミニバスで行った後、カタールへ空路で向かった。カタールからまたドバイに戻り、これがエミレーツにありがちな丸一日のトランジットだったのだが、この時は、三食分のミールクーポンが配られ(レストランに搭乗券・チケットを提示したかもしれない)、増築前のターミナル3の両端にあるレストランで食事が提供された。だから早朝の到着後、すぐにレストランで朝食をとり、昼前まで寝て、その後、昼食。そして町へ出て、夜空港に戻ってきて夕食をとり、さらに帰国便でもたらふく飲み食いして、帰ってきたら決まって体重が増えていた。

 その制度は数年でなくなっが、その後アフリカのどこかに行った際、当時まだ必要だったリコンファームのため現地のエミレーツオフィスを訪れた際にトランジットが長い場合にホテルを用意してもらえることを教えてもらい、この時は、旧市街・デイラ側にある老舗ホテルに泊めてもらった。

 その後、この制度を利用して2、3度ドバイではトランジットホテルに泊まったが、その場所はシャトルバスでしかいけないようないかにもトランジットのためにある立地に変わっていた。

 ともかくも、このエミレーツのサービスのおかけでドバイで快適に過ごせたものだった。しかし、この制度も航空券のランクでその有無が決まるものになってしまった。

 それならそれでもう少しわかりやすく購入の際に示して欲しいとは思うが。

 ドバイに来るのはちょうど10年ぶり。その前年にはトランジットホテルの利用はできなくなっていたが、この2014年夏のアフリカ、アンゴラからの帰路ではホテルを用意してもらっている。当時の記録を見返すと、バウチャーを使ったらしいので、この時すでに事前の予約が必要だったみたいだ。しかし、この時も1番安い航空券を使ったはず。その後にチケットのランクによってトランジットホテルの有無に相違が出たようだった。

 それでもドバイのサービスは健在でイミグレで1ギガ入りのSIMカードをもらえた。1日トランジットなら十分だ。

 まあ特にやることもないので、昼12時まで空港で睡眠。空港からメトロに乗ることにした。昔買ったこの町の交通カード、ノルカードは有効期限が過ぎたのか使えず、紙の一日券を買うことにした。22ディラハム、800円ちょい。空港からジュベルアリの終点まで片道15だから往復すれば元が取れる計算だ。


 灼熱の夏のドバイを歩いてもしかたない。メトロに乗って車窓からの町巡りをする。

 10年でこの町はさらに大きくなっていた。

 前回訪れた直後にトラムができたというので乗ってみる。電車を降りる瞬間、一瞬ムッとした湿った熱気を感じるが、車内もそしてホームドアで完全密閉されている駅内も冷房が聞いているので駅から出ない限りは暑さとは無縁だ。

 メトロからトラムへの乗り換えも連絡通路があるので外気と触れることはない。試しに駅から少し出てみたが、放置自転車が並んでいた。日本のお古だ。捨てたれたやつなのか、パクったやつなのか。超格差社会のドバイでは人口の8割近くを占める外国人労働者は灼熱の中、オンボロ自転車での移動を強いられているのか?

 トラム。街中を走る路面電車のイメージは全くない。人口が増え、拡大するこの町の新たな移動手段だ。

 これが走っているのは、ジュベルアリの新たに開発されたマンション街。おそらく住民は車移動で、ここに住むセレブの生活を支える南アジア系を中心とする外国人労働者の足なんだろう。

 ひととおり全線を乗っている内、この辺りから旧市街へ公営のボートが出ているのがわかった。とりあえずこれでドバイ中心部に帰ることにして、メトロの旅を再開することにした。

 乗り換え駅近くにスーパーを見つけたので、昼飯にする。やはり非常にキレイだった。表示は英語中心。もはやこの町の事実上の公用語は英語だ。


 チキンビリヤニとバターチキンで昼食。外で食べることになり汗だくになった。海沿いのためか、より高緯度のイラクより気温は低い。日中で40度を少し超えるくらい。ただし日本ほどではないが蒸し暑い。

 早々に食事を終え、メトロで終点のエキスポ駅へ。3年前に行われた万博の会場だ。

 万博の玄関口ということもあり、ほとんどの駅が汎用規格で作られているドバイメトロにあって独特の様式の駅舎。

 改札も空港を思わせる。

 二股に別れたもう一方の終点まで行き、再びトラムの走るドバイマリーナへ。


 セレブたちの集まる場所。アメリカの大都市って言われてもわからないだろう。


 ちょうどボートが出るところだった。残念ながらメトロの1日パスは使えなかった。旧市街まで50ディラハム。パスは22なんで使えないのは当然か。


 電車なら40分ほどの道のりを2時間かけてのクルーズ。途中サンセットを眺めながら今や世界有数の大都市になったこの町を海から眺めることができた。

旅の最後はサッカー観戦。

リーグ開幕を前にカップ戦やっていた。

 試合開始はなんと8時45分。同日に他の試合があるのと暑さ対策もあるのだろう。

 それにしても、試合開始直後に到着したのだが、チケットが印刷されてないと、15分ほど待たされた。なんなんだとも思うが、基本インターネットでチケットは販売のようだ。窓口ではインターネット予約したQRコードをプリントアウトしたものが用意されているだけなのだ。


イスラムチックな応援も面白かった。


 試合終了は10時45分。競技場前のスーパーが0時までやってるのでここで夜食を購入。

 ちなみに寿司も600円ほどで売っていた。